人間ドックや健康診断を受ける際、様々な検査が必要となりますが、その中でも便潜血や虫卵を調べる検便が苦手と思っている人も多いのではないでしょうか?
特に、日頃から便秘の場合、
「出なかったらどうしよう」
とストレスに感じ、余計出にくくなるという状況を生むことに・・・
そこで今回は、人間ドックや健康診断の検便について
- 採取可能期間
- 便の保存方法
- 出ない場合
について説明します。
検便!何日前から採取してもいい?
人間ドックにおける検便は、当日の朝自宅で・もしくは病院で採取して提出するのがベストです。の
便潜血・虫卵などを調べるため、フレッシュな便が1番です。
しかし、当日にちゃんとお通じがあるか心配になるのは当然の事だと思います。

検便は、当日を含めた3~5日前までの分なら検査が可能です。
人間ドックや健康診断を受ける日にちは予約で決まっていますので、お通じがあったら採取しておくようにすると良いですね。
ですが、中には2日分の便が必要となることもあります。
そういう時には更に困る事になると思うので、5日前から採取しておくのが安心だと言えますが、どうしても出ない場合は、1回分でも可能ですし、後日もう1回分を提出になることもあります。
事前に採取した検便の保存方法は?

冷暗所(日が当たらない隅の方)で保管すれば問題ありません。
しかし、3日以上前に採取したものは、冷蔵保存を必要とします。
専用の検体容器に入れて保存なため、臭いや便が外に漏れ出すことはありませんが、食べ物を入れる冷蔵庫に入れるのも抵抗があると思います。
検便をした容器を、保存袋に入れ、家族から見えないよう(分からないよう)にして保存すると良いでしょう。
どうしても出ない時の対策方法は?

そういう時って何か対策方法ってあるのかしら?

- 食物繊維の多い野菜中心の食生活を送る
- 朝起きた時や食事した後、夜寝る前などの決まった時間にお手洗いに行く
- ウォーキング
- 水分を多く摂取する
- 腸のある腹部のマッサージ
- サプリメントを飲む
検便に限らず、毎日お通じがあると気分的にすっきりしますし、お腹の張りがなくなります。
リストに挙げた方法を規則的に行っていれば便秘の改善に役立ちますので、この機会にお通じの改善をしてみるのも良いですね。
検便を採取するのに薬を使用するのは?
便秘薬や浣腸を使用するのは可能です。
ただし、それはどうしても出なかった場合の対処法です。
便秘を無理して出そうとして、排便の際に切れてしまい出血が起こり、便に血液が混ざると正確な診断ができず、再検査となることもあります。
施設によっては、出なかった場合は、
「後日、出た際に採取して、持って来て下さい」
と言われることもあり、出ないものを無理に出そうとしなくても良い場合もあります。
まずは、人間ドックや健康診断を受ける検査機関に電話で問い合わせをしてから、対処した方が良いでしょう。
参考文献:新 検査のすべてがわかる本P140・141
参考文献:検査のしくみ 検査値の読み方P28
参考文献:今日の臨床検査 2011ー2012 P38〜42
参考文献:よくわかる検査数値の基本としくみP18・19
最後に
- 人間ドックでの検便の採取、3~5日前から採取が出来る
- 事前に採取した検便は、冷暗所に保管・3日以上前のものは冷蔵保存
- まずは、便通改善のために努力する
- 検便を採取するのに便秘薬を使っても良いが、出来るだけ自然なお通じがあるように改善を
人間ドックを受ける事を決めるとそれだけでもストレスになる事がありますが、検便と聞くと便秘気味の方はドキッとしてしまい余計なストレスになってしまいますよね。
ですが、検査機関によっては予め、出なかった場合等のマニュアルがありますので、悩むよりまず、電話で問い合わせてみるのもいいでしょう。