「人間ドックの再検査はどこでしたらいいの?」
「別の病院でもいいの?」
人間ドックを受けたら、検査結果の案内が来ますよね。
何も問題がなかった場合はいいんですが、再検査となるとドキっとします。
そんな時に一番気になるのが、どこで再検査をしたらいいのかということですよね。
ただでさえ不安なのに、再検査の費用や健康保険が適用になるのか、医療費控除ができるのかなどについても気になることが盛りだくさん。
そこで、今回は人間ドックの再検査について、知っていたら慌てない
- 再検査はどこでする?同じ病院でした方がいい?
- 別の病院で再検査をするメリット・デメリット
- 再検査の費用について
- 再検査と要精密検査ってどう違う?
- 再検査は受けなくてもいいのか
以上のことについて説明したいと思います。
人間ドックで再検査をするならどこでする?同じ病院でする方がいい?
検査を受けた病院に行った方がいいのでしょうか?
再検査はどこで受けても大丈夫です。
ただし、最初に検査を受けた病院で再検査をする場合と、違う病院で検査をする場合、どちらにもメリットやデメリットがありますので、それについてまとめていきますね。
まずは、同じ病院で受ける場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
同じ病院で再検査をするメリット
同じ病院で再検査をするメリットは以下です。
- 初診料や紹介状がいらない
- データが全て揃っている
ただし、人間ドック施設によっては再検査や精密検査ができないところもありますので、注意が必要です。
同じ病院で再検査をするデメリット
同じ病院で再検査をする場合のデメリットは、ほとんどありません。
しかし、遠方の場合や、治療を受けることになった場合などは、少々デメリットがある場合もあります。
- 遠い病院だと再び行くのが大変
人間ドックの評判のよい所を探して受けた場合などは、そこが近所とは限りません。
最近では旅行がてらに人間ドックを受けるというプランもあります。
そうなるとわざわざそこまで出向くのが困難という場合もあります。
別の病院で人間ドックの再検査をする場合のメリット・デメリットは?
別の病院で再検査を受けるメリット
- セカンドオピニオンが受けられる
- かかりつけの病院で受けられる
- 該当する部位の専門病院で受けられる
それぞれについて見ていきましょう。
セカンドオピニオンが受けられる
他の病院で再検査をすると、検査をした病院とは違った見解を聞け、セカンドオピニオンともなり、より詳しい情報を知ることが出来ます。
かかりつけの病院で受けられる
また、かかりつけの病院の場合、検査内容とは別の普段の情報(カルテ)もあるため、安心かつ、医師への信頼もあるでしょう。
該当する部位の専門病院で受けられる
異常があるかもしれない部位の専門病院で、再検査を受けるとさらに安心ですね。
では、次に別の病院で再検査を受けるデメリットについて見ていきましょう。
別の病院で再検査を受けるデメリット
- 初診料が必要
- 紹介状が必要
では詳しくみていきましょう。
紹介状が必要
上記でも少し述べましたが、別の病院で再検査を受ける場合、どういう内容で再検査となったのかといった紹介状が必要です。
また、それには紹介状代(診療情報提供料)がかかることがあります。
この診療情報提供料は、保険点数で250点ですので、2,500円となり、3割負担の場合で750円、2割負担の場合は500円となります。
また、200床以上の大病院で、紹介状なしで受診する場合は、選定療養費というものがかかってきます。
この選定療養費は、医療機関によって違うのですが、1,000円前後から5,000円前後の料金がかかってきます。
500床以上のところでは1万円というところもあるようです。
ですので、別の病院で受診する際は、スムーズに再検査をするためにも紹介状を書いてもらうことをオススメします。
参考:中医協 総-3 27.9.30 外来医療(その2)紹介状なしの大病院受診に係る選定療養について p.5-6
初診料が必要
どこの病院でも、その疾患での初めての診察には、初診料が必要です。
初診料の保険点数は282点ですので、2,820円です。
3割負担の場合は、846円、2割負担の場合は564円となります。
数百円とはいえ、初診料と紹介状代を合わせると、約1,000円から1,500円程度かかってきます。
なるほど・・・。
私は検査結果が気になるので、少し費用がかかっても専門病院で診てもらいたいと思います。
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人間ドックの再検査の費用は?健康保険や医療費控除は?
人間ドックの再検査となると、費用が気になりますよね。
- 健康保険が使えるのか
- 医療費控除はできるのか
これらについてまとめてみましたよ。
まずは健康保険から説明していきますね。
健康保険は使える?
