PETという検査が世に広まりしばらく経ちます。
PET検査は本当にがん検診としてPET検査は使えるのでしょうか?
どのような特徴があるのかまとめてみました。
PET検査の特徴は?
- がんの早期発見ができる!
- 細胞の活動状態を視覚的に捉えられる!
- 20分で全身のスクリーニング検査ができる!
- 安全性の高い検査である!
がんの早期発見ができる!
これは事実ですが、厳密には「発見できることもある」と言った方が正しいでしょう。
というのは、PETでは見つかりにくいがんもありますし、小さながんも当然わからないものもあるからです。
大事なのは他の検査と相補的にPET検査を使うということです。
PETの魅力は、一度に全身を見れるということです。
このような検査は今まではありえないことでした。
一部核医学検査では似たような検査もありましたが、わかりにくく、そういった意味ではPET検査は画期的です。
上のように正常でも集積を認める生理的集積もありますが、それ以外に集積していた場合は、がんの可能性があると言えるわけです。
もちろん良性病変にも集積したりするので、すぐにがんだとは言えませんが、「一目でわかる」というのがあまりに画期的ですよね。
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細胞の活動状態を視覚的に捉えられる!
CTやMRIといった従来の診断機器では、正常と異なる形態の変化によってがんなどを診断します。
つまり手術したあとのがんがいない「瘢痕」であっても、もしかしたら再発かもしれないと書かざるを得ないのです。
特に悪性リンパ腫などでよく言われることですが、腫瘍が残っていてもPETで集積がなければ、がん細胞は生きていないと判断できるのです。
CTやMRIといった従来の検査ではそんなことはできません。
20分で全身のスクリーニング検査ができる!
従来の検査では、がんの可能性がある部位に対して、CTなどで検査していました。胃がんをチェックするには、基本的に胃カメラしかありませんでした。
ところが、PETの出現により、
また、がんがあった場合も転移があればそこにも集積するため、予想外のがんの発見や転移の有無などのも非常に有用なのです。
ただし、繰り返しになりますが、PETは広く浅く全身を調べるというイメージです。
胃がんを発見する能力はやはり胃カメラが上です。
とはいえ、浅くでもここまで広く全身を診れる検査は画期的ですね。
安全性の高い検査である!
PET検査では放射性薬剤を投与しますが、その薬剤自体による被曝量は、胃のバリウム検査の約半分と言われます。
また使用する放射性薬剤の半減期は2時間程度ですので、尿中からの排泄もあり、翌日にはほぼ体内から消えています。
また、薬剤による被曝以外の副作用の心配がないのも特徴です。
まとめ
PET検査はがん検診として非常に有用な検査です。
ただ、弱点もいくつかあるので、他の検査と相補的に用いることが大事です。