大腸内視鏡で手術！前日から退院後までの食事の注意点まとめ

 

 

不安と緊張の入り混じる大腸内視鏡手術の前にこんな風に思われる方も多いのではないでしょうか。

• 手術の前日から当日の食事
• 手術後の食事に制限はある？
• 退院後の食事はどんなことに気をつければいい？

大腸内視鏡で手術を受けた場合の前日〜退院後までの食事についてまとめました。

大腸内視鏡手術の前日から当日の食事はどうする？

基本的には手術を受ける病院の指示にしたがうことになりますが、手術の前日は食事制限があります。

また当日は、水分の摂取（水・白湯・お茶）はできても食事は摂れません。

手術といっても通常の大腸内視鏡検査と同じように、正確な診断をおこなうには、腸の中をきれいにしておくことが大切です。

前処置として下剤を服用しますが、その際に少しでも便が腸内に残らないように、前日の食事から気をつけておく必要があります。

主なNG食材

 

• 野菜・・・ねぎ、ほうれん草、キャベツ、白菜、トマト、きゅうり、ピーマン、かぼちゃ、ごぼう、にんじん、さつまいも、大根　など
• きのこ類・・・えのき茸、しいたけ、なめこ　など
• 豆類・・・さやいんげん、大豆、小豆　など
• 果物・・・パイナップル、キウイ、イチゴ、干しぶどう、干し柿、果肉入りのジュース　など
• 海藻類、他・・・わかめ、こんにゃく、寒天　など

 

油分、脂肪分、食物繊維の多い食べ物は、腸内に残りやすいため避けましょう。

主なOK食材

 

おかゆ・軟らかく煮たうどん（具なし）・豆腐・卵・みそ・脂肪分の少ないお肉・白身魚、ゼリーなどの半固形物

基本的によく加熱し、軟らかくなったものを食べましょう。
水分は多めに摂取してください。

具体的なメニューについてはこちらを参考にしてください→大腸内視鏡検査前日の食事のメニュー！コーヒーは飲んでもいい？

便秘気味の人は3日前から食事に気をつけよう！

普段便秘の方は大腸を空っぽにするのに時間がかかることがあります。

便秘気味だったりお通じが固い方は、手術3日前から意識して食事をしましょう。

排便のことをを意識しすぎないように、リラックスして過ごすのも大事です。

 

 

食事は前日20時から絶食となりますが、病院や体の状態によってさまざま。
医師の指示にしたがいましょう。

手術後の食事は？

入院中であれば、医師の指示にしたがって食事が摂れますが、退院してからどれくらいの期間、食事に気をつければいいか不安に思う方もおられるでしょう。

退院時に指導があると思いますので、疑問点などは医師に確認することが大切ですが、退院後の食事についての主な注意点をあげておきますね。

 

 

 

とくにアルコールは血行がよくなってしまい、傷からの出血の原因になります。

退院したからといって気を緩めずに、医師の指示にしたがいましょう。

 

• 内視鏡的ポリープ切除術（ポリペクトミー）
• 内視鏡的粘膜切除術（EMR）
• 内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）

ポリペクトミーとEMRについてはだいたい日帰りか1泊2日で退院、ESDは手術前日から入院、手術から1週間で退院というところがほとんどです。

それぞれの手術についての詳しい説明はこちら→大腸がんの内視鏡治療とは？適応は？リスクは？

参考：ナースのための優しくわかる内視鏡検査・治療・ケア　P78.79.108.113　早引き内視鏡検査・治療ハンドブック　P129

まとめ

 

 

腸内に便が残っていると、前処置に時間がかかってしまい苦しい思いをすることになるかもしれません。
正確な判断ができないばかりか手術が先延ばしになることも。

そうならないためにも手術前の食事には気をつけたいですね。

また術後は傷口からの出血も心配です。

病院から食事の指示があればきちんと守るようにしましょう。