結果から言いますと、再検査の場合は、基本的に保険診療となります。
しかし、中には健康保険が使えなかったという方もおられるようです。
ネット上の様々な口コミを、以下に集めてみました。
- 健康保険が使えた
- 今まで何度も再検査で健康保険が使えていたのに、今回は使えなかった
- 健康保険は使えるが、一応受付で聞いた方がよい
- 健康保険組合によっては、再検査や要精密検査の場合も健康保険組合が負担をするところもある
など、様々でした。
健康保険が使えなかったという方は、稀なようですが、はっきりしないので、実際に問い合わせてみました。
私が問い合わせた健康保険組合や病院では、再検査は、保険診療で行うとのことでした。
健康保険組合によっては、血液・尿・胸部・胃部などの検診の基本的な部分についての精密検査や経過観察については、費用負担がないというところもあります。
他にも、病名が確定し、治療に入るまでは、健康保険組合が全額負担してくれるというところもあります。
健康保険組合によって、様々な条件がありますが、基本的には、再検査でも健康保険が使えるとのことです。
受診した医療機関で、健康保険が使えないと言われても、一度、加入している健康保険組合に問い合わせてみるとよいでしょう。
費用はどれくらい?
そして、保険診療の場合は、診療報酬点数表というものがあり、全て定価が決まっています。
費用については、通常の医療費と同様に3割負担の方であれば3割、2割負担の方であれば、2割となります。
では、次に、医療費控除ができるかどうかについても説明しますね。
関連記事)人間ドックの費用!生命保険で安く受けられることもある?
医療費控除はできる?
結論から言いますと、再検査の場合は、医療費控除ができる場合と出来ない場合があります。
通常の人間ドックや健康診断の場合は、疾患を治療する目的のものではないので、医療費控除の対象ではありません。
しかし、人間ドックなどの結果見つかった疾患の治療に関する医療費については、対象になることもあるのです。
では、医療費控除ができる場合と出来ない場合、それぞれについて詳しく説明しますね。
医療費控除ができる場合
国税庁のHPによると・・・
健康診断等の結果、重大な疾病が発見され、かつ、その診断等に引き続きその疾病の治療を行った場合には、その健康診断等は治療に先立って行われる診察と同様に考えることができますので、その健康診断等のための費用も医療費控除の対象になります。
引用元:国税庁HP
と書かれています。
・・・が、少々分かりにくいですよね。
簡単に説明すると、もし人間ドックなどで病気が見つかって治療をした場合は、最初に受けた人間ドックの費用や再検査なども対象となるということです。
では、医療費控除ができない場合について見ていきましょう。
医療費控除ができない場合
人間ドックで再検査という結果になり、再検査をしたものの、異常が見つからなかった・・・。
ということもよくありますよね。
医療費控除は疾患による治療費を控除できるものですので、治療に至らなかった場合は、その再検査の費用は医療費控除の対象にならないということになります。
関連記事)人間ドックで医療費控除は受けられる?重大な疾病とは?
次の章では再検査と精密検査の違いについて見ていきましょう。
再検査と精密検査の違いは?受けなくてもいい?
どう違うんでしょう?
再検査とは
再検査とは、同じ検査をし直すということです。
検査の前日などに、食べたり飲んだりしたものが、尿や血液に影響したり、疲れていたりすると一時的に異常値が出る場合もあります。
そのような時に再検査となり、同じ検査をし直すということになります。
要精密検査とは
要精密検査という結果が出た場合は、更に詳しい検査が必要ということです。
検査結果から、何らかの病気を疑い、治療が必要か否かを判断するために、更に詳しい検査を必要とする場合に要精密検査となります。
再検査は受けなくてもいい?
再検査は受けておいた方がよいでしょう。
再検査は、一時的な数値の変動である可能性もあり、特に症状がなければ軽く見てしまいがちで、行かなくてもいいかも・・・と思ってしまうかもしれません。
ですが、再検査はイエローカードのようなものです。
何かの病気が潜んでいる可能性があります。
急を要するレッドカードでなくても、万が一異常があった場合、重症なケースにつながることも・・・という警告です。
要精密検査の場合も、同様に、必ず検査を受けておきましょう。
再検査や、要精密検査という結果が出ると不安になってしまうかもしれませんが、病気の早期発見ができれば、もし病気であっても早く治癒できる可能性も高くなります。
最後に
- 人間ドックで再検査となった場合、同じ病院で再検査するとデータがあるので、再検査の時間を短縮できる
- かかりつけの別の病院に行けば、信頼のある医師に診てもらうことが出来る
- 再検査は、基本的に保険診療でできる
- 医療費控除はできる場合とできない場合がある
- 再検査とは同じ検査をし直すこと
- 精密検査とは更に詳しい検査が必要ということ
- 再検査は、放置すると症状が進行してしまうこともあるので受けておきましょう
今回お話ししたことが全てではないですが、少しでも参考になればと思います。
※記事中の料金は、2017年4月現在のものです。