試験紙を用いる検尿のみでは、もし異常が発見されたとしても、どのような病気が考えられるのか?その原因は?までを推定することは困難です。

そこで検尿で異常が発見された際には、その尿の沈渣を調べることになります。この検査をする事でさらに多くの情報が得られ、異常な部位や原因の推測が可能となり、特に腎臓病の検査には必要不可欠な重要な検査となります。

しかし、その尿沈渣において白血球が多い!と診断されてもそれが何を示しているのか理解できなければ、ただ不安になってしまうものだと思います。

そこで今回は、

  • 尿沈渣で白血球が多い原因
  • 異常があった場合
  • 尿沈渣で白血球が多い場合考えられる病気

以上について解説します。

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尿沈渣で白血球が多い原因は?

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尿沈渣で白血球が多い原因としてどの様な事が考えられるのでしょうか?
医師
まずば、白血球の基準値を把握し、多いと考えられる原因を見ていきましょう。

白血球の基準値は?

  • 白血球…4以下/HPF(1視野に3個以内)
医師
 ここで豆知識♪HPFという単位は顕微鏡で400倍に拡大した1視野のことです。その視野の中に白血球が4個以上あれば異常ということになります。

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白血球が多くなる原因は?

尿に白血球が多い場合には炎症が起こっていると考えられ尿路感染症軽い膀胱炎を起こしている可能性があります。これは尿道にバイ菌が侵入するとそれを殺菌しようと白血球が尿の中にもでてくるからです。

特に女性の場合は、男性と比べて尿道口から膀胱までの距離が短く膀胱炎などを起こしやすくなっています。

膀胱炎や軽い尿道炎ならば血液中の白血球が上がらないことが多いですが、年を重ねると共に尿の量が減ったり出が悪くなり、バイ菌を流しだす力も弱くなっているため、尿路感染を起こしやすくなります。

白血球には色々な種類があり、バイ菌が入った場合には好中球という白血球が見られます。

薬などのアレルギーなどで腎臓の病気が発症した際には好酸球という種類の白血球が見られることがあります。

また、古い尿ではほとんどの白血球は死んでいますが、通常新鮮な尿では生きている白血球がほとんどです。この事から新鮮な尿であるのに死んだ白血球が多い場合には、尿が出てから混ざったことが考えられます。

医師
もし残尿感や頻尿、排尿時痛があるようであれば泌尿器科で診察を受ける様にして下さい。

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異常があった場合はどうする?

もし異常があった場合はどうするのでしょうか?

赤血球や白血球は体調の変化などにより一時的に多くなる場合もあります。

医師
異常があった場合には、正確な診断を下すために再検査を行う必要があります

その検査結果から再び異常値が出て感染症が疑われれば、細菌培養検査で原因となっている菌を調べることになります。

関連記事)尿沈渣で細菌3+⁈原因や対処法は?

尿沈渣で白血球が多い場合考えられる病気は?

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医師
尿沈渣で白血球が多い場合に考えられる病気は以下の通りです。
  • 腎臓 尿路感染症
  • 尿路炎症
  • 膀胱炎
  • 腎炎
  • 尿細管障害
  • 炎症性疾患

 

尿の中の白血球は好中球が95%を占めていますが、これ以外の白血球が増加するとさらに以下のような病気が考えられます。

  • アレルギー性膀胱炎
  •  尿路結石
  •  腎炎
  •  悪性リンパ腫
  •  白血病

まとめ

医師
今回のポイントのまとめ!
  • 尿に白血球が多い場合には炎症が起こっていると考えられ尿路感染症や軽い膀胱炎を起こしている可能性がある。
  • 白血球は体調の変化などにより一時的に多くなる場合もありますので、正確な診断を下すには再検査を行う必要がある。
  • 白血球が多い場合考えられる病気として、腎臓 尿路感染症 ・尿路炎症 ・膀胱炎 ・腎炎などがある。

 

検査に際して出始めの尿を採取すると雑菌が混じってしまい検査に誤差が生じる可能性があります。

また女性では腟の分泌物が混入することで扁平上皮細胞の増加を伴う白血球増加がみられることもあり必ずしも尿路感染があるとは限りません。

この様な点から必ず何かの疾患があると決め付けず再検査の結果を待つようにして下さい。

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