慢性膵炎とは、膵臓に炎症が繰り返し起こってしまう事により細胞が破壊されてしまい、膵臓が硬くなり萎縮してしまう病気の事です。

この慢性膵炎は進行性の病気ですので、その進行状態により症状にも違いが出てくるようです。

今回は、慢性膵炎の症状や原因をまとめました。

Sponsored Link

慢性膵炎の症状は?

慢性膵炎の典型的な初期症状は、上腹部痛腰背部痛で、約80%の患者が訴えるものです。
その他、嘔吐、吐き気、腹部の重圧感や膨満感、全身の倦怠感があります。

Pain

慢性膵炎が進行してしまい、膵臓の組織が破壊されると、腹痛は軽減するのが一般的です。

しかし、その一方で、膵臓の働きは低下していますので、下痢、脂肪便、体重の減少、多尿、口の渇き、糖尿病が発症してしまう事もあります。

関連記事)急性膵炎はなぜ怖い?重症度分類とは?わかりやすく徹底解説!

慢性膵炎の原因は?

3ff4da1d15226a1144ec9cb17e656b62_s

慢性膵炎の原因としては、急性膵炎と同じくアルコールが原因とされるものが多く、
全体の約70%を占めています。

次は、原因不明の特発性(約21%)、そして胆石(約3%)となっています。

男女別で比較しますと、男性ではアルコールが原因の場合が多いのに対し、女性では、特発性が多いのも特徴です。

又、慢性膵炎とアルコールの関係性は明白ですが、大量飲酒者の1から2%しか発症しない点から、飲酒のみでなく、体質(遺伝)環境などの要因も関係していると見られています。

他にアルコール、胆石以外の原因としては、膵損傷高脂血症もありますし、喫煙も病気の発症と進行に関わっているようです。

Sponsored Link

どんな検査結果なら慢性膵炎と診断できるの?

慢性膵炎かを調べる血液検査の診断として、血液中の膵酵素(アミラーゼ、リパーゼ)の数値を測ります。

アミラーゼの検査方法

*血清アミラーゼは、血液を採取して血清部分を自動分析器を使い検出します。
*尿アミラーゼは、尿を採取して、その尿を自動分析器を使い検出します。

アミラーゼの基準値と変動範囲

*血清アミラーゼ 60から250IU/l
*尿アミラーゼ 100から1000IU/I

―検査基準値の範囲は臨床検査を行う施設や測定方法により異なります。

慢性膵炎では、アミラーゼの基準値の2から3倍の高い数値が持続しますが、その後、急性増悪期に進行すると、急性膵炎と同じ様に5から10倍に上昇します。
この場合には、膵胆管造影、腹部血管造影、腫瘍マーカーなどの検査も行ないます。

又、数値が軽度の高値で持続する場合には、慢性膵炎や膵臓がんが疑われますので、腹部超音波検査、腹部CT検査、腹部血管造影、腫瘍マーカーなどの検査を行ないます。

高アミラーゼ血症で膵炎以外には何がある?

Woman (7)
アミラーゼは消化を行なう酵素の一つで、でんぷんなどの糖分を分解する働きがあります。
これは、主に膵臓と唾液腺から分泌され、膵臓においての疾患を発見する為の指標とされています。

この血清アミラーゼの数値が高い場合は、高アミラーゼ血症と診断され、膵炎以外にも色々な病気が考えられます。

以下に、それらの病気をまとめました。

血清、尿アミラーゼの数値が共の高い場合 

  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎の増悪期
  • 膵臓がん
  • 腹膜炎
  • 腸閉塞
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍など。

血清アミラーゼのみ高い場合

  • 腎不全
  • 高唾液腺型アミラーゼ血症
  • マクロアミラーゼ血症など。

関連記事)急性膵炎はなぜ怖い?重症度分類とは?わかりやすく徹底解説!

最後に

慢性膵炎の患者数は年々増加してきています。
患者さんは、飲酒と喫煙を共にされている事が多く、断酒禁煙をする事が大変重要な事とされています。

進行すると膵臓がんのリスクも高まりますので、「もしかして?」と思われる症状、生活習慣などがあるのでしたら、速やかに診察を受けられて下さいね。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら