自分の健康状態を詳しく知ることが出来る人間ドックですが、その受診頻度など意外と知らないこともあると思います。

以前に人間ドックを受け異常が見付からなかったといって、これから先も異常なしの状態が続く保障はありません。また、前回は見落とされた小さな異常が、時間が経つと共に大きくなる可能性もありますので人間ドックは定期的に受けることが大切です。

そこで今回は、

  • 人間ドックの年齢別受診頻度
  • 健康状態に合わせての受診
  • 人間ドックの年齢別おすすめオプション

について解説します。

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人間ドックの年齢別受診頻度!

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人間ドックはどれくらいの頻度で受診するべきでしょうか?
医師
早期に体の異常を発見するという点から年1回程が望ましいでしょう。

受診する間隔が開きすぎてしまうと、異常がある場合に発見が遅れてしまう可能性が高くなります。特に人間ドックで発見されることの多い初期の癌などは早期発見が予後に大きく影響するので定期的に受診するこをおすすめします。

以下に年齢別でのおすすめの受診頻度をご紹介します!

 

20代

このような若い年代には人間ドックは関係のない検査のようですが、病気は生活環境や年齢的な要因も大きい事から、将来の健康を保つために20代からの受診を始めてもおかしくありません。

この年代でも肥満や過食、喫煙など不健康な生活習慣のある方は健診で多くの項目がひっかかるかもしれません。そのような方は1度は受診され自分の健康状態を把握しておく事が大切です

30代

この年代では3年に1回の受診をおすすめします。

20代の頃のように無理が利かなくなり、お仕事や子育てに忙しく病院に足が向かないことも多くなる年代です。不規則な生活が続く傾向にあり、生活習慣病の発症リスクも高まってきます

40代

この年代は体の不調がおこりやすくなる年齢ですので、1年に1回くらいの期間で受診する事をおすすめします。また、健康に自信のある方も2年に1回は受診する事をおすすめします。

若い頃の飲酒習慣や食生活の乱れの影響が出て来る年代ですので、これといった症状もなく詳しい検査をしなかった人でも、突然命に関わる病気になってしまうリスクが高まることも多い年代です

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50代

50代以上では1年に1回の受診をおすすめします。

この年代では、癌や心疾患、脳血管疾患の3大疾病と言わている病気を発見する検査を受けましょう

60代以上

60代以上でもやはり1年に1回の受診をおすすめします。

この年代は、癌の発症リスクが高くなりますし、ここで大病をすると、医療費や療養費が高額となります。そのような事態を避けるためにも定期的に継続して検査を受け続けることが重要です。

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健康状態に合わせて受診しよう!

受診前の段階で既に特定の症状があったり、特定の病気が気になる方は疾患別の専門ドックを受診したり、オプションを追加することをおすすめします。

例えば高血圧や糖尿病などの持病があり、さらに家族に脳卒中で倒れた人がいる場合は、脳ドック、乳癌や子宮頸癌、卵巣癌など婦人科系癌の検査を受けたい方はレディースドックを受診したり、これらの検査項目をオプションとして追加することが可能です。

医師
以下にいくつかの例をご紹介します。

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癌に関する不安がある場合

遺伝要因が強く影響して発症する遺伝性の癌には、以下のような特徴が挙げられ、癌に罹りやすい体質が受け継がれている可能性があります。

  • 父方若しくは母方のどちらか一方の血縁者や兄弟姉妹の中に、大腸癌や子宮体癌を発症した人が3人以上いる。
  • 50歳未満で癌に罹った人がいる。
  • 何度も癌に罹った人や様々な部位に癌が発症した人がいる。

癌検診の頻度は、一般的には1~2年間隔をおすすめしています。

しかしリンチ症候群や遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)の方など、1~2年に1回の検査では、がんが進行してしまう可能性がありますのでリスクの評価をし、個別に検査スケジュールを考える必要があります。

