芸能人が「人間ドックを受けていて早期発見できた」などというたび、自分も受けなくてはと思うものの・・・
とくに、小さい子供をもつ女性の場合、なかなか人間ドックや健康診断を受けていないことが多いですよね。
また、受けるにも、
「どこで何を受けたらいいかわからない!」
という人が大半だと思います。
企業や自治体が行う検診は、最低限の検査項目しかないため、女性特有のがんのチェックをするにはプラスアルファで検査を受ける必要があります。
とはいえ・・・人間ドックの場合、自費での受診となりますので、受けるにも必要な検査だけにしたいですよね。
そこで今回は
- 20代
- 30代
- 40〜50代
と、年代別に受けるべき検査項目をまとめてみました。
20歳代の女性で受けるべき検査はコレ!
当然ながら、高齢になるにつれ、重篤な病気になる確率は増えていきます。
20歳代の若いうちは、高齢者に比べるとリスクが少ないといえます。
しかし、20代では、妊娠出産に関わることの多い年代です。
そのため、以下のような検査がおすすめです。
- 甲状腺刺激ホルモン値(TSH)を含めた基本的な血液検査
- 腹部の超音波検査(腹部エコー)
- 子宮頸がん検査(子宮細胞診)
今後妊娠を望む人にとって、子宮の状態を知ることは大切で、腹部エコーや子宮頸がん検査では、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頚管ポリープ・卵巣腫瘍・膣炎・性感染症などがわかります。
どれも放置しておくと不妊につながりかねない疾患です。
しっかり検査し、将来に備えておく必要があります。
関連記事)子宮がん検診とは?費用は?生理なら?
30歳代の女性で受けるべき検査はコレ!
20歳代と異なり、30歳代になると、がんにかかる人の割合も増えてきます。
高齢者のがんに比べ、30代など若い年代で発症すると、進行が早い傾向にあります。
そのため、子宮頸がん・甲状腺がん・乳がん・卵巣がんなどをスクリーニングする検査を受ける必要があります。
20歳代よりも検査項目は以下のように増やされることをおすすめします。
- 甲状腺刺激ホルモン値(TSH)を含めた基本的な血液検査
- 腹部の超音波検査(腹部エコー)
- 子宮頸がん検査
- 経膣超音波検査
- マンモグラフィー(乳がん検診)
- 乳腺超音波検査(乳腺エコー)
- 腫瘍マーカーCA125
血液検査では、CA125と呼ばれる卵巣がんの腫瘍マーカーも可能な限り組み入れましょう。
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40〜50歳代の女性で受けるべき検査はコレ!
厚労省の発表でも、とくに40歳以上の女性は乳がん検診を受けた方がよいとされていますが、40歳代になると、乳がんだけでなく様々ながんの発症率が高くなります。
その際は、レントゲンであるマンモグラフィーだけでなく、内部をしっかり見れる乳腺超音波検査も受けるようにしてください。
さらに、40歳〜50歳代になってくると、閉経があり、それにより女性ホルモンのバランスが大きく変わります。
そのため、骨粗しょう症になる可能性がありますので、骨密度もチェックもおすすめします。
- 甲状腺刺激ホルモン値(TSH)を含めた基本的な血液検査
- 腹部の超音波検査(腹部エコー)
- 子宮がん検査
- 経膣超音波検査
- マンモグラフィー
- 乳腺超音波検査(乳腺エコー)
- 腫瘍マーカーCA125、CA19-9
- 胃がん検診
- 骨密度
- 骨盤MRI
骨盤底筋が弱くなってくる可能性があるのもこの年齢からですので、骨盤底の検査も組み入れましょう。
また、上記に加え、40代〜50代の喫煙者では
- 肺がん検診
が必要になりますし、50代以降は
- 大腸がん検診
- 脳ドック
もおすすめします。
女性にとって、乳がんや子宮がんこそが気をつけるべきがん疾患だと思われがちですが、40〜50代女性の死亡数第1位は大腸がんです!
そのため、大腸がん検診は、受けるべき検査項目です。
近年、若年性認知症も増加しているため、脳ドックは意味あるものとなってきています。
参考文献:プレジデントムックPRESIDENTαプレミアム人間ドックP8・9・70〜80
参考文献:本当は怖い!健康診断&人間ドックP6・7
参考文献:ひと目でわかる!健康診断P94〜104
最後に
上記に加え、将来かかりうる病気は、生活習慣や遺伝も関わってきます。
- 喫煙習慣がある
- 高血圧がある
- 脂質異常がある
- 家族にがん患者がいる
- 家族に糖尿病患者がいる
などと個々にリスクがある場合は、それに応じた検査を追加していく必要があります。
若いから大丈夫、自分だけは大丈夫、一回受ければ大丈夫という安易な考えは捨て、子供のため、家族のために人間ドックは定期的に受けるようにしましょう。