糖尿病というと、現代人に多い病気の1つですが、放置すると命に関わることにも・・・。定期的な検査で自分の数値を自己管理し、目標数値を守ることが大切です。
私の祖母も糖尿病で定期的に病院に通院していましたが、「これをめんどくさがり放置すると絶対だめって先生に言われてるから」と、しっかり守っていました。
そこで、今回は
- 糖尿病を放置するとどうなる?
- 定期検査で何を調べる?
- 糖尿病は自己管理が大切
以上のことについてご説明したいと思います。
自覚症状がないからといって放置したらだめ!
糖尿病を放置すると、様々な合併症につながります。特に怖いのが血管障害進行で、心血管や腎臓、神経にまで影響を及ぼし、心筋梗塞となり命に関わることも・・・。また、症状はなくても、糖尿病と診断された時から動脈硬化の危険性も常に付きまといます。
インスリン分泌不全といって、初期なら治療がスムーズにできても、進行すると、患者にとっても辛い強い治療をせざるとえないことにも・・・。
年に1回は必ず受けたい3つの検査
- 眼底検査
- 尿検査
- 頸動脈エコー検査
この3つの検査は絶対です。それぞれについてご説明します。
眼底検査
糖尿病の合併症として、目に出る糖尿病網膜症というのがあります。この症状が進行すると失明の可能性もあります。ですが、自覚症状がないのが怖いとこ。だから、定期的に検査をする必要があるんです。
尿検査
糖尿病の現状を知るうえで、最も大切な検査で、血糖値などを知ることが出来ます。また、ただ尿を採取し検査するのではなく、食前食後の血糖値の上がり具合をみることで、症状の進行具合も分かります。
頸動脈エコー検査
糖尿病で怖いのが、動脈硬化です。動脈硬化は、糖尿病と診断された時からつきまとう恐怖でもあります。なので、血管に詰まりはないか?定期的に調べることが大切なんです。
糖尿病連携手帳とは
糖尿病連携手帳とは、検査結果を記した手帳で、内科、眼科、様々な医療機関で、医師だけでなく、看護師や栄養士も情報を共有できる手帳です。糖尿病は合併症が怖いと言いましたが、体のあちこちにその合併症が出るため、それぞれの医療機関で目標も共有することが大切なんです。
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正しい知識を知り、自己管理をすることが大切
自分の目標値を知る!
検査項目 | 標準的な目標値 |
HbA1c | <6.5% |
LDLコレステロール | <120mgldl |
血圧 | <130/80mmHg |
これが一般的な糖尿病の目標数値ですが、年齢によっても異なります。自分の目標値を医師と相談し、決めましょう。
症状がないことで安心しない
基本的に糖尿病は自覚症状が出てからでは遅く、症状が出た時は進行して悪化している時です。そうならないためには定期検査を受けることが大切なんです。
糖尿病になる前から水面下で合併症は進んでいる
糖尿病予備軍の段階から検査を受けることが大切です。
早くから良い治療を受ける
早期に良い治療を受けることが大切です。血糖、脂質の管理は一生の財産となります。
糖尿病連携手帳で自己管理を
医療機関で定期検査を受ける際は、必ず持参し、記録しましょう。自分の数値の移り変わりを知ることで自分でも気を付けることができます。
最後に
- 糖尿病は放置すると様々な合併症につながる
- 糖尿病は定期的な検査が大切
- 自分の目標数値を様々な医療機関で共有する糖尿病連携手帳で自己管理
- 糖尿病の正しい知識を身に付けよう
とにかく放置するのは絶対NGというわけです。「自分の体は自分がよく分かってる」そうはいっても、自覚症状のない場合は、検査しないと症状の進行に気付かないんです。
また、検査だけでなく、糖尿病は食事療法、運動療法も大切です。