人間ドックや健康診断で、目に「プシュッ」と空気を当てられる検査を受けたことがある人も多いと思います。これが眼圧検査です。結果に「眼圧が高い」と書かれていると、緑内障が心配になりますよね。
この記事では、眼圧の正常値、高いと言われたときに考えること、緑内障との関係、受診の目安をまとめました。
眼圧とは?正常値は?
眼圧は、目の中の圧力のことです。目の中は房水という液体で満たされていて、その量のバランスで眼圧が決まります。
一般的に、10〜21mmHgくらいが正常範囲とされています(日本人間ドック・予防医療学会 2026年の基準範囲は9〜20mmHg)。


眼圧が高く出る理由
- 高眼圧症:眼圧は高いが、視神経には異常がない状態
- 緑内障:眼圧などの影響で視神経が傷み、見える範囲が少しずつ欠けていく病気
- 測定の影響:緊張してまばたきをこらえた、まぶたが当たった、角膜が厚い、など
健診で使う空気を当てる方法(非接触式)は、その日の状態で数値がぶれやすいことがあります。

眼圧が正常でも安心できない理由
日本人の緑内障は、眼圧が正常範囲なのに視神経が傷む「正常眼圧緑内障」がいちばん多いことがわかっています(多治見スタディ)。40歳以上の約20人に1人が緑内障とされ、多くの人は自分では気づいていません。
そのため、眼圧だけでなく、眼底検査で視神経乳頭(視神経の出口)のへこみを見ることがとても大切です。眼底検査の見方は眼底検査で所見ありと言われたらで解説しています。
眼底検査で何がわかるかは、眼底検査で所見ありと言われたら?わかる病気・主な所見の意味・受診の目安でくわしく解説しています。
受診の目安
- 眼圧が21mmHgを超えていると言われた
- 眼底検査で「視神経乳頭陥凹拡大」などの所見があった
- 家族に緑内障の人がいる、強い近視がある
- 40歳を過ぎて、一度も眼科で検査を受けたことがない
眼科では、眼圧の測り直しに加えて、視野検査やOCT(視神経の厚みを調べる検査)などで、緑内障かどうかを調べます。
健診で所見があったときの考え方は、要経過観察とは?その意味や保険についても解説も参考になります。
まとめ
- 眼圧の正常範囲は、一般に10〜21mmHgくらい
- 高いだけで緑内障とは限らない(高眼圧症・測定の影響)
- 日本人に多いのは、眼圧が正常の「正常眼圧緑内障」
- 眼圧が高い・眼底で所見があるときは、眼科を受診
※この記事は一般的な情報です。実際の判断は、検査を受けた医療機関や眼科の医師にご相談ください。





