動脈硬化の原因となるプラーク(頚動脈内に限局的に突出した病変のこと)。このプラークが突然破れると血栓をつくる原因になったり、この血栓が剥がれてしまうことで血管を詰まらせます。

悪玉コレステロールの数値が高い方や糖尿病、高血圧症などの方はこのプラークの進行度合いが早いと言われています。

そのため危険因子を取り除いていき、動脈硬化を食い止め改善していく必要があります。

それでは、頸動脈のプラークを改善する方法はあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 頸動脈のプラークを改善するには?食事療法
  • アルコールは?
  • LDL(悪玉)コレステロールと動脈硬化の関係は?

以上について説明して行きます。

医師
これを読めば頚動脈プラークの改善方法が分かります!

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頸動脈のプラークを改善するには?

頸動脈のプラークを改善することは出来るのでしょうか?
医師
プラークは減らすことが出来ますので、改善は可能です。

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プラークがあり、血管が狭くなっていると診断された方でも、医師の指導にきちんと従うことで、プラークを改善すことに成功している方もいます。

血管内にできたプラークには、善玉コレステロールが作用し、血管内に溶かすことができるため、プラークがあると言われても、悲観的になる事はありません。

プラークがあり、血管の幅が狭くなっている方には、食事療法生活指導が行われますが、それと平行して、薬剤での治療も行われることが多いです。

食事療法において、特に脂肪糖質は、血管プラークを作る原因になりますので、極力避けるようにします。

医師
それでは、食事療法において 特に控えたい食品を以下にご紹介します。

関連記事)頸動脈プラークの治療法は?メリットやデメリットは?

食事療法、控えたい食品

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揚げ物やフライ、脂身類、油

天ぷらやコロッケ、から揚げなどの衣は控え、揚げ物の2度揚げはしないようにして下さい。

もし外食などで揚げ物がある場合は衣は除いて食べるようにして下さい。

エゴマ油や亜麻仁油、米油ゴマ油、オリーブオイル、ココナッツオイルなどは、加熱したら酸化・劣化しますので、特に控る様にして下さい。

 肉類 

動物性蛋白は脂が少ない鶏肉(皮なし)や豚肉(赤身:特にヒレ肉)、卵白などから摂取するようにして下さい。

例えば、豚のバラ肉などは脂身を調理前に取り除けば、料理に使っても問題ありません。

魚介類、海藻類

青魚や白身、赤身に関係なく、脂肪分の少ない魚を選んでください。

魚の煮付けの場合は、みりんや醤油、日本酒などを使い、うま味で甘さを得る工夫が必要です。

魚介類(貝類、エビ類、イカ、タコなど)は大丈夫ですが、調理する際に油を使用しないことが大切です。

なおイカ・タコ・魚卵などのコレステロールは過度に摂取しなければ特に問題はありません。

果物、菓子類 

果物は糖度が低く、脂質が少ない、やや小さめの果物を選ぶようにして下さい。

例えば、アボガドは脂質が多いので特に控えるようにして下さい。

飽和脂肪酸の少ないお菓子として和菓子が洋菓子よりは良いですが、油を使用していないことが前提ですし、あくまでも少量に抑えることが大切です。お煎餅は植物油脂や植物油の添加品に注意が必要です。

また、砂糖を控える事も大切です。ちなみに黒砂糖も砂糖ですし、蜂蜜も砂糖の一種と考える様にして下さい。

生卵やゆで卵は毎日1個までなら大丈夫ですが、卵焼きにする場合は油を使わないで調理をして下さい。

乳製品

市販の牛乳は混じりけの無い様に見えても、攪拌で酸素が混じり酸化し、加熱殺菌の過程でも酸化されていますので、例え低脂肪であっても摂取しない方が無難です。

チーズは少量使う程度にし、再加熱しないようにして下さい。

ヨーグルトも牛乳やチーズ同様に、摂取を控えるようにして下さい。

豆乳ヨーグルトはおすすめですが、可能な限り糖分(果汁成分など)を入れていない製品を選ぶようにして下さい。

 お米やパン

お米の種類は白米や雑穀米、 玄米、それらのミックスでも大丈夫です。

パンを食べる際は、バターやマーガリン、ハチミツ、砂糖、ジャム、チーズ、牛乳製ヨーグルトなどを付けないようにして下さい。

めん類

麺類なら蕎麦やうどんはいいですが、天カスや天ぷら系の具は避けるようにして下さい。

豚骨ラーメンやチャンポンの汁は飲まないようにして下さい。

また、インスタント麺食品はなるべく摂らないようにし、パスタなら脂質の少ない具材で作った和風スパゲッティなどがよいでしょう。

食事療法、おすすめしたい食品

医師
おすすめしたい食品は以下の通りです。

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海藻類

海藻サラダやトコロテン、もずく、メカブ、トロロこんぶ、などには、マクロファージ(プラークは主に口から入る劣化コレステロールが沈着したもので、これを減らすもの)を活性化させる働きがあるフコイダンが含まれていますのでおすすめです。

