「胃カメラの後に軽い腹痛が続いてるんだけど・・・」
胃カメラの検査をした後に
- 腹痛
- 胃痛
- 喉の痛み
- 頭痛
など、気になる痛みが起こることがあります。
私も以前、人間ドックの検査で胃カメラを飲んだ後、喉が痛くてしばらく苦しみました。
どうして胃カメラの検査をした後にそのような痛みが起こるのでしょうか?
胃カメラ後の痛みについてまとめました。
胃カメラの後に痛みが続く!どんな痛み?
胃カメラ検査を受けた後から腹痛や頭痛などさまざまな痛みが起きて、心配という方がいらっしゃいます。
でも検査を受ける前の同意書や、検査後の注意などにも胃カメラ後の痛みについての説明はあるかと思いますが、たいていは2〜3時間で引くと言われています。
- 腹痛
- 胃痛
- 喉の痛み
- 頭痛
次の章から1つずつみていきましょう。
胃カメラ後の腹痛!原因は?
検査中に空気が入ったため
検査中に食道・胃・十二指腸に空気(エア)を入れます。
そのため検査後に腹部の膨満感や軽い痛みを感じることがあります。
時間の経過とともに改善していきますが、おならやげっぷが出ることで楽になるでしょう。
色素観察をおこなった
病変を見えやすくするためにルゴール液を散布することがあります。
胃カメラ後2〜3時間ほど、軽い胸焼けや不快感が続くことがありますが、こちらも時間とともにおさまっていくでしょう。
組織を採取した
組織を採取(生検)した場合、自宅に帰ってから、へその周辺やへその上の辺りがじわじわと痛みはじめる、という方もいらっしゃいます。
その後痛みが数日続く場合は、早めに医師に相談してくださいね。
胃カメラ後の胃痛!原因は?
胃壁に傷がついた
例えば検査の時に胃壁に器具があたり、傷がついてそれによって痛みが発生している、ということがあります。
また器具を挿入した時の嘔吐反射が激しかった場合などにも、痛みが出ることも。
特に胃と食道の結合部の粘膜は弱いですから、胃カメラの通過時に触れてしまうことで痛むといった可能性もありますね。
胃カメラ検査というのは、担当する医師によってかなり技術力に差がありますから、特に技術のある医師に検査をしてもらう、病院選びも重要ですね。
ストレス
胃カメラ検査をすること自体がストレスになって、検査後に胃痛を起こしていることもあります。
また生検をおこなった場合などは、結果を待つことがストレスになっていることもあるでしょう。
胃以外の病気の可能性
症状として、食後でもかなり時間がたってから痛むという場合には、別の原因も考えられます。
痛みが持続する、出血が続く、などの場合は、やはり医療機関を再度受診したほうが賢明ですね。
胃カメラ後の喉の痛み!原因は?
喉の麻酔
麻酔が取れるまでには約1時間ほどかかりますが、中にはそれ以上にかかる人も。
そのために、しびれや違和感が残っていることがあります。
麻酔が取れたかどうかは・・・
- 少量の水を少しずつ飲む
- うがいをする
などで、むせないかどうかを確認しましょう。
嘔吐反射によるもの
内視鏡を入れる時に、嘔吐反射が激しかったり咳込んだりした場合には、喉の入り口に器具が何度も触れたことで、痛みが出ることもあります。
胃カメラ後の頭痛!原因と対処法は?
検査に使用する薬によるもの
胃カメラを受けるにあたっては
- 咽頭麻酔
- 鎮痙薬
- 鎮静薬
を投与することがあります。
それらの影響によって頭痛が起こることも考えられます。
薬剤の影響であれば数時間でおさまりますが、頭痛が続く、痛みが激しい場合はすぐに医師の診察を受けましょう。
参考文献:ナースのための やさしくわかる内視鏡検査・治療・ケア P34・35・40・71
最後に
胃カメラ後の痛み、考えられる原因は・・・
- 腹痛…空気が入った・色素観察をおこなった・組織を採取した
- 胃痛…傷がついた・ストレス・色素観察をおこなった・組織を採取した
- 喉の痛み…喉の麻酔・嘔吐反射
- 頭痛…麻酔、鎮痙薬、鎮静薬による影響
胃カメラでは、食道や胃、十二指腸の健康状態をスコープによって直接チェックすることができます。
レントゲン検査より正確に胃の中の状態を確認することができるというメリットがあります。
でも検査後にさまざまな痛みが出ることもあるので、痛みが続く場合には早めに病院に行き診察してもらってくださいね。
できるだけ信頼できる医師をみつけて落ち着いて受けることができれば、疑いや悩み、心配なども少しは軽減されますよ。