リンチ症候群(HNPCC)とは?
医師
生殖細胞系列でのミスマッチ修復遺伝子の変異を生まれながらにもっていることにより、癌が起こりやすくなる症候群です。

常染色体優性遺伝形式を示し、性別に関係なく、子供に50%の確率で遺伝します。

遺伝子検査は、採血を行い血液から遺伝子を抽出して調べる検査で、この検査で病気の原因といえる遺伝子変異が認められた場合には、リンチ症候群であることが確定され、今後の定期検診の必要性が明らかとなります。

婦人科系に関する不安がある場合

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子宮癌は50歳以上ではここ20年間で減少傾向にありますが、最近は20代前半から後半の年代にかけて、以前より3~4倍に増加しています。

子宮がんは、早期に発見することで、治るケースがほとんどですので、早期発見・早期治療が大変重要となります。そのため年に1回受診することをおすすめします。

婦人科検診で実施する検査項目は子宮や卵巣・乳房など、女性にしかない器官を中心とした以下の様な検査となります。

  • 子宮細胞診
  • マンモグラフィ検査
  • HPV(ヒトパピローマウイルス)検査
  • 経膣超音波検査

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脳に関する不安がある場合

日本人の死亡原因の第3位となっている脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)については、危険因子を把握していても、脳の病変まで知ることは不可能です。

これらの病気は発症してからの治療では手遅れとなる事が多く、発症を防ぐための予防が大変重要となり、そこでスタートしたのが、「脳ドック」です。

医師
主な検査は以下の通りです。
  • MRI
  • MRA
  • マルチスライスCT
  • 血液検査や尿検査、
  • 心電図
  • 頚部超音波など

脳ドックは、特に未破裂脳動脈瘤の早期発見に威力を発揮します。破裂するとクモ膜下出血を起こすリスクが高い脳動脈瘤ですが、破裂しなければ、ほとんどの人は無症状であり、そのために脳ドックが発見のほぼ唯一の手段となります。

高血圧や糖尿病、肥満、あるいは家族に脳卒中になった人が居るなどの危険因子がある人は、自分の脳の状態を知るために、40歳を過ぎたら一度は脳ドックを受診することをおすすめします。

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人間ドックの年齢別おすすめオプションはこれ!

医師
それぞれの年齢で発症率の高い病気もあるため、基本検査項目の他にオプション検査もあります。

20代

若い女性の子宮癌や乳癌が増えています。
これらの癌は早期発見をすれば治る可能性が高くなりますので、毎年受診することをおすすめします。

医師
この年代でのおすすめオプションは以下の通りです。

 

  • 乳腺超音波またはマンモグラフィ検査のどちらか
  • 子宮頚部細胞診や子宮膣部超音波

 

 

30代

過食や不規則な生活が続きやすい年代ですので、生活習慣病の発症リスクがぐんと高まります。
そのため胃や大腸消化器関連の検査を受けておくことが大切です。

また大腸癌は、女性の部位別がん死亡数1位となっていますので、大腸癌検診、それに加え、30代半ば辺りからの乳癌検診(マンモグラフィ)や子宮癌項目がおすすめです。

医師
この年代でのおすすめオプションは以下の通りです。
  • 上部、下部消化管造影もしくは上部・下部消化管内視鏡
  • 血液検査:生活習慣病予防をするために必要な項目を測定し、貧血や臓器の異常(腎臓や肝臓)、高脂血症、糖尿病などを調べます。
  • 乳腺超音波またはマンモグラフィ検査のどちらか
  • 子宮頚部細胞診や子宮膣部超音波

40代

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この年代はお酒の飲みすぎや喫煙、運動不足など生活習慣の影響が出てくる時期ですので、胸腹部ドックのオプション検査がおすすめです。

この検査は、発見しにくい内臓の奥に潜む病気まで発見できる最新の検査です。このため膵臓や肝臓、卵巣、肺の奥にできた癌など、かなり大きくなるまで症状が出ない病気の早期発見が可能となります。

