劇症肝炎は、肝臓病の中でも死亡率が高い病気とされています。
しかし、肝臓の病気は自覚症状や特質な初期症状が無い為に、知らない間に病状が進行してしまう可能性も高いとされています。

その様な恐ろしい事態を避ける為にも、肝臓の病気への知識を広げておくのは大切だと思います。

今回は、『劇症肝炎の原因や症状』などについてまとめました。

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劇症肝炎の原因は?

劇症肝炎の主な原因として、以下が挙げられます。

  • 肝炎ウイルスに感染
  • 薬物アレルギー
  • 自己免疫性肝炎

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日本においては、B型肝炎ウイルスの感染が一番多いとされ、患者全体の約40%を占めています。

次に多いのが、原因不明とされるもので、これは全体の約30%となっています。
薬物アレルギーや自己免疫肝炎では、全体の約10%になる様です。

又、A型肝炎ウイルスでの感染の可能性もありますが、この発生率は、A型肝炎ウイルスが流行する年により違いがあるとされています。

C型肝炎ウイルスが原因の場合も僅かに可能性はある様です。

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劇症肝炎にはどんな症状がある?

 

初期の症状として、

  • 発熱
  • 筋肉痛
  • 全身の倦怠感
  • 食欲不振

などがあり、症状が進むと

  • 尿の色が濃くなり、黄疸が出てきます。

急性肝炎でしたら、黄疸の後は症状は軽くなってきますが、劇症肝炎の場合には、その症状が持続するか、又は悪化してしまい肝性脳症が発症します。

又、細菌の感染や腎臓、肺、消化管、心臓などに異常、血液凝固の異常など、全身の臓器に高い頻度で障害が起こります。Headache (2)

劇症肝炎の検査は?

検査として行なわれる、血液生化学検査では、

  • 肝機能検査
  • 腎機能検査
  • 血液凝固検査 があります。

特にプロトロンビン時間(肝機能をみる指標の一つで健康な人を100%としますが40%以下になると劇症肝炎と診断されます。)の測定は必須とされます。

又、肝臓で合成されるたんぱく質、脂質の状態を調べる項目として、アルブミン、コリンエステラーゼ、コレステロールがあり、加えて、ヒト肝細胞増殖因子も重要な検査項目です。

劇症肝炎の診断基準は?

診断基準
ウイルス感染、薬物アレルギー、自己免疫性肝炎などが原因で、肝炎所見が認められる急性肝不全は、発症から肝性脳症が発生するまでの期間によって劇症肝炎遅発性肝不全とに分けられます。

劇症肝炎の治療は?

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劇症肝炎の治療としては、

  • 全身管理:アミノ酸を含まないブドウ糖主体の輸液、肝性脳症対策、脳浮腫対策
  • 人工肝補助:血漿交換+持続的血液濾過透析
  • 肝再生促進:グルカゴンーインスリン療法(G-I療法)
  • 肝炎症進展抑制療法:B型肝炎には核酸アナログ製剤+インターフェロン、自己免疫性肝炎にはステロイド。
  • 肝細胞壊死抑制療法:抗凝固療法、ステロイドパルス療法

があります。これらで、肝機能の回復が見込めない場合には、肝移植を行う事になります。

劇症肝炎には、最初の症状に気づいてから肝性脳症が現れるまでの期間が10日以内の場合=急性型11日以降の場合=亜急性型に分けられ、その後の経過は急性型の方が良好です

劇症肝炎の死亡率は?

肝移植はせずに内科的な治療のみを行った患者の内、急性型の場合には約50%亜急性型の場合には約20%が救命されています。
又、肝移植を受けた患者の内約80%が救命されています。

この様に救命率は上がってきていますが、それでも肝臓病の中では死亡率が高く約70%から約80%の患者が死に至っています。

最後に

劇症肝炎の様な死亡率の高い病気でさえも、最初は自覚症状もない事もあるのですから、一度はウイルス性肝炎の検査を受けられる事をおすすめします。

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