要経過観察とは?その意味や保険についても解説

 

人間ドックなどの結果は誰しもドキドキするものですが、その結果が「要経過観察」となることも。

「要経過観察って何か悪いの?」

「そもそも、要経過観察ってどう意味なの?」

などとわからないことも多く、心配になりますよね。

そこで今回は、この要経過観察について、

  • 要経過観察の意味
  • 要経過観察は判定区分のどこに位置するのか
  • 要経過観察の数値
  • 要経過観察後

以上の気になるあれこれを、わかりやすく解説したいと思います。

結果に「要経過観察」って書いてあった。病院に行かなくていいの?

すぐに治療は必要ないけれど、次の検査で変化がないか確かめましょう、という意味です。指示された時期に忘れず再検査を受けてくださいね。

要経過観察とは?その意味は?

hito

要経過観察とは、字のごとく観察を続けなければいけないという意味で、再検査が必要となります。

すぐさま投薬などの治療が必要なわけではないものの、時間をおいて検査をすることで、数値が元に戻る一時的なものなのかどうなのかを確認したいレベルです。

どれくらい時間を置くのですか?

間を開ける時間は、項目や結果によって異なり、結果票に「Xか月後」など再検査の時期が示されます(日本人間ドック・予防医療学会 2026)。

その間に、肥満の解消や禁酒禁煙など、生活習慣の改善をすることよって、数値が正常に戻れば異常はなし。

しかし、それでも戻らなければ何らかの原因があると考えられます。

要経過観察は判定区分のどれに相当する?

そもそも、人間ドックの判定区分には、A〜Eの5段階があり以下のように記されます。

人間ドックでの判定区分

  • A・・・異常なし
  • B・・・軽度異常
  • C・・・要経過観察・要再検査・生活改善 ←コレ!
  • D・・・要精密検査・治療(以前はD1:要治療・D2:要精検に分かれていました)
  • E・・・治療中

つまり、要経過観察は、C判定ということになります。

健康診断・人間ドックの判定区分の一般的な例(A異常なし〜E治療中)

人間ドックの判定区分A〜Eの意味の表

C判定が出たときの受け止め方は、人間ドックでC判定!経過観察で問題ない?でも解説しています。

どんなときに要経過観察になる?

ちなみに、要経過観察となるのはどんなときなのでしょう?

項目別に、正常な数値と要経過観察になる数値を以下に記します。

項目 異常なし(A) 要経過観察(C)
体格指数(BMI)kg/m2 18.5-24.9 18.4以下・25.0以上
腹囲 cm 男性 84.9以下 85.0以上
女性 89.9以下 90.0以上
血圧(2回測定平均)mmHg 収縮期 129以下 140-159
拡張期 84以下 90-99
Non-HDLコレステロール mg/dL 90-149 170-209
HDLコレステロール mg/dL 40以上 30-39
LDLコレステロール mg/dL 60-119 140-179
中性脂肪 mg/dL 30-149 300-499
AST(GOT) U/L 0-30 36-50
ALT(GPT) U/L 0-30 41-50
γ-GT(γ-GTP) U/L 0-50 81-100
 FPG(血漿)

空腹時血糖 mg/dL

FPG:70-99

かつ

HbA1c:5.5以下

1)FPG:110-125

2)FPG:126以上かつ

HbA1c:6.4以下

3)FPG:70-109かつ

HbA1c:6.0以上

4)FPG:54-69

1)〜4)のいずれか

HbA1c

(NGSP) %

1)より引用(現行の判定区分に合わせて数値を修正)。

BMI=体重(kg)÷身長(m)2

で求めることができますが、BMIが25kg/m2場合、肥満と判定されます。

また、コレステロール・中性脂肪なども肥満に関連しますが、その肥満から健康障害を合併しないよう、肥満症の度合いを選別し適切な治療や管理(健康指導)も重要となります。

その他・・・

肝機能検査でもあるAST・ALT・γ-GTPなど、無症状でこれといった所見もなく肝予備能の低下がない場合、生活指導を行いつつ、薬物などの関与はないかなど原因を突き止めることも重要です。

関連記事) 【保存版】肝臓の病気や症状を徹底まとめ!

