甲状腺 エコー検査は、甲状腺に関わる病気の発見および精査に有効です。

明確な症状がないような場合や健診、人間ドックではまず医師の触診や血液検査が行なわれますが、何らかの異常が見つかりそうな場合には甲状腺エコー検査が行なわれます。

それではこの検査、「一体どのようなものなのでしょうか?」また、「どのような病気が分かるのでしょうか?」などなど疑問が多く出てきます。

そこで今回は、

  • 甲状腺 エコー検査とは?
  • 甲状腺 エコー検査の流れやメリットは?
  • 甲状腺 エコー の所見、わかる病気は?
  • 甲状腺 の検査での正常値は?

について説明していきます。

医師
甲状腺 エコー検査、これを読めば疑問解決です!

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甲状腺 エコー検査とは?

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甲状腺 エコー検査とはどんな検査ですか?
医師
喉の下に位置する小さな臓器である甲状腺にエコー(超音波)をあて、以下の点を調べる検査です。
  • 甲状腺の大きさを調べる。
  • 腫瘍病変の位置や大きさ、性状などを調べる。
  • 周囲の臓器やリンパ節への転移の有無を調べる。

 

これらは血液検査とあわせて検査を行います。

甲状腺には体に必要なホルモンを生成する重要な役目があり、主に新陳代謝の促進や神経と精神のコントロール、さらに脳や骨の成長や発育にも関係しています。

この甲状腺が病気に侵されると甲状腺が大きくなったり、形が変形するため、まずはエコー検査で甲状腺の全体像を調べます。

次にしこりの有無を確認します。もししこりがあった場合は位置と形状、内部の状態を判断し、それと同時に血流の速度や腫瘍の硬さを調べ、その場で良性か悪性を診断することも可能ですが、通常は精密検査に進むことが一般的です。

 

甲状腺 エコー検査の流れやメリットは?

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医師
甲状腺 エコー検査の流れやメリットについて説明して行きます!

甲状腺 エコー検査の流れ

甲状腺エコー検査は、喉に超音波機器を当てて測定しますが、その際、痛みや圧迫感もなく、身体に無害ですので安心してください。

診察台に首の地肌が出るようにして横になるか、もしくは座った状態でも検査が可能です。

超音波の伝導をよくするため喉に温かいゼリー状の液体を塗りプローブをあて、甲状腺にあたって跳ね返ってきた超音波(人が聴くことができない高い周波数の音波の事)を受信し画像に映します。

検査時間は15~30分程度と短時間で終わります。

身体に無害であり、リアルタイムで臓器の様子を観察することができます。また、妊婦の方でも安心して検査を受ける事が可能です。

 

甲状腺 エコー検査のメリット

人体のうち、甲状腺はエコー検査に適した臓器の1つであり、専用の探触子を用いれば簡単に鮮明な画像がリアルタイムで得られます。

また、近年のエコー機種の進歩により、従来の触診や視診では発見出来なかった小型の癌が発見可能となり、最近のエコーでは、触知不能の2mm以上の大きさまで鮮明な結節を描き出すことが可能です。

甲状腺 エコー の所見、わかる病気は?

医師
甲状腺エコー検査で所見ありの場合には、以下の病気を疑う事が出来ます。
  • 橋本病
  • バセドウ病
  • 甲状腺機能低下症
  • 甲状腺炎
  • 甲状腺腫
  • 甲状腺がん

 

医師
それでは以下に、詳しく説明して行きます。

関連記事)甲状腺の病気にはどんな種類がある?

橋本病(慢性甲状腺炎)

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甲状腺に炎症が起きている病気ですが、これは細菌が入り込んで化膿するといった炎症とは違い、自己免疫の異常が原因で起きる炎症です。

自己免疫の異常によりリンパ球が自己の甲状腺組織を破壊し、慢性炎症が生じることが原因です。

甲状腺機能が正常の時 には症状は出ませんが、甲状腺ホルモンが不足してくると、顔や手足のむくみ、冷え、体重増加など、甲状腺機能低下症の特有の症状がみられます。

甲状腺の病気は、どれも女性に多いのですが、中でも橋本病は特に女性に多く、男女比は約1対20~30近くにもなりますし、年齢では20歳代後半以降、とくに30~40歳代に多くみられます。

