内視鏡と言えば、口や鼻からのカメラが一般的ではあると思いますが、「カプセル型」の内視鏡があるのはご存知でしょうか?
カプセルの大きさは長さ26mm×幅11mm。
少し大きめの錠剤、というイメージです。
これを水と一緒に飲むだけで検査ができる比較的苦痛の少ない検査になりますから、胃カメラやバリウムが苦手な人には向いていますね。
しかしカプセル型内視鏡というのは胃を診てもらうことは可能なんでしょうか?
費用や検査の流れも気になるところです。
今回は、
- カプセル型内視鏡は胃の検査もできるのか
- 検査の流れ・費用
などについてまとめました。
カプセル型内視鏡は胃の検査も可能?
現在、胃を診ることを目的としたカプセル型内視鏡の検査はおこなわれていません。
カプセル型の内視鏡は、口から飲み消化器官を通過していくため、胃をまったく診られない、ということはありません。
ですが、カプセルが胃を通過するのはあっというまのことです。
また胃は他の臓器にくらべると大きいので、胃の中すべてを観察できるような機能はありません。
本来の胃カメラのように胃にとどまってカメラをコントロールし詳しく診るということはできないのです。
食道用、胃用のカプセルも開発が進んでいますが、まだ国内では使用を認められていないのが現状です。
カプセル型内視鏡の費用はどれくらい?
この検査は医師が必要と判断した場合のみ、保険適用になりますので3万円程度の料金になります。
しかし人間ドックなどの自由診療の場合は10万程度の金額になります。
このカプセル内視鏡検査はカプセルにカメラが内蔵されており、従来の検査カメラのように繰り返し使用できません。
便と一緒に体内から排出されるので、回収が困難になり、繰り返し使う事が出来ないため高額になっています。
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カプセル型内視鏡の検査の流れを紹介
前日の夜
- 22時以降の飲食はしないようにしてください
- 喫煙をしている人は検査前24時間は禁煙をしてください
前日の食事は消化のいいものを心がけるようにしましょう!
当日
- 当日も朝から飲食は禁止です
- 病院で腹部にアンテナを装着し、記録装置を腹部に固定します
- カプセルを適量な水で流し込み、その後は自由に過ごせます
- 検査開始2時間後には水分を摂れるようになります
- 検査開始後4時間で軽い食事ができるようになります(激しい運動はNG)
- 8時間後に病院に戻り、アンテナと記録装置を返却して終了です
もしもカプセルが排出されたかどうかわからない、2週間以上出てこない場合はX線検査での確認、内視鏡での摘出手術が必要になることがあります。
カプセル型内視鏡の特徴は?
このカプセル型胃カメラは長さ26mm×幅11mm(小腸用カプセルの大きさ)の超小型カメラが内蔵されたもので、「小腸・大腸」の検査のために用いられる物です。
カプセルに内蔵されたカメラが1秒間に2〜6枚の画像を撮影しながら進んでいきます。
実は従来の内視鏡カメラでは、小腸の検査ができませんでした。
小腸は胃と大腸の間にあり、胃カメラもバリウムも届きにくいことから「暗黒の臓器」と呼ばれていたのです。
しかしこのカプセル型内視鏡検査は口から飲み込んで肛門から排出されるため、今まで詳しい検査が難しかった小腸の検査が可能になっているのが特徴です!
また従来の検査は不快感をともなうものが多いですが、カプセル型内視鏡検査は適量な水で飲みこんでしまうため、撮影中はそれほど不快感を伴わないのが大きな特徴です。
その他の内視鏡についての記事はこちら↓↓↓
最後に…
- カプセル型内視鏡で詳しい胃の検査はできない(主に小腸と大腸の検査にもちいられる)
- カプセル型内視鏡検査の費用は保険適用で3万円程度
- 自由診療の場合は10万円程度
- 従来より痛みや不快感がないのが特徴
いかがでしたでしょうか?
仕事で忙しくてなかなか検査できない人などにも、日常生活をしながら検査ができるのでとてもいい検査方法ですよね。
また、痛みや不快感もかなり軽減されているので従来の検査が怖い人などにもいい検査方法だといえます。
体の不調を感じた場合は怖がらず受診し、医師の診察をうける事で不安軽減や早期発見につながります! 是非参考にしてみてくださいね!
※2016年12月現在の情報になります。
詳しい検査方法、費用などは直接病院にお問い合わせください。