健康診断のバリウム検査は

バリウム検査が苦手で・・・。
会社の健康診断のバリウム検査って拒否できないんでしょうか?

胃検診のバリウム検査の場合、検査の為にあのまずくて苦しいバリウムを飲むことが負担ですよね。

中には、このバリウム検査がストレスとなってしまい、受けたくないと悩む方もいらっしゃいます。

今回は、健康診断の「バリウム検査は拒否できるのかどうか」について

  • 拒否できる場合
  • 拒否したことで起こりうるトラブル
  • バリウム検査以外の検査方法

について紹介したいと思います。


健康診断のバリウム検査は拒否できる!?

barium

バリウムを飲むことで、バリウムは白く、発泡剤から発生した炭酸ガスは黒く写し出されますが、そのコントラストによって胃の内側の壁を詳しく写し出すことが可能となります。

しかし、バリウムは飲みにくくもありますし、便として出し切るまで心配も残りますよね。

健康診断のバリウム検査は、厚生労働大臣が定める基準では、必須ではありません

ですので、医師または本人の希望で断ることも出来るのです。

ただし、断るには理由が必要です。

では、皆さんどういう理由で断ることが多いのか、説明します。

バリウム検査を断る理由

バリウム検査を断る理由としては以下のものが挙げられます。

  • 精神的な負担
  • 具合が悪くなったことがある
  • ひどい便秘に悩まされる
  • 妊娠中である

バリウムはX線を使う検査であるため、妊娠中は被曝の問題から基本受けられません。

また、検査後は下剤を飲み、バリウムを排出する必要がありますので、アレルギーや副作用といった身体的問題が理由で拒否できることもあります。

ただし・・・自分の考えで拒否する場合は、自己責任となります。

また、次のようなバリウム検査を拒否したことで起こるトラブルもあります。

バリウム検査を拒否したことで起こるトラブル

会社の健診として受ける場合、必須ではない検査とはいえ、会社のルールを破ったとして、会社側と揉めることがあります。

場合によっては、解雇通告をされたという事例も過去にはあるようです。

バリウムは必須項目ではありませんが、

  • 会社は健康診断を社員に受けさせなければならない
  • 社員は検査を受ける義務がある

ということが法律で定められている(労働安全衛生法66条)ため、拒否するにはきちんとした理由が通常必要です。

精神的理由で拒否すると、会社の周りの人達の不信感につながることもあります。

では、どうしてもバリウム検査が嫌な場合、円満な解決策はないのでしょうか?
その1つとして、胃カメラを個人的に受けてその結果を提出することが挙げられます。

解決策は胃カメラ!?

胃がん検診には通常、

  • 胃バリウム検査
  • 胃カメラ(内視鏡検査)

の2つがあります。

ですので、どうしてもバリウム検査が嫌な場合は、その代替策として胃カメラを受けるという方法があります。

ただし、これも、会社によることがあるので、胃カメラで代替しても良いかを聞いてみる必要があります。

また、その場合は検査にかかる費用は個人の負担となるのが一般的です。

ikamera

胃カメラは、鼻または口から直接カメラを入れることで、胃内部を鮮明に見ることができるので、バリウムよりも更に詳しく胃を調べること可能となります

バリウム検査の代替え方法について詳しくはこちら→ 胃カメラで乗り切る!

特に鼻から入れる場合は、口から入れるよりも負担も少なくて済みます。

ちなみにバリウム検査前の注射は拒否できる。

ちなみに、バリウム前の注射は異なります。

注射が苦手という方や注射の副作用が心配という方は、バリウム前の注射は拒否できるのです。

検査前に行う注射(ブスコパン®)は、胃の蠕動(ぜんどう)運動を止めることにより、病変が隠れにくくする目的があります。

しかし、

  • 心臓病のある人・・・不整脈の危険
  • 緑内障のある人・・・眼圧が上がる
  • 前立腺肥大がある人・・・尿が出にくくなる

などの副作用もあり、おこなわない場合もあり、拒否をすることも可能です。

また施設によっては最初からのこの注射を行わないというところもあります。

バリウム検査前の注射について詳しくはこちら→バリウム検査の前の筋肉注射って必要?副作用は?

参考書籍)きょうの健康 検査でわかることP66〜72

最後に

  • 健康診断のバリウム検査は、医師または本人の希望でしないという選択肢もある
  • 会社の健康診断の場合、嫌だから受けたくないと拒否するのは、会社のルール違反にもつながりトラブルとなることもあるので注意が必要。
  • 代替方法としてより診断能の高い胃カメラがオススメ。

 

拒否できる検査なら拒否したいですが、その受けない間にもし病気が発見されず進行してしまい、気付いた時には手遅れ・・・となっても、それは自分の責任です。

なので、そうなっては困るから、健康診断は必要です。

それでも拒否する場合は、自己負担となっても代替方法として胃カメラ検査を受けるのがオススメです。




関連