糖尿病の場合、色々な合併症が怖いですよね。目に出る網膜症、腎臓に出る腎症、そして神経障害。中でもこの神経障害は、足に出ることが多く、足病変と言われ、日頃から気を付けフットケアをすることが大切です。
じゃあ、何をどう気を付けたらいいの?今回は、糖尿病の足病変を悪化させないためにも気を付けるべきことをお話したいと思います。
- 足病変って?
- フットケアの基本
- 気を付けること
以上の流れでご説明していきます。
足病変って何?どうなるの?
糖尿病の場合、診断されたその時から、いえ、予備軍の時から動脈硬化の危険性があります。
その動脈硬化って、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞だけでなく、足にも出るんです。足の場合は、閉塞性動脈硬化症と言い、血流が悪くなり、足の血管を詰まらせることにより、神経障害が起こり、感覚が鈍るというものです。
足の感覚が鈍るとどうなるのか?・・・人は皆、足を使って生活していますよね。その感覚が鈍ると言うことは大変な被害があるんです。
足病変の症状
- 痛みや怪我に気付かない
- 細菌感染
- 腫瘍
- 壊疽
血流が悪くなり、感覚が鈍るので、熱さや痛み、怪我などに気付きにくくなり、更にそこが抵抗力も弱くなってるため、細菌感染を起こしてしまいます。
普段なら、そうなる前に「熱い」「冷たい」「痛い」「痒い」などの感覚症状で気付くと思うんですが、そういう感覚がわからなくなるため、気付いた時には症状が進行し、腫瘍や壊疽につながり、最悪足を切断するということになるかもしれません。
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フットケアの3つの大事なポイント
- 自分の足を毎日よく観察する
- 常に足を清潔にする
- 足に注意を払う
自分の足を毎日よく観察する
足のちょっとした異変は、早期発見、早期治療で悪化を防げます。お風呂で足を洗う際、お風呂上りに足を拭く際でもいいので、自分の足、隅々を観察するクセをつけましょう。
常に足を清潔にする
清潔にしておくと、細菌感染から足を守ることが出来ます。また、水虫や魚の目、タコや擦り傷、切り傷が出来てしまった場合もきちんと手入れし、早目に病院を受診して治療をし、常に足を清潔にしておくようにしましょう。
足に注意を払う
足の感覚が鈍っている状態なので、怪我したり、ぶつけたりということが多くなります。なので、目で見て足元に何があるか、常に足元に注意を払いましょう。
関連記事)糖尿病の足病変の症状は?予防はできる?
その他に気を付けることは?
- 爪の切り方
- 靴のサイズ
- お風呂の温度
- 暖房器具の温度
爪の切り方
爪を切る際にも注意が必要です。爪によって皮膚が傷つけられ、炎症を起こしたり、外傷につながり悪化することも。爪は一旦まっすぐに切って、角はヤスリで整えるのが良いでしょう。
靴のサイズ
自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。無理な靴をはいていると、タコやマメができたりします。そして、感覚が鈍っているために、その症状に気付かず、悪化してしまうんです。
お風呂や暖房器具の温度
熱い冷たいの温度感覚も鈍ります。すると、火傷につながってしまうことも・・・。特に暖房器具の場合、丁度良いと思っていても、間近で長時間当たっていると、低温火傷することもあります。常に念の為の確認、距離をとりましょう。
最後に
- 動脈硬化が足にも出て神経障害が起こる
- 観察・注意・清潔がフットケアの基本
- 爪切り、靴、お風呂や暖房器具にも注意
足は普段の生活を送るうえで大切です。歩けなくなったら色々な支障がでてしまいます。症状が出てからではなく、出る前から予防することで悪化を防げるので、フットケアは非常に重要なんです。
ちょっとした普段のケアや注意で防げるので、ぜひ甘く考えず、気を付けて見て下さいね。