胃カメラの内視鏡検査で、生検の必要がありますねといわれると不安になりますよね。
生検をするかしないかの判断は、検査をした医師の判断によるところがありますが、明らかに良性と思われるもの以外についてはおこなう場合が多いでしょう。
今回は、生検について
- どんな場合におこなうのか?
- 結果が出るまでの日数
- 方法
などについてまとめました。
胃カメラで生検あり!念のため?何か異常あり?
医師もいくつもの症例をみてきていますので、目視である程度は判断ができますが、明らかに良性とわかる場合以外には生検に出すことがあります。
その理由として医師から、
「念のために検査に出しますね。」
と言われることもあると思います。
「この部分が少し赤くただれているので組織を採って、生検に出しますね。」
と具体的に心配な部分を説明してもらえる場合もあるでしょう。
受ける側もどこか異常があって来ているわけですから、ほとんどの場合に何らかの指摘があることも多いのです。
そして、その疾患が疑われるような場合には、生検をおこないます。
結果を聞くまでは安心はできないと思いますが、その場合は「なぜ生検に出すのか?」ということを納得いくまで医師に確認するといいでしょう。
そもそも生検とは?
生検というのは、生体検査という言葉の略でバイオプシーとも呼ばれる病理組織検査の一つなのです。
採った組織を顕微鏡で観察したり、細菌培養をおこなったりと病変が良性か悪性かを判断するのに有効な検査になります。
- 疑わしい病変が見つかった場合は、生検用の鉗子をスコープから挿入する
- 鉗子の先についている小さなつまみで病変と思われる組織をモニター画面で確認しながら採る
- 組織を採取した場所が出血している場合は止血をおこなう
- 採取した組織を詳しく調べる
通常の胃カメラですと、カメラを体の中に入れている時間は10〜15分程度になりますが、生検を一緒におこなう場合は20〜30分ほどかかります。
胃カメラで生検の場合、結果が出るまでの日数は?
採取された組織を検査会社に依頼し、検体を搬送しその結果が送り返されるまでには、約1週間から2週間ほどかかることになります。
染色液を使用して生検をした場合、悪性の可能性がある?
生検をする場合に、インジゴカルミン等の染色液を使用することがありますが、必ずしも悪性だと判断して使用しているとは限りません。
染色液を使用するのは、散布することで胃の中の凹凸を鮮明にしてポリープなどを見やすくするためなのです。
腺腫性のポリープはパッと見て分かるのですが、凹凸や区切り目とかはカメラだけでは分かりにくいのです。
最後に
生検と聞くと言葉のイメージから痛みがある検査ではないかと不安や恐怖感を持ちますよね。
でも医師から事前に痛みの程度や所要時間、生検後の注意などの説明を聞いておくことで不安も軽減されますよ。
- 生検と言うのは、生体検査と言う言葉の略で病理組織検査の一つ
- 念のための検査ということもある
- 検査結果が出るまで約1〜2週間程度
- 染色液を使用するのは必ずしも悪性だと判断して使用しているわけではない
生検は、その後の診察の方針を確定させる重要な検査なのです。
ですから、担当医からよく説明を受けてあなた自身も理解を深めておいてくださいね。
先日胃カメラの検査をしました。いつもの検査より、時間もかかり、2か所生検へ細胞をとりました。一つはポリープからもう一つは胃底部からでした。とりにくい場所だったのでしょうか?苦しい思いをしました。結果の出るまで2週間とのこと。不安でいっぱいです。一部出血も見られたようで、胃がむくんでいるなアとのつぶやきも聞こえてきました。