魚介類は生が一番ですが、焼く、煮るなどの調理法がおすすめです。
野菜

葉物や根菜、芋類など全て大丈夫ですが、バランス良く摂取することが大切です。調理する際は、天ぷらや油炒めは避けましょう。

果物

さくらんぼ、いちご、イチジク、びわなど少量で満腹感になる果物がおすすめです。

豆製品など

豆腐や納豆、味噌

豆乳・豆乳ヨーグルト

蕎麦や雑穀、青汁、小魚丸ごと

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運動

軽度な有酸素運動は、中性脂肪に効きますので、ウォーキングやジョギングを毎日20分程度継続することが望ましいと言われています。

過激な運動は避ける様にして下さい。

運動が苦手な方でも、階段の上り下りやストレッチなど、気軽にできる運動もあります。

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ただし、心筋梗塞や狭心症・脳卒中を起こした事のある方やお年寄り、脂質異常症やメタボリックシンドロームのハイリスクの人は、医師のチェックが必要です。

また、急性心筋梗塞、、心筋炎、心膜炎、重症不整脈、心不全などをおこした人は、運動は避けてください。

アルコールはどうなの?

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アルコールはどうなのでしょうか?
医師
アルコールについては意外な報告もあります。

アルコール度数の高い濃度が血管内を流れると、血管の内膜が傷んでしまい、この内皮細胞が修復するまで約1ヶ月も掛かってしまいますし、この期間に、悪玉コレステロールなどの物質が内膜に入り込みやすくなります。

しかし、アルコールを適量飲む人は飲まない人と比較して動脈硬化が軽減されるという事が研究で明らかになっています。

その理由は、アルコールを摂取することで善玉コレステロールが増えること、そして適量であれば一時的に血圧が低下し脈拍も増えます。

また、アセトアルデヒドという血液の中のアルコール成分が肝臓のアルコール脱水素酵素(ADH)によって分解された物質が血液中に増えることで、血管を広げる作用があるためです。

しかし、あくまで適量ですので、下記の量を目安にし、プラークが進行しないように注意が必要です。

  • ビール=350cc/日まで
  • 焼酎(25%)=40cc/日まで
  • ワイン(12.5%)=60cc/日まで
  • 日本酒(15%)=60cc/日まで

 

医師
上記の数値は目安ですので、節酒の必要がある方は事前に医師の指導を受けるようにして下さい。

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LDL(悪玉)コレステロールと動脈硬化の関係は?

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LDLコレステロールが動脈硬化の進展を示すことは、動脈硬化性疾患予防ガイドラインでも強調されていますので、動脈硬化に至る原因となっているリスクファクター(コレステロール、高血圧、糖尿病など)の管理が非常に重要です。

特にLDLコレステロールが高値の方にとっては、目標値まで下げておくことが予防のためには不可欠となります。

LDLコレステロールの目標値は、年齢や危険因子の数によって違いますが、120mg/dl以下、可能ならば100mg/dl以下が最も望ましく、食事療法や運動療法で十分な低下が見られない場合は、スタチンなどの服薬治療が必要となります。

これまでは一度できた動脈硬化は退縮せず、プラークの進展を止めることができないと考えれていました。

しかし、最近では特にLDLコレステロール低下作用のあるスタチン系(高脂血症薬)がLDL-C(悪玉コレステロール)/HDL-C(善玉コレステロール)を下げることにより一度できた動脈硬化を退縮させる報告がされています。

これは、動脈硬化性病変(心筋梗塞、脳梗塞など)を防ぐと共に、全身の血液循環を改善させることで予防医学の重要な役割となりそうです。

関連記事)

まとめ

医師
今回のポイントのまとめ!
  • 食事療法において、特に脂肪や糖質は、血管プラークを作る原因になるので極力避ける。
  • 軽度な有酸素運動は、中性脂肪に効くので、ウォーキングやジョギングを毎日20分程度継続することが望ましい。
  • アルコールを適量飲む人は動脈硬化が軽減されるという事が研究で明らかになっているが、あくまで適量であり、決められた量を守らなければ、プラークが進行して脳梗塞・心筋梗塞リスクが高まる。
  • LDLコレステロールが動脈硬化の進展を示すことは、動脈硬化性疾患予防ガイドラインでも強調されているので、動脈硬化リスクファクターの管理が非常に重要となる。

 

正しい食事療法を行う事でプラークは改善します。ただ処方された薬を飲むだけではプラークの改善は出来ないという事です。

これまで続けてきた食習慣を変えるのは簡単な事ではありませんが、動脈硬化の改善には、食事療法に真摯に向き合うことが大変重要となります。

時間は掛かりますが努力すればプラークを減らす事が可能ですので、ご自分の健康のために継続するようにして下さい。

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