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血液検査の結果の中で、血清タンパク(TP:total protein)なるものがありますが、血清タンパクとは何なのでしょう?

また、血清タンパク(TP)の基準値(正常値)異常ならどんな病気が考えられるのでしょうか?

今回は、この血清タンパク(英語表記で「total protein」略語でTP)について

  • 検査
  • 基準値
  • 異常値(高値・低値)
  • 異常(高値・低値)な場合考えられる病気
  • 注意点

をご説明したいと思います。

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血清タンパク(TP)とは?

血清タンパクとは、血清中に含まれるタンパクの総称で、これは血清中には約7~8%含まれています。

total protein figure

このタンパク質の種類は、分かっているだけでも約140種類あり、その中でも主な成分として以下の5つのグループに分けられます。

  • アルブミン(最も多い)
  • γグロブリン
  • βグロブリン
  • α1グロブリンフィブリノゲン
  • α2グロブリン

そのため、健診における総タンパクは、栄養を維持するアルブミン免疫防御に働くグロブリンを合わせた数値となり、健康な状態ですと総タンパクの値は正常値となります。

しかし、病気になるとその数値が増減し、特に数値が低い場合は肝臓疾患や栄養不足などが疑われます。

血清タンパク(TP)の検査をするのはなぜ?

total protein figure1

血清タンパク(TP)は、栄養状態、肝臓・腎臓の機能などを調べるために検査します。

アルブミンには血漿の浸透圧を維持する作用があり、グロブリンは免疫作用に関係しています。

またタンパク質には、ビタミンやホルモンなどを運ぶ働きもあります。

そこで、この様な重要な役割がある

  • タンパク質が血液中にどの程度あるか
  • どのタンパク値が高いのか
  • どれが低いのか

このタンパク質のバランスは病気の種類によって特徴的な変化が起こるので、その変化を見ることで病気の種類や重症度を判定することができます。

検査には屈折計法、ビウレット法の2つが通常用いられ、測定数値はビウレット法の方が少し低めにでます。

関連記事)アルカリフォスファターゼ(ALP)の基準値は?異常ならどんな病気?

血清タンパク(TP)の基準値(正常値)と異常値は?

医師
正常値と異常値をそれぞれご説明します。

基準値(正常値)

検査の結果、6.5~8.2g/dL 平均して7.5g/dLであれば正常と判定されます。

異常値

正常値の上限より高く、また正常値の下限より低くても異常値とみなされます。

異常のときに考えらえる病気は?

医師
高い場合、低い場合、グロブリン値が特別高くなっている時と分けてご説明します。

血清タンパクが高い(高値の)場合

などが疑われます。

血清タンパクが低い(低値の)場合

  • 低タンパク血症
  • 肝臓障害
  • ネフローゼ症候群

などが考えられます。

タンパク質の種類の割合をみる分画検査(A/G)でグロブリン値が特別高くなっている時

  • 肝硬変
  • ネフローゼ症候群
  • 炎症
  • 膠原病

などが疑われます。

なお、慢性の炎症状態では、フィブリノーゲンの数値も高くなります。

関連記事)血清アミラーゼ(AMY)の基準値は?異常ならどんな病気?

血清タンパク(TP)の検査で注意すべき点は?

医師
以下の6つの点に注意しましょう。
  1. 検査の数値は、薬剤の服用によって微妙に左右される
  2. 新生児の場合、成人よりも1.5g/dlほど低値を示しますが、成長と共に増加して思春期には成人と同じ値となる
  3. 高齢者の場合は、やや低い値を示すこともある
  4. 早朝よりも夕方の方が高い値を示すこともある
  5. 運動により高い値となることもある
  6. 妊娠中は低い値を示すこともある

参考文献:検査結果なんでも早わかり事典P116・117
参考文献:最新 病気の検査がよくわかる医学百科P89〜91
参考文献:今日の臨床検査 2011ー2012 P222-223

最後に

肝臓の病気は、初期の自覚症状ほとんどなく、症状が出る頃には既に肝機能が低下し、病気が進行していることも多くあります。

そのため、健康診断の結果で異常値が見られる場合には、それを見過ごすことなく、その時点でしっかりとした診断を受けるようにして下さい。

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