黄体機能不全は黄体ホルモンの異常によって起こります。黄体機能不全になってしまうと流産や不育のリスクが高まってしまうため、妊娠を希望する方にとっては重要な検査です。もし検査で黄体機能不全と診断されれば妊娠よりも先に治療が必要になってきます。
不妊治療などを受ける方は検査が多く、戸惑うことも多いのではないでしょうか?そんな方の為に今回、調べてみました。記事に詳しい内容はこちらです。
- 黄体機能不全検査の時期は?タイミングは?
- 黄体機能不全検査の費用はどれぐらい?
- 黄体機能不全を調べる方法は?
それでは行きますね!
黄体機能不全検査の時期はいつ?受診のタイミングは?
ホルモン検査には低温期に受ける検査と高温期に受ける検査があります。黄体機能不全検査は黄体期、すなわち高温期に調べるものです。
黄体機能不全検査とは?
黄体機能不全検査とは読んで字のごとく、黄体機能が正常かどうか調べる検査です。月経周期は低温期(卵胞期)と高温期(黄体期)に分かれ、低温期はエストロゲンが受精卵の為のベッドのようなものを作り、黄体期にはプロゲステロンがベットをよりふかふかにする時期です。
このふかふかにする過程が足りないとどうしても受精卵の居心地が悪くなってしまうため、流産や不育を起こしやすくなるのです。高温期にこの検査をするのはベットが十分居心地の良いものになっているのかを見る検査なのです。
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黄体機能不全検査の費用はどれぐらいかかる?
黄体機能不全検査のみを受けられる病院とそうでない病院がある
ホルモン検査というのは黄体機能不全検査だけではなく様々な種類のものがあり、女性ホルモンが正常に機能しているかをみるのには低温期の検査と高温期の検査の両方を行って総合的に判断することが多いので、黄体機能不全検査だけを行っている病院は少なく、ほとんどの病院は不妊検査としてひとまとめになっています。不妊検査の内容はだいたいこのようなものです。
- 血液検査
- 子宮卵管造影検査
- 卵胞エコー
- 子宮頸がん検査
- 性病の抗体検査
などがあります。黄体機能は血液検査で分かります。保険が効くものと効かないものがありますので保険が効いてもだいたい2万~3万円ぐらいが相場のようです。
黄体機能不全を調べる方法や数値は?
血中エストラジオール・プロゲステロンの測定
血液検査のデータの数値をもとにして診断します。これが基準の数値です。
- プロゲステロン約10ng/mL未満であった場合は黄体機能不全が疑われる
- 黄体期中期のエストラジオールは濃度約100~200pg/mLが正常
血中のプロゲステロンの濃度は月経周期によって変動があるため、3回は測定することが理想です。
子宮内膜の生検
黄体期中期に子宮内膜を調べ、内膜の構造と日数のずれが3日以上だった場合には黄体機能不全が疑われます。また超音波によって子宮内膜の厚さを調べる検査も行います。
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まとめ
- 黄体機能不全検査のタイミングは高温期
- 黄体機能不全検査の費用は他の検査と合わせて約2万~3万円ほどかかる
- 黄体機能不全を調べる方法は血液のホルモン濃度と子宮内膜の厚さなどから調べる
いかがでしたか?今回のお話しは黄体機能不全検査についてでした。生理不順ですと低温期と高温期の判断そのものが難しいのでタイミングを取るのが大変ですがどうしてもわからなかったら医師に相談してみるのも良いかもしれません。