高齢化が進む日本において、無視できないのが認知症の方の増加です。

今後ますます増えていくことに加え、昨今の医学の進歩により認知症の原因として最も多いアルツハイマー病の診断も進歩しています。詳細はここでは述べませんが、認知症の種類と、主な画像検査のポイントについてこちらでは紹介したいと思います。

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認知症の種類は?鑑別は?

そもそも認知症を起こす病気にはどのようなものがありますか?
医師
一言に認知症と言っても様々な病気があります。代表的なものは以下の通りです。
  • アルツハイマー病
  • レビー小体型認知症
  • 前頭側頭型認知症
  • 脳血管性認知症

アルツハイマー病

海馬や後帯状回、頭頂葉内部の楔前部及び頭頂葉に異常が現れます。最も多い認知症です。

レビー小体型認知症

後帯状回、頭頂葉内部の楔前部、頭頂葉、後頭葉に異常が現れます。特に、後頭葉の血流低下が特徴的と言われます。

前頭側頭型認知症(FTD)

前頭葉及び側頭葉が萎縮するため、前頭葉・側頭葉に異常が現れます。

脳血管性認知症

前頭葉にある中大脳動脈や前大脳動脈が支配する領域に脳出血や脳梗塞が起こることによって、起こる認知症のことです。

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認知症の画像診断は?

認知症の画像診断にはどのようなものがありますか?
医師
認知症を客観的に画像で見るには主に次の2種類があります。
  • 脳MRI検査
  • 脳血流SPECT検査

脳MRI画像検査とは?

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主として脳の萎縮や出血、梗塞などの形態変化や脳血管に狭窄〜閉塞がないかを評価するのに用いられます。

特に、上の写真の矢印のようにアルツハイマー病で特徴的な海馬や海馬傍回の萎縮の有無をチェックします。

関連記事)脳のMRI検査にかかる時間をまとめた記事はこちら→脳のMRI検査にかかる時間は?子宮や腰・膝の場合は? 

脳血流SPECT検査とは?

アイソトープ(核医学)を用いて行う検査です。

認知症の種類によって、脳の血管や脳の形態に異常がなくても、特定の部位の脳の血流低下が見られることがあります。脳血流SPECT検査では、脳の血流の状態を見ることにより、特徴的な認知症のパターンがあるかないかをチェックすることができます。Alzheimer-disease関連記事)アルツハイマー型認知症の症状は?進行するとどうなるの?

画像統計解析による自動診断とは?

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これらの脳MRIの画像や、脳血流SPECT検査の結果を見ても、医師により診断が異なってはいけませんので、今では画像統計解析により自動的に相対的にこの部位の萎縮が強いだとか、脳血流が低下しているということを教えてくれるソフトがあります。

検査を受けるだけで、自動的に解析してくれるということですか?
医師
最終的な判断は医師が行いますが、自動的に解析してくれます。上の写真のように、Z scoreという点数を出してくれます。
このMRIと脳血流SPECTを2つ受けた方が良いのでしょうか?
医師
そうですね。

2つ受けることにより、認知症の原因の非常に高い検出率と他の病気との区別をできるようになります。病院によっては、この2つの検査を1日で受けることができます。

ただし、注意点として、画像検査で異常があるからといって、症状がなければそれは病気とは言えません。あくまで症状があった上で、画像診断を行います。

関連記事)認知症とは?症状は?検査は?

最後に

認知症の原因と主な画像診断のポイントについてまとめました。

脳の萎縮の程度は人様々であり、萎縮が見られても症状がほとんどない人もいますし、また萎縮が見られなくても認知症の症状がある方もいます。ですので、あくまで症状がある場合に、画像の検査に回ることになります。

その際に、画像の検査では、

  • MRIは脳の形態を見る検査。
  • 脳血流SPECTは脳の血流の状態を見る検査。

とそれぞれの役割があり、2つを合わせることにより、より診断能が上がります。

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