医師
また、貧血に関連する項目を含む血算では、以下のような数値で要経過観察となります。
項目 異常なし(A) 要経過観察(C)
Hb(g/dL) 男性 13.1-16.3 12.1-13.0
女性 12.1-14.5 11.1-12.0
白血球数(103/μL) 3.1-8.4 9.0-9.9
血小板数(104/μL) 14.5-32.9 10.0-12.2

1)より引用(現行の判定区分に合わせて数値を修正)。

赤血球数(RBC)とヘマトクリット(Ht)は、現行の判定区分表には基準が設けられていません。

貧血の鑑別診断には、上記に加え、血清鉄を測定することも重要です。

各検査項目についてどのような場合に要経過観察になるのかよくわかりました!

でも、ただ時間をおいて再検査をしても、何も生活習慣が変わらなければ、再び検査で引っかかる可能性も高いというわけですよね?

医師

そうですね。

一概には言えませんが、ただ間を開けて再検査というよりも、やはり次は問題なくありたい・・・そうなると、保健師による保健指導も重要です。

要経過観察後の保健指導とは?

受診後の結果報告書には、結果内容と医師のコメントや保健師による保健指導が記載されます。

それには、生活習慣の改善を目的とした内容が記され、検査結果を元に、どのようなことに注意したらいいのか?

たとえば

  • 肥満解消について
  • 服用薬の注意
  • 禁酒禁煙の注意

など、これらを行なった場合、今回要経過観察だった結果が改善するかもしれませんよと、患者自身にやる気を促す内容となっています。

確かに、指導してもらえばやる気アップにつながりますね!

ところで・・・もう一つ気になることが・・・
要経過観察という判定が出ても、医療保険や生命保険には加入できるのでしょうか?

保健師から生活の助言を受ける男性

要経過観察という結果が出たら、保険加入はどうなる?

保険加入には、「健康条件」なる項目もありますよ。

実は、この要経過観察は、保険によっては加入時の健康条件にある「人間ドックによる異常の指摘」というものに該当することがあります。

再度検査をして、問題解決のために治療をし、一定期間が過ぎれば問題なく加入できるようにもなりますが、もし大きな問題が見つかった場合はまた難しくなります。

一定期間とはどのくらいですか?

人間ドック等で問題を指摘された後に治療をし、問題がないとわかってから一定の期間をおく必要がある場合があり、その長さは保険会社や商品によって異なります。2)

hito hoken

しかし、全ての保険でこのような健康条件があるわけではなく、保険会社やプランによっても違いはあります。

関連記事)糖尿病でも保険に入れる?おすすめ3選をご紹介

少し高くなっても、保険には加入しておきたいと考えるか?

再検査で安心を得たのち、一定期間を待って保険に加入するか?

そこを考える必要がありますが、そもそも何のために受けた検査なのかと考え、要経過観察の指示には従うのがよいと考えられるでしょう。

もちろん、中には再検査までの間に保健指導に従い生活改善をして、次の検査では異常がなく一時的なものだったという場合もあります。

そういった場合は、再度申請したら通ることも・・・つまり、ケースバイケースではあるものの、どのみち再検査は必要というわけです。

ほかの検査項目の見方 → 健康診断の結果の見方まとめ(A〜E判定の意味と検査項目の一覧)

参考サイト:1)日本人間ドック・予防医療学会 判定区分(2026年4月1日改定)
参考サイト2)保険市場 医療保険に入りたくても入れない 男性編
参考文献:人間ドック健診の実際P12・13・147・160・163・164・290・291

最後に

要経過観察について、ポイントをまとめます。

  • 判定区分でCだと要経過観察
  • 要経過観察では、結果票に示された時期に再検査が必要
  • 保健指導を受け、次の再検査に臨むべき
  • 要経過観察という判定が出ると、保険の加入条件に該当することがある

 

要経過観察は、要医療(病院を受診しないといけない!)ではないんでしょ?

と、なかなか仕事を理由に再検査を受けない方も多くいます。

しかし、それによって投薬などの治療が必要のないレベルだったものが、悪化してしまうことも考えられます。

そう考えると、しっかり再検査を受け、どうしてこのような結果が出たのか原因を突き止めることが重要です。

 

結果が届くまでの日数は、人間ドックの結果はいつわかる?で紹介しています。