「胃カメラ検査をして異常なしの結果だったのに、胃痛や胸焼けが取れない・・・。」
胃カメラで検査をして異常なしと言われたのに、症状が改善されない!
なぜ??
という経験ありませんか?
検査をしても異常がないのに不快な症状が改善されないなんて…原因は何なのでしょう。
今回は胃カメラの検査で異常がなかったのに改善されない、吐き気や胃痛について調べてみました!
原因は身近なところにあるのかもしれないですよ…?
ぜひご覧ください。
胃カメラで異常なしなのに胃に不快症状が!考えられる病気は?
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシアとは、検査をうけても腫瘍や炎症などは見られないのに、胃の不快症状が改善されない症状のこといいます。
機能性消化管障害の1つで、胃カメラや血液検査をしても原因となる異常が見つかりません。
機能性胃腸症、もしくは機能性胃腸障害と呼ばれることもあります。
機能性ディスペプシアの症状
- 食後に胃がもたれる
- 胃痛や胸やけがある
- お腹が張っているように感じる
- すぐにお腹いっぱいになる
- おう吐や吐き気をもよおすことがある
- 食欲低下
- 胃酸が上がる
- 便秘や下痢を繰り返す
上記にあてはまる人は機能性ディスペプシアの可能性が高いといえます。
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機能性ディスペプシアの原因
機能性ディスペプシアの主な原因はストレスだとされています。
他にもピロリ菌、不規則な生活やバランスの取れない食事なども原因の一つです。
暴飲暴食やアルコール、寝不足や生活のストレスなど、身近にある事が原因になっています。
可能性としては低めですが、胃カメラを受けたことによる偶発症も考えられます。
医療をおこなう上での検査や治療の際に、たまたま生じてしまう患者にとって不都合な症状のこと。
患者の体調や体質によるものもある。
胃カメラを受けて異常がなかったにもかかわらず不快な症状が改善されない、または増した場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
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異常なしでも症状が治まらない場合はどうすればいい?
まずは医師による診断を受けましょう。
機能性ディスペプシアの場合には、ストレスの原因となっているものを取り除く必要があります。
また以下の3種類の薬が症状によって処方されます。
- 胃腸の動きを活発にする薬
- 胃酸の分泌を抑える薬
- 消化器官のストレス改善の為の薬
しかし先ほどもお話したとおりストレス以外にも、生活習慣が問題になっている場合があります。
- 規則正しい生活を心がけましょう
- バランスの取れた食事を心がけましょう
- アルコールの大量摂取や暴飲暴食は控えましょう
- ストレス発散方法を見つけて、ため込まないようにしよう
- 睡眠時間を十分に確保しよう
胃カメラでは発見しにくい病気もある?
胃カメラでは胃の表面の検査はできますが、胃の粘膜の中までは見ることができません。
検査結果で異常がない!
と言われたけど…様子がおかしい。
そんな時に怖いのがスキルス性胃がんです。
粘膜の中に木の根っこのように広がっていくため表面にはなかなか変化が出にくいので、熟練した医師による観察が必要になってきます。
胃の壁全体が硬く硬直してきて、おかしいな?
と検査して初めてスキルス性胃がんだと診断される方が多いとのこと。
スキルス性胃がんは、気づいた時にはかなり進行していた!
ということがあります。
初期の症状としては、機能性ディスペプシアとよく似ており、胃の膨張感や鋭い痛みが続きます。
末期になると、タール便や吐血などの症状としてあらわれることも特徴の一つです。
スキルス性胃がんの発見にはバリウム検査の方が有効だとはいわれていますが、けっして胃カメラで発見できないわけではありません。
そのため胃カメラを受ける病院や医師選びも重要になってきます。
参考文献:病気がみえる vol.1:消化器 P90、124
参考文献:ナースのための やさしくわかる内視鏡検査・治療・ケア P40
関連記事)胃がん検診の胃バリウム検査とは?検査を受ける際の注意点は?
最後に…
- 機能性ディスペプシア【機能性胃腸症】が原因のことも
- ストレスや生活習慣など身近な事が原因に!
- まずはストレスの元を取り除き、薬での治療で症状の緩和を!
- 胃カメラで発見されにくいといわれるスキルス性胃がんにも注意!
怖いですよね…。
ただの胃痛に大病が隠れていた!
なんて事になりかねません。
胃カメラを受けて異常なしだったんだから!
と安心せず、不快症状が続くような場合は病院を受診することをオススメします。
自分の体を守ってあげられるのは自分だけです。
異常を感じたらまずは受診し、医師に診断をしてもらいましょう!