バセドウ病

甲状腺が腫大し、ホルモンが過剰に分泌された甲状腺ホルモンによる症状と、頻脈や眼球突出の3つの症状が特徴となります。

甲状腺を刺激する抗体が 原因と考えられていますが、本当の原因は不明であり、診断には、血液検査や甲状腺エコー検査が有効とされます。

こちらも女性に多い病気ですが、その男女比率は1対4ほどです。甲状腺の病気全体の男女比は、1対9の割合ですから、甲状腺の病気としては、比較的男性の比率が高い病気です。

発病年齢は、20歳代~30歳代が全体の過半数を占め、続いて40歳代、50歳代となっており、青年から壮年に多い病気となっています。

 

甲状腺機能低下症

甲状腺機能が低下することにより全身の代謝が低下するため、さまざまな身体の機能が低下します。

  • 精神機能が低下→記憶障害や眠気、無気力 などを生じ、皮膚は乾燥し、体毛が抜けたり、むくみも生じる。
  • 心臓機能の低下→脈が遅くなる。
  • 消化管運動の低下→便秘になる。

さらに体重増加や体の冷え、疲労感がよくみられます。

症状が軽い場合は、診断の決め手とならず、病気が確定するまで長期間見逃されていることもあります。

関連記事)甲状腺機能低下症の症状は?セルフチェックしよう。

甲状腺腫

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甲状腺腫瘍には良性の腫瘍がんがあり、良性腫瘍のほとんどは濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)です。

この甲状腺腫瘍は、甲状腺の細胞が自律的に増殖してできるものです。しかし、外部から甲状腺が刺激されると過形成を起こして、やはり甲状腺が腫れますが、これは腫瘍ではないので、腺腫様甲状腺腫として区別されています。

症状としては、首の腫れやしこり、のどの違和感、声がれがありますが、多くの場合は、症状がありません。

甲状腺がん

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甲状腺にできるがんであり、組織の型によって、乳頭がん濾胞(ろほう)がん髄様がん未分化がんなどに分けられますが、この内、乳頭がんが最も多く、甲状腺がんがんの約80%を占めます。

症状はほとんど無く、首の部分にしこりがあるのを手で触れてわかる程度でが、稀に痛みや飲み込みにくい、声がかすれるなどの症状が発生する事もあります。

この甲状腺がんは、男女比率が1:5と女性に多いく、年齢層も20歳代から高齢者まで幅広く分布する特徴があります。

また、多くの場合、他のがんに比べて進行が遅く治りやすい特徴もあります。

関連記事)甲状腺がんの症状は?生存率は?

甲状腺の検査での正常値は?

病院

甲状腺 の検査 の正常値を知りたいのですが・・・?
医師
正常値は以下の通りです。

TSH(甲状腺刺激ホルモン)の正常値:0,50~5,00μIU/ml

これは、甲状腺が正常に機能しているか調べる検査値として使われています。

また診断基準として項目の中にFSHやFT4FT3というものがあり、これらの値により以下のことが考えられます。

  • 値が正常値よりも少ないと診断された場合:甲状腺機能低下
  • 値が正常値よりも大きいと診断された場合:甲状腺機能亢進

 

まとめ

医師
今回のポイントのまとめ!
  • 甲状腺エコー検査とは、甲状腺にエコー(超音波)をあて、甲状腺の大きさや腫瘍病変の位置や大きさ、性状などを調べる検査である。
  • 痛みや圧迫感もなく、身体に無害なので妊婦の方でも安心して検査を受ける事が出来る。
  • メリットとしては、簡単に鮮明な画像がリアルタイムで得られ、触知不能の2mm以上の大きさまで鮮明な結節を描き出すことが可能である。
  • 所見ありの場合は、橋本病やバセドウ病、甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺がんが疑われる。
  • 甲状腺の検査での正常値は、0、50~5、00μIU/mlである。

 

甲状腺の病気は、治療を続けることで治る可能性も十分ありますし、また甲状腺の影響で甲状腺がホルモンを分泌していても別の臓器まで悪化するということもありません。

甲状腺機能低下症やバセドウ病は、基本的には投薬量法で改善しますし、甲状腺腫や甲状腺炎は範囲が小さければ治療の必要はなく、経過観察で様子をみることになる場合が多いです。

甲状腺癌であっても癌が転移する前 に摘出した場合には、10年後の生存率は90%に達していますので、早めに検査をして、早期発見と早期治療を心がけることが重要となります。

 

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