胃カメラと聞くと、「痛そう」、「苦しそう」というイメージが浮かびますが、実際はどうなのでしょうか?
また、検査装置を鼻から挿入する経鼻法、従来の経口法と比べてメリットはあるのでしょうか?
情報を正しく得る事で、検査前の不安も軽くなるものですので、今回は、『胃カメラ検査』についてまとめました。
胃カメラ検査とは?
一般女性 Aさん
胃カメラ検査とはどのようなものでしょうか?
男性医師
簡単に言えば、口や鼻から内視鏡を挿入して、先端に付いている超小型カメラで、食道、胃、十二指腸の一部を直接モニター画面に映して観察する事です。
内視鏡を挿入する事で、直接食道や胃の粘膜を観る事が可能になり、色調や、細かい凹凸の変化を調べられますので、潰瘍、ポリープ、炎症等の胃腸の病気の診断に有効です。
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胃カメラの検査方法は?
一般女性 Aさん
胃カメラ検査の方法を教えて下さい。
検査に使用される装置は、直径が約10mm、長さが約120cm程の柔らかい管の先端に付いている超小型カメラです。
近年の技術の進歩により、よりコンパクトになり、細い物では外径約5mmの物もあります。この装置を口、鼻から少しずつ奥へ挿入しながら、食道、胃、十二指腸の状態を観察します。
男性医師
装置の挿入法としては、経口法と経鼻法の二つがありますので、以下にそれぞれの長所と短所をご説明します。
経口法
長所
- 検査前の処置の時間が短く済む。
- 鼻の通りが良くなくても可能。
短所
- 嘔吐反射(嗚咽)を起こしやすい。
- マウスピースをくわえるので会話は不可。
経鼻法
長所
- 嘔吐反射が少なくなる。
- 会話する事が可能。
短所
- 検査前の処置時間が長く必要。
- 鼻の痛みや、稀に鼻からの出血の可能性。
男性医師
どちらも異物を挿入する事には違いがありませんので違和感は感じますが、それぞれの大まかの違いを頭に入れられ、担当医によく相談されて納得のいく方法を選んでください。
胃カメラの検査時間のみでしたら、個人差はありますが約15-20分程で終わります。結果が出るのに、1週間程掛かります。
胃カメラで分かる病気は?
一般女性 Aさん
胃カメラで分かる病気を教えて下さい。
男性医師
以下の様な病気を見付けることができます。
- 食道炎
- 食道潰瘍
- 食道静脈瘤
- 胃炎
- 胃潰瘍
- 胃がん
- 十二指腸潰瘍
がん検診で胃カメラを受けることもありますし、胃の不快感など症状がある場合に、胃カメラを受けることもあります。
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まとめ
男性医師
今回のポイントのまとめ!
- 胃カメラ検査とは、超小型カメラで、食道、胃、十二指腸の一部を直接モニター画面に映して観察する事。
- 検査には、経口法と経鼻法の二つがある。
- 検査により食道炎、食道潰瘍、食道静脈瘤、胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍などの病気を見付けることができる。
一般女性 Aさん
胃カメラ検査のポイントが掴めましたので、検査への不安が軽減されました。役立つ情報有難うございました。
せんじつ、鼻からの胃カメラ検査を行いました。2か所の組織検査を行いました。結果がでるまでとても、不安です。いつもの検査より、時間もかかり、一部に出血もあったようです。胃がむくんでいるとも話されました。大丈夫でしょうか?
宮本様
出血はカメラ操作で出たものの可能性もありますし、カメラの時間も手技を行う医師によっても、またその時の機械の調子などにも左右されます。
それだけで悪いものとは限りません。ご不安だと思いますが、生検の結果を待ちましょう。