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尿検査は、手軽に負担なく行える検査で、様々な病気の指標ともなるため、多く行われる検査の一つです。

しかし、その尿検査の中でも引っかかりやすい項目の一つに尿蛋白があります。

では、この尿蛋白の基準値はどれくらいなのでしょう?

今回は尿蛋白について、

陽性となるのはどんな時なのか・・・

プラスマイナスどれくらいだと問題なのか・・・

  • 基準値
  • 注意点

などをご説明したいと思います。

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尿蛋白とは?

人の血液には、常に一定量の蛋白質が含まれています。

血液中の蛋白質はは腎臓で濾過され、ごくわずかの蛋白だけが尿に含まれ排出されます。

しかし、その少し(一定量)しか含まれないはずの蛋白が排出されすぎると、何らかの原因が考えられます。

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検査にあたっては、尿の中に蛋白質が出るかどうかの定性検査、またどのくらい出るかの定量検査を行ないます。

主に、腎障害のスクリーニング検査として行われます。

尿蛋白の基準値は?陽性の場合

医師
定性検査と定量検査に分けてご説明します。

定性検査

試験紙法・スルホサリチル酸法で測定されます。

陰性の場合、問題ありません。

10〜15mg/dLの濃度の蛋白が確認されると陽性と判断されます。

定量検査

ピロガロールレッド法・モリブデン錯体発色法で測定されます。

1日に50〜150mgが基準値となります。

医師
また、尿を試験紙に浸す尿試験紙検査法があり、簡易的かつ一般的によく行われる検査方法になります。

試験紙法

尿試験紙検査法では、プラスマイナス表記で結果が表されます。

  • 正常な場合、(−)〜(±)
  • 軽度な異常の場合、(−)〜(2+)
  • 高度な異常の場合、(1+)〜(3+)
  • ネフローゼの診断基準として、(3+)〜(4+)

と、JCCLS指針により以上のように分けられ、(1+)をスクリーニングの識別判断ポイントとされています。

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陽性のとき考えられる病気は?

尿蛋白検査で異常が見られる場合は、以下の病気が考えられます。

  • 急性糸球体腎炎
  • 慢性腎炎
  • 腎硬化症
  • ネフローゼ症候群
  • SEL(全身性エリテマトーデス)
  • 糖尿病
  • 尿路感染症
  • 多発性骨髄腫
  • 膠原病
  • 痛風
  • 結石

しかし、病気が原因でない場合でも蛋白が陽性となることもあります。

詳しくはこちらをご覧ください。→尿検査で蛋白が!原因は?女性の場合考えられることはコレ

尿蛋白測定で注意すべき点は?

尿を採取するときには、以下の事をよく守って下さい。

  •  尿を採取する前日は入浴し、外陰部をきれいに洗い、清潔にしておく
  • 尿は朝一番のもの、または食事をしてから3時間から4時間後のものなど指定された時間内に
  • 特に医師から指示がない場合は、最初と最後の尿をのぞいた中間尿を採取
  • 自宅で採取する場合には、当日のものにしましょう
  • 女性の月経中、または直後のものは検査結果が不確実となりやすいので医師に相談する

定性検査のスルフォサリチル酸性は、わずかの蛋白質にも敏感に反応し、陽性と出る事がありますので、陽性と測定結果が出ても直ぐに疾患ありと判断するのは早計です。

関連記事)

また、高蛋白食・激しい運動・入浴・女性では月経前に出るものを生理的蛋白尿と言います。

参考文献:最新 尿検査 その知識と病態の考え方 第2版P45〜49
参考文献:今日の臨床検査 2011ー2012 P29
参考文献:最新 検査のすべてP19
参考文献:よくわかる検査数値の基本としくみP52・53
参考文献:新版検査と数値を知る事典P181

最後に

検査結果に異常値が出ても1回の検査だけでは診断が確定せず、通常何回か検査を重ねます。

そのため、最初の診断で陽性となった場合でも、すぐにその原因が何らかの病気と関係しているとは断定できませんが、尿蛋白濃度の程度によっては、さらなる追加検査や定期的に尿検査を行わなければならない場合もあります。

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