肝臓に脂肪が溜まるのが脂肪肝です。
この病気は、以前は軽い病気と見られがちでしたが、そのまま放置してしまうと、脂肪性肝炎、肝硬変、そして肝がんへと進行する可能性もあります。

その様な事にならない為にも、病気の原因や症状を知り、早めの治療を行う事が大変重要になってきます。

そこで、『脂肪肝の原因と症状』などについてまとめました。


脂肪肝は何が原因?

脂肪肝は、中性脂肪が肝臓に溜まる病気です。

普段の食事で摂取された脂質は、まず小腸で吸収されてから肝臓で脂肪酸に分解されます。
又、糖質はブドウ糖に分解され、小腸から吸収された後に、肝臓で中性脂肪に変化します。

この摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが上手く取れずに、脂質を取りすぎてしまい、それに加えて運動不足などにより、消費されなかった脂肪酸やブドウ糖が中性脂肪として肝臓に蓄えられてしまうのが一つの原因です。

他には、過度の飲酒により中性脂肪が肝臓に蓄えられるものもあります。
これは、アルコールが分解する時に中性脂肪が合成され易いからです。

又、肥満の方は、肝臓での脂肪酸の燃焼が著しく悪い為に、肝臓に中性脂肪が溜まり易くなります。

この様に原因のほとんどは肥満過度の飲酒ですが、糖尿病ステロイド剤の服用栄養障害による代謝異常なども原因になります。

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脂肪肝には症状があるの?

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脂肪肝には、痛みなどの自覚症状が無いとされています。

しかし、脂肪肝になると血流が極めて悪くなりますので、それに伴い肩がこり易くなったり、疲労感が増したり、頭がスッキリしない状態が続いたりする事はある様です。

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そもそも脂肪肝の定義は?数値は?

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肝臓に中性脂肪が10%以上蓄積している状態を脂肪肝と定義します。
―正常では脂肪全体の5%とされます。

脂肪肝を顕微鏡で調べると肝細胞に脂肪が溜まり膨らんでいる状態であるのが分かります。
又、検診では腹部超音波検査CT検査で、簡単に診断する事も可能です。

数値の目安としては、肥満指数(BMI)が25以上の方の約50%は脂肪肝とされますが、近年の食生活の変化により、この指数が22から24の正常域であっても脂肪肝となる可能性が上がってきています。

以下に検査項目肝機能異常として注意が必要な数値を記載します。

 

*AST,ALT  31以上

*γGTP  男性 51以上  女性 31以上

 

最後に

脂肪肝は生活習慣と密接に関わっています。
ご自分の生活習慣を見直し脂肪肝を予防することで、メタボリックシンドロームのような生活習慣病対策にも通じます。

脂肪肝が検診で認められた場合は、放置されずに早めに対処される事が大切です。




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