胃カメラのイメージは、概して良くないのではないでしょうか。「痛そう」なので、出来れば避けて通りたい。しかし、そのイメージのために早期発見の機会を逃がしてしまう事も考えられます。
胃カメラを鼻から挿入する事でどのような利点があるのでしょうか?また、挿入の方法は?検査での痛みも気にります。
そこで、従来の経口法よりも楽だと評判の『鼻からの胃カメラ』についてまとめました。
胃カメラ 鼻からでの利点は?
異物を体内に挿入する事は、考えるだけで「痛い」イメージが浮かぶものですが、鼻からの挿入はどうなのでしょうか。
吐き気が抑えられる。
口からの挿入ですと、どうしても咽頭反射(「オエッ」となる)を起こしてしまい、苦しいですが、鼻から挿入する事で、内視鏡が舌の根本にあたる事を回避出来、吐き気が起こりにくい。
検査の最中も医師や看護師との会話が出来る。
会話ができることで、精神面でも安心してリラックスした状態で検査に取り組める。
体への負担が軽く済む。
鼻腔スプレーで出血への対処をし、ゼリー状の液体を流し込み局部麻酔をする為、鼻の中に注射をする事はない。
また、麻酔の量も少なくて済む為、検査後約1時間ほどで普段の生活に戻れます。
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胃カメラ 鼻からの挿入の進め方は?痛みは?
① 医師との問診
鼻にかかわる質問や持病、薬へのアレルギーなど、検査を進める上での大切な質問がされます。
② 検査前の処置
- 消泡剤を飲む=胃に中の泡を取り除き、キレイにするためです。
- 鼻腔に局所血管収縮剤をスプレー=鼻の通りを良くし、出血を抑える為です。=痛みはほとんどないようです。
- 鼻腔に麻酔薬を注入=局所麻酔ですので眠気が来る事はありません。
- チューブに麻酔薬を塗り、鼻へ挿入=チューブは柔らかく細い物で、ゼリー状の麻酔薬を塗り挿入しますので、痛みは少ないようです。
③ 鼻への挿入
時間を掛けて、内視鏡を挿入して行きます。違和感はありますが,痛みは少ないようです。
④ 胃の中を調べる。
食道、胃、十二指腸の順番に調べていきます。その際に、モニターを見る事が可能で、医師への質問も出来ます。
⑤ 検査終了
検査後30分から1時間ほどで、飲食も可能ですし、車の運転も差し支えないので、スムーズに帰宅となります。
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最後に
- 鼻から挿入での利点:吐き気が抑えられる・医療スタッフとの会話が可能・体への負担が軽い。
- 検査後約1時間ほどで普段の生活に戻れる。
- 検査での痛みは少ない。