ピロリ菌の正式な名称は、ヘリコバクター・ピロリ菌
どことなく可愛い響きの名前なのに、胃の粘膜に住みついて悪さをする菌なのです。

50歳以上の約80%の人が持っていると言われているピロリ菌。
感染経路は?どんな症状が出るの?胃の中でどんな悪さをしてどんな病気を引き起こす原因になるのか、まとめました。

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ピロリ菌感染の症状は?

Pain

ピロリ菌に感染しているとどんな症状がでるのでしょうか?

実は、これがピロリ菌の症状だ!と自分で気づくことはできないかもしれません。なぜなら、症状が出てくるのは、ピロリ菌が原因となって何らかの病気を発症した場合であって、ピロリ菌がいるだけなら自覚症状が出ることはないからです。

何らかの病気を発症するのは、ピロリ菌に感染している約3割と言われています。残り7割の人は、何も症状が出ない状態で、調べない限り感染していることにすら気づかないこともあります。

  • 胃もたれが続く
  • 胸焼けや吐き気がする
  • なんとなく食欲がない
  • 空腹時や食後の胃の痛み

上記の症状が出ても、ただの胃炎で済ませているかもしれませんが、もしかするとピロリ菌が原因となって起こしている症状かもしれません。

胃の不調が続く場合は、ピロリ菌感染者である可能性があります。

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なぜピロリ菌に感染する?感染経路は?

ではピロリ菌はどのようにして、人の胃の中にすみつくのでしょう。
感染経路についてはまだはっきりとわかっているわけではありませんが次のような可能性があると言われています。

  • 口から口での感染
  • 糞から口での感染
  • 飲料水からの感染

現在は昔にくらべて衛生面でも改善され、ピロリ菌の感染率も減少傾向にあると言われています。

しかし、50歳以上の80%が感染しているというところから考えると、親から子供への食べ物の口移しなどで感染している可能性もあります。

またピロリ菌は5歳以下の幼児の時期に感染すると言われています。自覚症状がなくても、今現在小さいお子さんを持つお母さんお父さんも実は保菌者であるということも考えられますので、家庭内感染には注意したいですね。

またゴキブリやネズミがピロリ菌を運んでくる、などの報告もありますので、家の中にいる場合はできるだけ駆除したいものです。

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どんな胃の病気の原因になる?

ピロリ菌が原因である胃の不調を放っておくと、どんな病気を引き起こしてしまうのでしょうか。
医師
以下の病気を起こす原因となります。
  • 胃潰瘍
  • 慢性胃炎
  • 胃がん
  • 胃MALTリンパ腫
  • 特発性血小板減少性紫斑病

 

特に問題となるのが、胃癌です。実際に以下の有名な論文が発表されています。

ピロリ菌に感染している人のうちの胃癌の発生率は2.9%であったに対して、ピロリ菌に感染していない場合の胃癌の発生率は、0%であった。(Uemura N et al.N Engl J Med2001:345:784-789)
早期の胃癌が見つかった後、ピロリ菌除菌を行ったか行っていないかで、胃癌の発生に実に3倍の差があった。(Fukase K.et al.Japan Gast Study Group:Lancet,2008.372:392-397)

これらからわかるようにピロリ菌の感染は胃癌のリスクであることがわかります。

医師
ですので、ピロリ菌がみつかると除菌するのが今では標準治療とされています。

一旦除菌したらもう大丈夫?

ピロリ菌は一旦除菌したら大丈夫ですか?
医師
実は除菌したら、必ず大丈夫というわけではありません。

注意点として、ピロリ菌を除菌しても胃がんのリスクはあるということです。除菌すれば胃がんにならない、安心だというわけではないということです。

なぜならば、ピロリ菌に感染することによりCAG-A遺伝子という遺伝子に変異が起こりこれによりがん化することがあるからです。

ですので、ピロリ菌を除菌したあとも、定期的な胃内視鏡によるフォローが重要です。

まとめ

胃の病気を引き起こすのはピロリ菌がすべての原因ではありませんが、引き起こす要因になっていることは研究によってあきらかになっています。

胃の不調が長く続いている、バリウム検査で胃炎が見つかった、親がピロリ菌に感染していた、胃がんだったなどがあれば、一度検査をおすすめします。

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