GIST(読み方はジスト)とは、消化管間質腫瘍のことで、Gastrointestinal stromal tumorの略です。

実はこの病気、なかなか気付きにくく、この腫瘍があっても症状が出にくく、発見が遅れてしまいがちなんです。

GISTと診断されて初めて「この病気はなんだ?」と調べる方の方が多いでしょう。

そこで今回は、GIST(消化管間質腫瘍)について

  • 症状
  • 診断方法
  • 原因
  • 治療法

をご説明したいと思います。

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GIST(消化管間質腫瘍)はどんな症状が出る?

GISTとはどのような症状が出るものなのでしょうか?

これぞGISTというような代表的な症状ではなく、基本的によく見られるような症状が出るため、まさかGISTというような病気が潜んでいるとは気付きにくいんです。

そのよく見られるような症状とは以下のようなものがあります。
  • 吐き気
  • 吐血
  • 下血
  • 胸の痛み
  • 腹痛
  • お腹の張り
  • 貧血

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十分に色々症状出てるじゃない!って思われるかもしれませんが、このような症状が出る病気は、胃炎や胃癌、潰瘍や虫垂炎、腹膜炎や膵炎、胆石や胆嚢炎などなど・・・他の病気でもよく現れるもの。

しかも、症状としてはごく軽度なことが多く、まさかGISTが隠れているとは思いもしないというのが現状です。

しかも、こういう症状が現れるようになるのは、症状が進んでからなんです。

関連記事)貧血の症状をセルフチェック!そもそも原因は?

じゃあどうしてGISTと分かるんですか?
診断方法をご説明します。

GIST(消化管間質腫瘍)の診断方法って?

GISTは、胃や小腸の粘膜の下の層から発生する腫瘍です。中には、大腸や食道にできるものもあります。

消化管の壁にできるから、この名前が付けられたんですが、癌と異なる点は、粘膜からではなくその下の層からという点ですね。

腫瘍が5cmを越えると悪性腫瘍で肉腫となる可能性が高くなり、再発や転移の可能性もあります。

臓器別発生頻度は以下の通りです。

GISTの臓器別の発生頻度は?

  • 胃が60~70%と最多
  • 小腸20~ 30%
  • 大腸5%
  • 食道5%

下血や吐血を伴う場合は、貧血症状にもなるため、血液検査をすることもありますし、腫れを触って腫瘍を確認できることもあります。

50歳代男性 胃の不快感を主訴に来院

GIST

出典:医師国家試験100I29

医師
上部消化管内視鏡(胃カメラ)で粘膜下腫瘍を認めています。胃のGISTを疑う所見です。

検査や診断の方法は?

まず粘膜下腫瘍が存在することの診断として

  • 胃X線検査(胃バリウム検査)
  • 内視鏡検査
  • CT検査
  • MRI検査
  • PET検査

などがあります。

50歳代男性 胃GIST術前検査
医師
こちらも上部消化管内視鏡(胃カメラ)で胃底部に粘膜下腫瘍を認めています。胃のGISTを疑う所見です。

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続いて胃X線検査(胃バリウム検査)です。こちらでも胃底部に隆起性病変を認めていることが確認できます。

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最後に造影CT検査です。造影CTでは、GISTそのものの描出の他に、リンパ節転移や肝臓への転移の有無などを広くチェックします。

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医師
この症例では、CTでも非常にわかりやすく描出されています。
60歳代男性 胃GIST疑いのフォロー

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出典:医師国家試験108A43

医師
造影CTで胃内に腫瘤性病変があることわかります。胃GISTを疑う所見です。

粘膜下に腫瘍があることがわかれば、最終的にGISTと診断するには、組織を採ってきて病理検査を行う必要があります。特に免疫組織化学染色でKIT(c-kit遺伝子産物)陽性が特徴です。

組織を採ってくる方法としては、

  • エコー下やCT下での生検
  • 手術による腫瘍の摘出

などにより行われることが一般的です。

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自覚症状が全くなかったけど、人間ドックで発見されるというケースも多くあります。

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GIST(消化管間質腫瘍)の原因は?

どうしてGISTになるのでしょうか?
発症頻度と原因についてご説明します。

発生頻度は?

発症頻度は人口100万人あたり年間20人と言われています。

男女どちらが多いという差はなく、40歳代以降の中高年に好発し、その中でも特に50~60歳代が最も多く、子供が発症するのは非常に稀です。

原因は?

GISTの原因は定かではなく、突然変異によるもです。これは事故にでもあうような確率で、生活習慣や喫煙や飲酒、遺伝性のものではなく、偶然で起こるとも言われています。

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GIST(消化管間質腫瘍)の治療法は?

どういった治療法があるのでしょうか?
ご説明します。

まずは、治療法として外科的手術で腫瘍を取り除くことを考えます。

ですが、腫瘍が大きすぎたり、周囲の臓器をも巻き込んで手術が不可能な場合や、手術をしても完全に腫瘍を取りきれない場合には薬物療法として、分子標的薬を使用し治療することになります。

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そして、完全に手術で取りきれた場合も、転移や再発はないか?定期的にみていく必要もあります。

最後に

  • GISTの症状は他の病気にも似ているため、気づきにくい
  • 症状が出てくるのは腫瘍が大きくなって
  • 腫瘍の大きさが5cmを超えると悪性の場合もある
  • 原因は不明、突然変異によるものと言われている
  • 手術で腫瘍を取り除くことが一般的
  • 手術で取り残しがあったり、手術不可能な場合には分子標的薬を用いる

 

癌とは異なり、遺伝も関係ないと言われると、なんで自分が?どうして?と思いつめてしまいがちです。腫瘍が小さい場合は、経過観察となることもありますが、基本的には手術で取り除くことが第一です。

周りの人間が患者の精神的フォローをすることも大切でしょう。

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