女性特有の病気、乳がんの早期発見の大切さはご存知だと思いますが、その早期発見に大きく貢献しているのがマンモグラフィなどの画像検査です。
しかし、実際受けたことのない方にとって、「マンモグラフィ=痛い」というイメージもつきもので、その恐怖から検査を躊躇している人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、マンモグラフィ(英語表記で「Mammography」)について
- 痛い?
- 検査方法
- わかること
- 料金
などを解説したいと思います。
マンモグラフィとは?痛いって本当?
マンモグラフィとは、乳腺(乳房)専用のX線の装置を使用するレントゲン検査になります。
乳房を挟み、圧迫して撮影するため、「痛い」と訴える方が多くいるのも事実です。
この痛みは、月経周期とも関係し、乳腺が張っている時(月経前)にとくに痛むことがあるため、周期を考えて月経後に予約を入れることをオススメします。
いえ・・・そうとはいえません。
あくまでも、痛くないというよりも、とくに乳腺が張っているときは痛みやすいという意味です。
また、胸の大きさがそれぞれ異なるように、痛みにも個人差がありますので、続いて実際に体験された方の口コミを紹介します。
マンモグラフィは痛い?痛くない?口コミは?
まず、痛いという口コミから紹介します。
マンモグラフィ、『胸ある人はそんなに痛くないよー大丈夫だよー』ってよく言われるけど普通に痛いよ!技師さん周囲全ての肉を寄せてこようとするからサイズ関係ないから!しかもサイズ大きい=挟まれる面積広いからな!?
でも乳癌早期発見には大事な検査だから女子は定期的に受けような!!!!— 柚月 (@yuzuyuzuki2D) May 30, 2017
大きさは関係ないようですね。
https://twitter.com/mikainbloom/status/869576294488432641
何をどうしたって痛いという口コミ、引っ張られることによって皮を伸ばされ、挟まれる圧力がまた痛さを増すようです。
では、続いて痛くないという口コミです。
母乳育児をたっぷり5年間した後、乳がん検診でマンモグラフィをかけました。痛いと聞いていたので、ドキドキしながら行きましたが、ふわふわになっているおっぱいには痛みなんて感じなくて、笑ってしまいました。
— 母乳でゆる育 (@ikujishiyo) July 3, 2017
遺伝性でない限り、40歳以降の乳がんが多い事実がありますが、授乳経験者は確かにどなたも吸われて伸びたという感覚がある方は多いのではないでしょうか?
マンモグラフィは私は特にー!胃カメラと大腸カメラに比べれば楽しいくらいでした😇大腸カメラは痩せ痩せな人間は相当痛い拷問だー!😭
— アヲヒ (@aoi7311) July 1, 2017
確かに、他にも痛みを伴う検査はあります。
それに比べると、「まし」と言われる方も多いようです。
関連記事)乳がん検診とは?マンモグラフィとは?受けたら絶対安心?
では、実際どのような方法で検査は行われるのか、次で説明します。
マンモグラフィの検査方法は?
- MLO(内外斜位方向)撮影・・・乳房を内側から挟み込む
- CC(頭尾方向)撮影・・・乳房を上から挟み込む
という2方向から行いますが、怪しい異常がある場合には拡大撮影も可能で、組織のX線吸収による差が、白黒の濃度差として表れます。
検査の時間は、更衣から撮影終了のフィルムをチェックするまでを含めても約20分ほどです。
はい。
しかし、短時間で終わる検査と思えば、痛みも我慢できそうですよね。
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マンモグラフィでわかることは?
- 乳がん
- 良性の線維腺腫
- 葉状腫瘍
- 嚢胞
などの鑑別に有用なマンモグラフィですが、とくに乳がんの初期症状の一つである石灰化を発見でき、早期発見に繋がっています。
エコーなどよりも、石灰化に強いのがマンモグラフィの特徴です。
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マンモグラフィの料金は?
気になる料金ですが、自治体などで行なわれる定期健診ですと、お住まいになる地域での違いはありますが、
- 一般的には、無料から3,000円前後の自己負担
になる場合が多いようです。
ご自分で全額自己負担でお受けになる場合の費用の目安は、以下に記載します。
- マンモグラフィ=5,000円前後
- 超音波(エコー)検査=3,500円前後
- マンモグラフィー+超音波検査=10,000円前後
上記に、視触診が加わります。
これは医療機関によっても前後しますので、詳しくは検査前にお問い合わせください。
超音波(エコー)検査とは?
乳がん検診で用いられるもう一つの検査法に『超音波検査』があります。
この検査は、診察台の上に仰向きとなり、超音波を出す器具を直接乳房に当てて、乳房の内部を観察する検査です。
この検査により、数mm程の小さなしこりを発見できたり、しこりの状態を詳細に調べる事も可能です。
ただし難点として、マンモグラフィのように細かい石炭化を発見する事は不可能です。
しかし、マンモグラフィは、
- 妊娠中
- 乳腺症がある場合
- 豊胸手術をしている
場合は受けることができません。
その場合、身体への負担も少なく痛みも伴わない超音波検査はオススメです。
参考文献:
病気がみえるvol.9 婦人科・乳腺外科 第3版P271
よくわかる検査数値の基本としくみP130 ・131
最後に
マンモグラフィーについて、ポイントをまとめます。
- マンモグラフィとは、乳腺(乳房)専用のX線の装置を使用するレントゲン検査
- 個人差はあるが、痛いと訴える方も多い
- 乳腺が張っている時はとくに痛むため、月経後がオススメ
- 2方向からの撮影を行う
- 乳がんの初期症状でもある、石灰化の確認に有用
- 自治体の定期健診を利用すると無料〜3,000円ほどで済むが、自己負担だと5,000円前後かかる
乳がんの初期には身体への症状は殆ど感じない事が多く、唯一の乳房の変化に気付かないでそのままにされてしまいがちです。
その為に、ご自分の乳房の状態を常に把握され、少しでも変化が起これば直ぐに検査を受ける事をお勧めします。
乳がんは早期に発見出来れば、治癒率も高いとされていますので、早めの判断と行動が大きなカギになる事を忘れないようにされて下さいね。