膵癌というと、癌の中でも患者数は第6位で、その死亡率は男性が5位、女性が4位と、なかなか治りにくく死亡率の高い癌とも言われています。
私の親戚にも膵癌で亡くなった人がいて、症状に気付きにくく、気付いた時には手遅れとなっていることもあり、隠れた臓器とも言われています。
そこで今回は、膵癌の種類や症状、検査方法や、なりやすいとされる原因やリスクファクターについてご説明したいと思います。
膵癌の種類はどんなものがあるの?
- 膵管癌
- 膵腺房細胞癌
- 膵管内粘膜液産生性膵癌
- 膵粘膜液嚢胞癌
- 膵神経内分泌癌・・・など・・・
膵癌の中の90%以上は膵管癌と言われ、非常に悪性度が強い癌です。また、それ以外の癌は膵管癌より比較的予後良好な癌と言われています。
膵癌の症状とは?
部位別症状
- 腹痛
- 黄疸
- 体重減少
- 腹痛
しかし、中には全く症状の出ない膵癌も15.4%ほどあります。
このような症状がある場合は、膵癌を疑う
- 腹痛
- 腰背部痛
- 黄疸
- 体重減少
- 糖尿病発症・悪化
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膵癌の検査方法とは?
- 臨床症状・膵酵素/腫瘍マーカー/危険因子・US
- CT/MRI
- EUS/ERCP/PET
- 細胞診・組織診
- 診断確定
最近ではCTやMRIでも1mm単位で発見可能になっていますが、更に造影剤を使うことによって、CTでも8割以上発見可能になっています。そうした場合は、CTやMRIのみで診断確定となる場合もありますが、分かりにくい場合は、細胞診や組織診までする場合もあります。
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膵癌になりやすい?原因やリスクファクターとは?
膵癌の場合、家族歴や合併疾患、嗜好も関わってきます。
家族歴
- 家族に膵癌だった人がいる
- 遺伝性膵癌症候群
合併疾患
- 糖尿病
- 肥満
- 慢性膵炎
- 遺伝性膵炎
- 膵管内乳頭粘液性膵腫瘍
- 膵嚢胞
嗜好
- 喫煙
- 大量飲酒
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最後に
- 膵癌には種類があるが、その90%以上は悪性度の高い膵管癌
- 腹痛や黄疸、体重減少などの症状が出る場合もあるが、全く症状が出ない場合もある
- 他の原因によるものと似ている為、気付きにくい
- CTやMRで発見できる
- リスクファクターとして家族歴や合併疾患、嗜好が関係する
いかがでしたでしょうか?症状で気付きにくいから発見が遅れ、気付いた時には手遅れになっている可能性も。怖い病気ですよね。
まず、説明しましたリスクファクターのある方は、CTやMRIという簡単な検査で発見できるため、定期的な検診をするのが一番です。