おしっこ(尿)の量が朝からいつもより少ない!何か原因は?病気が隠れている?

というお悩みに解決するべく、今回は尿が少ない場合にどのような原因があるかをまとめてみました。

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尿が少ない原因は?

尿が少なくなる原因について教えてください。

尿が少なかったり、出なかったりする原因は様々です。

医師
そもそも尿が作られているのか、作られていないのかに分けることができます。

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尿が作られているの出ない場合は?

尿が膀胱内にあるにもかかわらず、そこから排出できない状態を尿閉と言います。

膀胱から尿を出すには尿道を経る必要がありますが、この部位に狭窄などがあって尿を出せないということになります。尿閉を起こす原因は以下のような病気の可能性ああります。

  • 前立腺肥大
  • 前立腺癌
  • 前立腺炎
  • 尿道狭窄
  • 尿道結石、異物
  • 尿道外傷
  • 子宮筋腫
  • 激しい尿道痛
  • 神経障害
  • 全身衰弱による腹圧の減弱
  • 小児の尿閉:夜間の大量水分摂取、神経因性膀胱(二分脊椎症による)、後部尿道弁

もっとも有名なのは前立腺肥大症です。

そもそも尿が作られていない(少ない)場合は?

尿道に問題ないのに、尿が出ないのは、膀胱にそもそも尿が溜まっていないからです。つまり、尿が作られていない、あるいはその量が少ないということです。

1日の尿量により乏尿と無尿に分類されます。

  • 乏尿:1日の尿量が400ml以下の時
  • 無尿:1日の尿量が100ml以下で、膀胱に尿が来ない状態。

と定義されます。

これら(主に無尿)の原因は尿閉よりも複雑で、尿を作る腎臓そのものに原因があるのか、それ以前に問題があるのか、それ以降に問題があるのかの3つにさらに分けられます。

  • 腎臓そのものに原因がある:腎性無尿
  • 腎臓よりも前の段階に原因がある:腎前性無尿
  • 腎臓よりも後ろの段階に原因がある:腎後性無尿

ということです。

それぞれの原因については以下の通りです。

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腎性無尿の原因

腎性とは腎臓そのものに異常があり、尿が作れない、作りにくい状態です。以下の原因が挙げられます。

  • 急性糸球体腎炎
  • 膠原病性腎症
  • 腎硬化症
  • 急性尿細管壊死:腎毒性薬剤、薬剤アレルギーなど。
腎前性無尿の原因

腎前性とは、腎臓よりも前の状態に原因があるということです。尿を作る腎臓は元気なのに!という状態です。リングの上にさえ立たせてもらえないボクサーのようなものです。

  • そもそも尿を作るような血液がない状態:脱水、ショック状態
  • 腎への血液の入り口で障壁がある状態:腎動脈閉塞・狭窄
腎後性無尿の原因

腎後性とは、腎は働いて尿を作ったのに、その後の輸送経路に問題があるという状態です。以下の障壁が腎臓の成果を邪魔します。

  • 両側尿管結石
  • 片腎の尿管結石
  • 腎出血による凝血
  • 尿路の腫瘍
  • 外部からの尿管圧迫
たくさん原因があるのですね・・・。

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尿が出ない場合の治療は?

尿が出ない場合の治療はどうなりますか?
医師
以下の2つに大きく分けられます。

尿閉の場合

膀胱までは尿が来ているのにその後の尿道以降に尿を排泄できない状態ですので、膀胱まで管を入れることで尿を出します。これを導尿と言います。

尿閉なのにそれでも出ないときは、エコーを見ながらお腹の上から針を膀胱へ直接針を刺すこともあります。これを膀胱穿刺と言います。

尿閉以外の場合

単純に道がふさがっているだけの尿閉と比較して厄介なのが、尿閉以外の場合、無尿や乏尿の場合です。というのは、原因が大きく3つに分けられ、どれに該当するのかがすぐにわからない場合もあるからです。

腎前性なのか腎性なのか区別ができないときには、尿を促す利尿薬(ラシックス®)を駐車して様子を見ることをすることもあります。

一方、尿閉と同じく、道をふさいでしまう腎後性の場合は、尿管にカテーテルを入れたり、超音波ガイド下に腎瘻と言って腎臓と皮膚を結ぶルートを作ることもあります。

最後に

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尿が出ないのは異常事態ですので、病院を受診するようにしましょう。

専門科としては泌尿器科です。

頻度としては前立腺肥大による尿閉が多く、導尿で済むこともありますが、そうでない病気が隠れていることもありますので、安易な判断は禁物です。

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