糖尿病といえば、怖いのが合併症・・・。治療はしてても思うように効果がはっきされない、治療開始が遅れてしまった、糖尿病を甘く見ていた・・・こうしてどんどん合併症が進んでしまう・・・ということがあります。
合併症が出てしまってからでは遅い、でも合併症が出てしまったら・・・糖尿病の悩みは尽きませんよね。うちの祖母も糖尿病だったんですが、治療として薬の他、食事療法や運動、とにかく大変でした。
今回は、中でも深刻な糖尿病の合併症である眼の網膜症について
- 症状
- 発症時期
- 治療法
- 網膜症以外にも眼に出る
以上の内容についてお話していきたいと思います。
糖尿病網膜症の症状とは?
目の中には網膜という膜があり、それが眼球を包んでいます。しかし、その膜が糖尿病が原因で障害を受け、目が見えにくくなり、視力が低下してしまう病気です。
初期
- 自覚症状はほとんどない
- 検査をすると、目の中の小さな血管に出血が見られる
中期
- 目がかすむ
- 目の中の血管がつまる
後期
- 視力低下
- 飛蚊症
- 失明
症状が進行し、ひどくなると、目の中で大出血が起こり、最悪の場合失明することもあります。また、それ以外でも網膜剥離や緑内障などになってしまう可能性もあるんです。
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糖尿病がどれくらい進行したら網膜症が発生する?
7年~10年で糖尿病の合併症として網膜症が発症するケースが多いようです。しかし、上記で説明しましたように、徐々に症状は進行するので、初期の場合は気付かず、症状に気付くのがそれくらいの年月がたってからであって、糖尿病になって水面下ではジワジワと進行している可能性があります。
この糖尿病網膜症は、糖尿病の重症度と期間に大きく左右され、糖尿病歴20年以上となると、その75%以上の人が網膜症を発症すると言われているんです。
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糖尿病網膜症の治療は?
糖尿病網膜症の治療法は、薬物療法と外科的治療とがあります。ですが、病気の進行によって治療法が異なります。
早期の網膜症
自覚症状は出ていないが、検査すると可能性が疑われる、又まだ網膜症を発症していないけども、将来の可能性に備え、血糖コントロールや高血圧の治療をすることで、治療や予防をします。ただ、単純網膜症に進行してしまってる場合には、レーザー光凝固療法によって進行を遅らせることも出来ます。
進行した網膜症
症状が進行してしまった場合、網膜剥離や硝子体出血が起きた場合は、硝子体手術が行われます。
というわけです。
関連記事)糖尿病の足病変の症状は?予防はできる?
糖尿病から眼に出るのは、網膜症だけじゃない?!
- 白内障
- 虹彩毛様体炎
- 虹彩ルベオーシス
- 緑内障
- 角膜症
このようなことになってしまわないためにも、症状がなく、薬でコントロール出来てると思っても、きちんと定期的に検査を受けることが大切なんです。
最後に
- 糖尿病の網膜症、初期は自覚症状がない
- 目がかすみ、視力低下、飛蚊症などの症状が出て、最悪の場合失明する
- 血糖コントロール・高血圧治療→レーザー治療→硝子体手術という治療法がある
- 網膜症以外にも、白内障や虹彩毛様体炎、虹彩ルベオーシス、緑内障、角膜症になる可能性も
糖尿病って、ただ血糖値が上がるだけじゃなく、様々な合併症が現れるため、怖い病気ですよね。しかも、完全に治すというのがなかなか難しく、長い治療、コントロールが必要になります。
特に眼は、日常生活を送るうえで、とても重要な役割をしています。失明してからでは遅いんです。糖尿病になった時点から、しっかり予防し、また症状が出ても放置せず、早期治療をしましょう。