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腫瘍マーカーの1つにProGRPというものがあります。

ProGRP は小細胞肺癌と呼ばれる種類のがんの腫瘍マーカーの1つなのですが、今回はこのProRGP(プロジーアールピー)について

  • 基準値
  • 異常な場合考えられる病気
  • 注意点

をご説明したいと思います。

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ProGRP (プロジーアールピー)とは?

医師
少し難しい説明になりますが・・・

ProGRPとは、ガストリン放出ペプチド(GRP)の生産過程において、その前駆体ペプチドの切断にともない等モルに血中に放出されるC-末端側フラグメントを意味します。

prorgp

肺癌の中でも特に肺小細胞癌があると高値を示すことがあります。

そのため、確定診断や治療効果の見極め、再発の早期発見などに有用です。

さらに、呼吸器疾患患者でProGRPが上昇することはあまりなく、小細胞癌に対する特異性は高いといえます。

ちなみに肺癌には・・・

主に

  • 腺癌
  • 扁平上皮癌
  • 小細胞癌
  • 大細胞癌

の4種類があります。

ProGRPは肺癌の中でも小細胞癌に特異的であるということです。

 

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ProGRP (プロジーアールピー)の正常値は?

成人では、80.0pg/mL以下が正常な値となります。

つまり、これ以上となると異常値というわけです。

ProGRP (プロジーアールピー)が異常をきたす病気は?

小細胞肺癌では、異常高値となります。

肺の異常陰影を有する喫煙者、喫煙経験者で数値が高い場合では高い確率で肺小細胞癌と診断されます。

早期癌、進行癌でも50~70%陽性となります。

肺非小細胞がんでは4%以下、膵がん・卵巣がん1%以下、カルチノイド・間質性肺炎で時に陽性となります。

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ProGRP (プロジーアールピー)の注意点は?

医師
注意点をご説明します。
  • 性差、加齢の影響は認められていない
  • 冷蔵保存、または凍結保存しなければならない
  • 新生児、乳幼児では高値を示す
  • 腎障害があるときには高値を示すことがある(クレアチン値2mg/dl以上で、最大150pg/mlに上昇する)

といった点で注意が必要です。

参考文献:今日の臨床結果2011 2012P484
参考文献:検査結果なんでも早わかり事典P37

最後に

ProGRP(プロジーアールピー)は、治療に良く反応し、再発や病気の進行時にも速やかに上昇するため有用な腫瘍マーカーとされています。

他の小細胞肺がんの腫瘍マーカーの一つNSEと比べますと、小細胞肺がんに対して特異的で信頼度も高く、臨床的に有用な高精度の腫瘍マーカーとなります。

ただし、NSEとProGRPの性質には大きな違いがありますので、併用することにより検出精度を上げる方法を用いる医療機関もあります。

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