学校や会社などで毎年行われる尿検査。
尿検査は健康診断の時だけではなく、妊婦健診の時や入院した時の朝の健診など、様々な場面で行われます。
尿は健康状態を示すバロメーターといわれており、尿検査から様々な病気の早期発見につながります。
ですが、この尿検査は食事に影響されないのでしょうか?
今回は、尿検査と食事について
- 前日や当日の食事
- 注意点
- アルコール
- 薬
などについてまとめました。
受ける前の参考にされてください。
そもそも尿検査とは?
尿検査では、全身の様々な情報を知らせてくれます。
検査に負担がなく、手軽に行えるもので、様々な目的で多く行われる検査です。
その中でも、腎臓・尿路の異常を発見するためには必須の検査ですが、それ以外にも、
- 感染
- 炎症
- 肝機能
- 膵機能
- 糖代謝
などが分かります。
尿検査は前日や当日の食事が影響する?
尿検査は、通常、試験紙法と呼ばれる方法で行われ、
が分かります。
また、尿の色も調べます。
そして、前日や当日の食事、特に直前に食べたものが尿に影響されやすい特徴があります。
基本尿検査の時は10時間は何も食べずに検査を受けると、影響が出にくいと言われています。
ですが、何時に行うか分からない検査の場合、食事をしないでおくというのも辛いですし、事前に
「尿検査前に食事をして構いませんか?」
と、聞いておくのも良いでしょう。
ただ、定期検診等の場合、そこまで過剰に気にする必要はないので、もし異常が出た場合のために、食事内容を聞かれても困らない程度に覚えておくと良いでしょう。
しかし、食事の影響が出やすいのであれば、どのようなものが影響するのかを知っておきたいですよね?
次に、食事の注意点等をご説明します。
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尿検査前日や当日の注意点!アルコールは?
- 前日、当日の暴飲暴食は避ける
- 糖分を多く摂りすぎない
- ビタミンCを多く摂りすぎない
などに注意する必要がありますが、実際にはどのようなものに注意すべきかというのをご説明します。
注意すべき食事
- 糖分の多いもの(チョコレート・ケーキ・お菓子)
- ビタミンCを多く含む食事(果物・ジャム・お菓子)
- 外食
特に外食だと、どのような調味料がどれくらい含まれているか分かりません。
極力、検査前は自宅で食事を済ませるのが望ましいですが、外食する場合は、あっさりした食事内容にするのが良いでしょう。
注意すべき飲料
- ジュース
- スポーツドリンク
- 栄養ドリンク
- コーヒー
- アルコール
ジュースは糖分が多いので検査に影響してしまいます。
栄養ドリンクなども糖分やビタミンCなどが多く含まれているため、糖反応や潜血反応が出ることがあります。
また、スポーツドリンクも意外と多くの甘味料が含まれていますし、コーヒーやアルコールの影響で尿量が増加し、尿比重が低下してしまうこともありますので、注意が必要です。
関連記事) 尿検査のやり方や出ない場合は?正しい判定のための注意点
薬は尿検査に影響する?
次に、薬の影響について説明します。
食事内容が尿にあらわれるように、薬も尿にあらわれます。
しかし、持病によっては、薬の服用をやめると身体的に影響が出る場合も多くあります。
検査前に服用している薬を申告し医師の指示を仰ぐ、もしくは、検査後に服用している薬を申告するようにしましょう。
参考文献:新 検査のすべてがわかる本P133〜139
参考文献:検査のしくみ 検査値の読み方P28
参考文献:きょうの健康 検査でわかることP15
最後に
- 糖分・ビタミンCなどは尿に出やすい
- 前日の夜・当日のアルコール摂取にも注意
- 常用薬がある場合は、事前に申告
食事や薬が尿にあらわれると言いましたが、前日や当日に激しい運動をするのも尿にあらわれます。
そのため
- 食事内容
- 服用薬
- 激しい運動
に注意するだけでも、異常がないのに異常値を出してしまうといった再検査を防ぐことができます。
どなたでも受ける機会の多い検査なので、以上のことを頭に入れておくと良いでしょう。