大きな病気と決まったわけではありませんよ。
超音波検査を受けたら影が見つかった!なんてわかったら誰だって不安になってしまいます。
もちろん精密検査をやらないとわからないこともありますが超音波検査からわかることだってたくさんありますしね。
実際影が見つかったらどんな病気が考えられるのか、考え出したら夜も眠れませんね。
そこでそんなあなたの為に
- 肝臓に影!どんな病気の可能性があるの?
- 肝臓がんを疑う場合の数値の判断基準は?
- 肝臓がんの特徴は?
についてまとめました。
腹部エコーで肝臓に影!どんな病気の可能性がある?
限局性肝疾患
限局性肝疾患とはこのようなものです。
- 肝嚢胞
- 肝嚢胞腺癌
- 肝膿瘍
- 肝血管腫
- 肝細胞癌
- 胆管細胞がん(胆管癌)
- 転移性肝がん
肝嚢胞とは良性の水たまりです。
肝膿瘍とは肝臓に膿がたまる疾患で、高熱と腹痛が出ることが多い疾患です。
肝血管腫とは良性の腫瘍で、見つかっても定期的な検査で特に問題ありません。
もともと肝臓に持病があり、その上で影が見つかった場合はまず肝細胞癌を疑います。
びまん性肝疾患
びまん性肝疾患とは肝臓全体に広がる病気という意味です。
びまん肝疾患は以下のようなものがあります。
急性肝炎
肝臓に炎症が起こっている状態です。
痛みもあるので早期発見早期治療が大切です。
劇症肝炎
これはウイルス性肝炎または自己免疫性肝炎からくる重症の肝炎です。
肝性の昏睡状態になることがあり、早急に治療が必要です。場合によっては肝移植になります。
慢性肝炎
こちらは文字通り肝炎が慢性化している状態で、放置すると肝硬変、肝臓がんと進行してしまいます。
脂肪肝
最近よく見られる症状で、生活習慣病です。肝臓に脂肪が全体的に30%以上ある場合を指します。
不規則脂肪肝
こちらは肝臓に脂肪が不規則に30%以上ある場合を指します。
うっ血肝
こちらは血管の血流障害で静脈に血がたまった状態のことを指します。
もともと心臓の持病がある場合に起こります。
肝臓癌を疑う場合他の数値の判断基準は?
肝臓の血液検査はAST(GOT)とALT(GPT)という数値で判断する
肝臓の疾患の判断にはAST(GOT)とALT(GTP)という肝臓の酵素の数値を参考にします。
これは血液検査の時に数値を出すことが出来ます。
正常値はAST(GOT)が35IU/l以下、ALT(GTP)が35IU/l以下です。
肝臓がんの可能性がある数値は次の通りです。
- AST(GOT)・・・100~500IU/I
- AST(GOT)>ALT(GTP)の場合
ただし、様々な肝疾患でこの数値は上がりますので、あくまで参考値です。
このほかには肝臓の癌で上がることがある腫瘍マーカーAFPやPIVKAⅡなども参考にします。
肝臓癌の特徴は?
肝臓がんは段階を経て発症する
肝臓がんはある日突然見つかるものではあまりなく、大抵は慢性肝炎→肝硬変→肝臓がんと進行していくものです。
肝臓がんの原因はウイルス、肥満、糖尿病
肝臓がんの原因は肝炎ウイルスと言われています。また肥満は糖尿病がきっかけになって発症することもあります。
症状は末期になってから出始める
肝臓は初期の症状はほとんどなく、末期になってから現れます。
具体的には黄疸、体重減少、腹水、下痢、浮腫などです。
まとめ
- 肝臓に影があった場合、限局性とびまん性の肝疾患に分かれる
- 肝臓がんが段階を経て発症する
- 肝臓がんは末期になって症状が現れる
今回のお話しは肝臓についてでした。
肝臓はよく「沈黙の臓器」と言われて進行するまで症状が出ない我慢強い臓器として有名ですね。
ですからこまめにケアして以上は早期に発見できるようにしておきましょう。