また、大腸癌を排除するための便潜血検査を追加していくとよいでしょう。

女性特有の乳癌や子宮癌の検診も忘れない様にして下さい。

医師
この年代でのおすすめオプションは以下の通りです。

 

  • 上部消化管造影―造影剤(バリウム)を飲み、消化管を検査。
  • 胸部CT(肺癌・肺気腫・慢性気管支炎)
  • 腹部CT(肝臓癌・、胆道癌・肝硬変、胆石、胆嚢炎、膵炎など)
  • 便潜血―大腸検査
  • 子宮頚部細胞診や子宮膣部超音波
  • 乳腺超音波またはマンモグラフィ検査のどちらか

50代

年間4万人以上の方が命を落とす大腸癌は、50歳から急激に増加し、自覚症状が無いまま進行していく場合が多く、症状に気付いた時にはかなり進行している場合が多いとされます。

大腸がんを防ぐには早期発見・早期治療が重要であり早期に発見し治療すれば、5年後の生存率が90%以上になりますので、50歳を超えたら大腸3D-CT検査をおすすめします。

この検査は身体に負担が少なく検査時間も15分程度であり、画像を何千枚も撮影するため、大変細かい病変でも見落とす事が少なく検査することが可能です。

また、心臓疾患や脳梗塞、癌のリスクが高まる可能性がありますので、40代で行っていた検診にプラスして負荷心電図を含めた心電図検査や前立腺検査などを行うと効果的です。

女性の場合は、更年期の女性ホルモンの低下により起きやすくなる骨粗鬆症など、40代までとは異なり、細かく身体に気を配る必要があります。

医師
この年代でのおすすめオプションは以下の通りです。
  • 大腸3D-CT検査
  • 心電図検査
  • 前立腺検査
  • 骨粗鬆症検査

60代

60代は癌発病リスクがピークとなりますので、肺部CTPET検査、腫瘍マーカーなどの癌に関する検査や増えてくる脳梗塞に対して脳MRI検査が必要となるでしょう。

また、この年代に急激に多くなるのが脳卒中です。脳卒中は後遺症が生じる場合が多く、発症してからの治療ではなく発症する前の予防が大切です。

高血圧や糖尿病予備軍、肥満、喫煙者などの危険因子がある方は脳ドックを受けることをおすすめします。

脳ドックの基本となるのは、MRIなどの画像診断であり、脳梗塞の有無や脳の血管の立体画像も見ることができ、動脈瘤を発見することも可能です。

動脈瘤があってもほとんどの人は無症状ですが、大きくなると何の前触れも無く破裂してくも膜下出血になる事が多いですので脳ドックで動脈瘤を発見し、必要に応じて処置を行う事が重要です。

さらに男性では、前立腺癌の危険性が上がってきますし、さらに、60代は認知症も心配になってくる年代です。

この年代はあらゆる部位において病気のリスクが高まりますので、幅広く検査項目が選べる医療施設で定期的に受診することをおすすめします。

医師
この年代でのおすすめオプションは以下の通りです。
  • PET検査
  • 脳ドック:主に頭部MRI検査を行い、脳腫瘍や脳血管障害の有無を調べ、脳の萎縮がないかも調べる。

近年では認知症の 早期発見のため、記憶などの認知機能検査や、将来アルツハイマーを発症する可能性の有無の判断をすることができるようなPET検査も出始めていま す。

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まとめ

医師
今回のポイントのまとめ!
  • 人間ドックは、早期に体の異常を発見するという点から年1回程が望ましい。
  • 受診前の段階で既に特定の症状があったり、特定の病気が気になる方は疾患別の専門ドックを受診したり、オプションを追加することが可能。
  • それぞれの年齢で発症率の高い病気もあるため、基本検査項目の他にオプション検査もある。

 

若い年代でも人間ドックで異常が見つかったら、病状の経過や回復の度合い、合併症の有無を調べるために、それ以後は毎年人間ドックを受けることをおすすめします。

病気を早く見つけ、治療を始めたら完治することも可能ですので、定期的に人間ドックで検査を受ける様にして下さい。

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