リンパ管腫というあまり聞き慣れない病名ですが、実は患者数は日本だけでも1万人以上10万人以下とされています。

実は、私も今から30年以上前の子供の頃にリンパ管腫を患っていました。初めはしこりが見つかったことから「小児癌」と言われ、大きな病院に回され、色々な検査や処置、手術を行い、良性のリンパ管腫と分かったんですが、当時の私の母はそれはそれは心配し、その心配や心的ストレスから帯状疱疹が全身に出て入院したほど。

今回は、同じように心配で心配でと悩むお父さんお母さんに向け私の体験談も踏まえ

  • リンパ管腫について
  • 症状や原因
  • 小児期に出やすいってホント?

といったことをご説明したいと思います。

Sponsored Link

リンパ管腫とは?

子供(といってもまだ1歳の赤ちゃん)にしこりが見つかりリンパ管腫と言われました。リンパ管腫とはどのようなものか教えて下さい。
医師
リンパ管腫についてご説明します。

そもそもリンパ管腫とは?大きさは?

リンパ管腫とは、身体のリンパ管が拡張したり、増殖することによって起こる腫瘍です。

簡単に言うと、体内に風船のような塊が出来るもので、塊の中身はリンパ液が主体です。

腫瘍の大きさは1mm以下の小さなものから手の平サイズに近い巨大化するものまであり、サイズは様々ですが、中には、体内だけでなく皮膚表面にまで出るものもあります。

 

リンパ管腫とは?
身体のリンパ管が拡張したり、増殖することによって起こる腫瘍

 

リンパ管腫の好発部位は?

多くのリンパ管腫は

  • 頸部(首)に出るものが8割

で、その他脇に出るものも多くなっていますが、リンパが通っている全身どこにでも出来る可能性のある腫瘍です。

良性腫瘍なので、他の場所に転移することはありませんが、厚生労働省が指定する難病の1つです。

ちなみに、私は足の付け根、太ももの内側に出来、最初はしこり、その後は小さいものや、皮膚の表面にボコボコとしたものが現れました。

karada

リンパ管腫の治療法や再発についても書いたものがありますので、合わせてご覧ください→リンパ管腫の治療法は?再発する場合もある?

リンパ管腫の症状とは?

リンパ管腫の症状を教えて下さい。今回うちの子はたまたま小児科で健診の際に見つかったんですが、自分で症状を見つけるコツってあるんでしょうか?
リンパ管腫の症状と、うちの母が私のリンパ管腫を見つけた時のことをお話したいと思います。

リンパ管腫の症状

リンパ管腫がある部分(病変部)は、

  • 腫れてボコっと膨らんでいて、触るとコリっとしたり、ボコっとしたりしこりを感じる

ことが出来ます。

首や顎の深い位置に出来た場合は、

  • 物を飲み込みにくかったり、気道を圧迫して息苦しく感じる

こともあります。普通は痛みはありませんが、突然大きく腫れたり、細菌が入った場合は赤く腫れ、そのような場合には痛みを伴うこともあります。

また、体内の深い位置にある場合は、気付かないことが多く、腹痛や発熱などといった体調不良で気付く場合もあります。

kubi

私の母が発見した時のこと

私の母が、私の異常に気付いたのは、まだ私が1歳になる前の赤ちゃんだった時のことで、お風呂上りに服を着せる際、太ももの大きさが左右違うことに気付き、よくよく触ってみると、中にしこりのようなものが手で感じられたそうです。

それで、かかりつけの小児科に行き、これは小児癌の可能性もあると、大学病院を紹介されました。

Sponsored Link

リンパ管腫の原因とは?

どうしてリンパ管腫になるんですか?赤ちゃんがこんな病気になるなんて、母親である私がいけなかったのか?と責任を感じてしまいます。
お母さんの責任は全くありません。リンパ管腫の原因についてご説明します。

リンパ管腫の多くは、お母さんのお腹の中、胎内の時の先天性の異常であり、脈管奇形の1つとして言われていますが、はっきりとした発生原因は分かっていません。なので、遺伝や母体の責任ではないと言われています。

taiji

リンパ管腫は子供に出やすいってホント?

リンパ管腫は子どもの病気なんでしょうか?
リンパ管腫が小児期に多い病気というのはホントですが、成人しても表われます。

リンパ管腫の80%は小児期、特に2歳までに発見されることの多い病期ですが、生まれてすぐや胎児期に発見されることもあります。また、それ以上の年齢になって現れることもあり、成人してから症状が出る場合もあります。

ありがとうございました。「うちの子にだけ何で?!」と自分を責めていましたが、先天性のものなんですね。参考になりました。

最後に

  • リンパ管腫は体内のどこにでもできる可能性はあるが、多くは頸部や脇の下にできる
  • リンパ管が拡張したり増殖することによって起こる腫瘍
  • ほとんどは体内にしこりとして出るが、海綿状のボコボコしたものが皮膚の表面に出る場合もある
  • 良性腫瘍なので、見た目だけの問題
  • 腫瘍が拡大し、気管を圧迫したり、様々な影響が出る場合もある
  • 先天性の異常で、脈管奇形の1つだが、はっきりとした発生原因は分かっていない
  • 小児期に出るものが80%だが、成人してから出る場合もある

うちの母も、どんな病気かも分からず不安から、自分を責め、精神的にも追い詰められていたそうですが、お母さんの責任ではなく、何度も病院に通ったり入院したりする必要があることから、子供にとってお母さんの笑顔は何よりもの救い(癒し)になります。お母さんまで倒れてしまわないようにしましょう。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら