よく耳にする「けんしん」、読み方は同じ健診と検診ですが、何がどう違うのでしょうか?
「今週けんしんに行ってくる」と言うと、どこか悪いの?と聞かれることもあるかと思いますが、この2つのけんしんは、読み方は同じでも意味が全然違うんです。
今回はこの健診と検診について分かりやすくご紹介し、どういう人が受けるものなのかご説明したいと思います。
健診と検診は何が違うの?
- 健診は→字にすると分かりやすいんですが、健康診断、健康診査の略で、健康かどうか・病気の危険因子の有無を調べるものです。
- 検診は→病気そのものがあるかどうかを調べる検査や診察を行うものです。
代表的なものは、以下のようなものがあげられます。
健診
- 乳幼児の生後1カ月健診や半年健診など
- 特定健診
- 人間ドック
- 職場健診や学校健診
検診
- 歯科検診
- ガン検診
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健診とはどういうもの?
- 病気の危険因子を見つける
- 健康な人が受ける
- 健康状態を調べる
- 自分で改善できたり気をつけたりできる
- 教師や保険医が健診できる
健診は、病気の危険因子を見つけることを目的とし、健康な人が受けるもので、病気を正しく診断するということよりも、健康な人に病気であるといった間違った判断をつけないことが大事で、体に負担のない、比較的安価な検査です。
健診を受けることで、発育状態などが分かり、自分で生活改善を図ったり、気をつけたりできるという効果があります。
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検診とはどういうもの?
- 特定の病気そのものを見つける
- 病気を正しく診断することが大事
- 健康な人が行うもの
- 医師や検査士が行う
検診は、健康な人が行うものというのは健診と同じですが、特定の病気そのものを見つけることを目的とし、歯科検診の場合には、治療の必要な虫歯を見つけたり、ガン検診の場合は、ガンを早期に発見することを目的とし、疑いがかけられた場合には、病院で更に精密検査をし、医師に診断してもらうことが必要となりますが、早期発見早期治療につなげるのが目標とされています。
病気を正しく診断することが大事で、体に負担のある検査や高額の検査もある程度まで許されているものです。
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ガン検診とは?
- 健康な人が受けるもの
ガン検診というと症状がある人が受けるものと勘違いされている人もいますが、それは違います。基本的には症状のない健康な人が受けるもので、症状がある人は、検診を受けるよりも先に医療機関を受診することをおすすめします。
厚生労働省の推進するガン検診
- 胃ガン検診→問診及び、胃部X線検査→40歳以上→年1回
- 子宮頸ガン検診→問診、指診、子宮頸部の細胞診及び内診→20歳以上→2年に1回
- 肺ガン検診→問診、胸部X線及び喀痰細胞診→40歳以上→年1回
- 乳ガン検診→問診、視診、触診及び胸部X線検査(マンモグラフィ)→40歳以上→2年に1回
- 大腸ガン検診→問診、便潜血検査→40歳以上→年1回
ほとんどの市町村では、一部自己負担でガン検診を受けることが出来ます。
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最後に
- 健診は、健康診断として健康な人が発育状態や健康状態を調べるもの
- 健診は、自分で改善できたり、生活習慣を見直したりできる
- 検診は、病気そのものを見つけるもの
- 検診は、ガンなどの場合、早期発見早期治療を目的としている
- 気になる症状がある人は検診ではなく、病院で診察を受ける
いかがでしたでしょうか?健診も検診も、病気を未然に防げたり、早期発見できたりと自分に役立つことなので自分の体にもっと注意し、定期的に受けるようにしましょう。