脳梗塞の検査は何科

脳梗塞とは、脳へ血液を送る動脈血管が詰まってしまうために脳に酸素や栄養が送られなくなるため、脳の細胞が障害を受ける病気です。
現代の日本では、脳卒中の原因の約4分の3が脳梗塞だと言われています。

この脳梗塞の前兆として、ろれつが回らなくなりうまく喋れない、めまいや立ちくらみが起こる、目の焦点が合わないなどが起こります。

もしこの様な症状が見られた際は速やかに病院に行く事が大切ですが、その場合、何科で検査を受ければよいのでしょうか?また、検査法はどの様なものでしょうか?

今回は、脳梗塞の検査や費用などについてまとめました。

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脳梗塞の検査は何科で受ければいい?

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脳梗塞の検査は何科で受ければいいのでしょうか?
医師
まずはお近くの脳神経外科脳卒中科脳神経内科へ行かれ受診して下さい。もしなければお近くの内科外科などを受診し紹介ということも可能です。

もし緊急性のある場合には早期治療によって後遺症がほとんど残らない可能性もあるため救急車を要請したほうが良い場合もあります。

また、最近耳にする脳卒中科は、脳卒中診療を行う科のことです。

主に神経内科と脳神経外科を中心に両科が協力して、救命救急センターを窓口とし、急性期の脳卒中患者さんを24時間体制で受け入れています。

脳梗塞の疑いがあればまず医療機関に来院することが大切なんですね。

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脳梗塞の検査方法は? MRI検査はするの?

脳梗塞の検査法を教えて下さい。
医師
脳梗塞の検査は段階を踏まえて行ないますので、その段階別にご説明します。

段階1

脳梗塞は、脳の血管が詰まりますので、発作から時間が経過すればするほど、梗塞範囲が大きくなってしまいます。
正常に脳が働くためには、血液が十分に流れていることが必要ですので、一刻も早く診断をして、血液の流れをよくする事が重要です。

1分でも早い治療を行なう必要があります。

段階2

脳梗塞の診断は、脳卒中を起こした場合に、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血のどれに該当するのかを診断しなければいけません

症状に対する問診の他に、高血圧や糖尿病、高脂血症、喫煙、飲酒、心房細動の有無などをチェックし、一般的な内科の診断と、神経学的な診察を施し、一般臨床検査として、血液検査、動脈血ガス分析、心電図、胸部X線検査を行います。

さらに頭部のCT検査、MRI検査といった画像診断が重要になります。

 CT

頭部をX線撮影し、それをコンピューター処理して、頭蓋骨の中の様子を5mm~1cm間隔の輪切りにした2次元画像で映し出す検査です。

MRIに比べて、

  • 簡便に短時間でできる。
  • 脳出血の診断に強い!
  • CT装置を置いている病院が多い。

という特徴があります。MRIの装置はないけれど、CT装置は置いてあるというクリニックや病院は非常に多く、また簡便に短時間でできるため、日本では多くの施設で、MRIよりも頭部CTをまず撮影されます。

MRIに比べて劣るところはありますか?
医師
あります。CTは今回のテーマである脳梗塞の診断に弱い点です。

関連記事)脳梗塞はCTでわかるの?MRIの方がよい?

MRI

磁気共鳴診断装置といい、磁気を利用して、体内の水素原子の量と、水素原子の存在の仕方を画像化する検査法です。

MRIでは拡散強調像(DWI)という撮影方法を使うことによって、CTでは映せない小さな脳梗塞や脳幹部の病変を捉えることが可能です。

CTと比較して、

  • 脳梗塞の診断に強い
  • 時間がかかって簡便とは言えない。
  • ペースメーカーがある人など受けられない人がいる。
  • そもそもMRI装置を置いていない施設もたくさんある。

という特徴があります。

脳梗塞の診断には強いのですが、弱点もあるってことですね。

医師
その通りです。ですので、MRIがある施設でもまずCTを撮影して、脳出血を除外。必要に応じてMRIを撮影するというケースが多いです。
MRI

段階3

脳梗塞と確定された場合、脳梗塞のタイプ=ラクナ梗塞心原性脳塞栓症テローム血栓性脳梗塞のいずれであるかの臨床病型診断が行なわれます。

最終的な治療方針はこの段階の診断に基づいて下されますので、ここでの検査も可能な限り迅速に進める必要があります。

関連記事)脳卒中とは?

脳梗塞の種類

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脳梗塞の種類について教えて下さい。

脳梗塞は、脳へ血液を送る血管が詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるために、脳の細胞が障害を受ける病気で、血管の太さやその詰まり方によって3つのタイプに分けられます。

また、症状やその程度は障害を受けた脳の場所と範囲によって違いがあります。

男性医師
以下にタイプ別に詳しくご説明します。

ラクナ梗塞

脳の中の太い血管は、次第に細い血管へと枝分かれしていきますが、この細い血管が狭くなり詰まる状態のものです。

梗塞か微小出血かの判定には、MRIのT2*(T2スター)強調像という条件で撮像することによりわかるようになりました。他SWIという撮影もされることがあります。

梗塞自体はとても小さいのですが、手足の動きに大事な箇所が侵された場合は、手足の麻痺が重症化することがあります。日本人に一番多いタイプの脳梗塞で、主に高血圧によって起こります

アテローム血栓性脳梗塞

動脈硬化(アテローム硬化)で血管が狭くなった太い血管に血栓ができ、血管が詰まるタイプの脳梗塞です。

動脈硬化を発症・進展させる高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病が原因で、症状は徐々に進み、場合によっては一時的に麻痺や言語障害が出てその後改善する場合もあります。

心原性脳梗栓症

心臓にできた血栓が血流にのり脳まで運ばれ、脳の太い血管を詰まらせるものです。原因として最も多いのは、不整脈の1つである心房細動

いきなり血管が詰まるため症状は突然に起こり、また太い脳血管が詰まることが多いので症状も重症化しやすいです。

関連記事)脳梗塞の分類は?

脳梗塞の治療の費用は?

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脳梗塞に掛かる費用を教えて下さい。

脳梗塞と言っても、手術の有無、また障害の程度、入院期間などにより費用は大きく異なります。

比較的障害や症状が軽く、後遺症がほとんどなく早期に退院できる場合は1~2週間程度の入院が一般的です。
しかし、平均的な入院期間は3~4ヶ月となります。

後遺症などが残っていても、それ以上の長期入院は現在の医療制度上では勧められておらず、一度退院し、その後にリハビリに通うのが一般的です。

リハビリをしながら、継続的に通院施設にも行き、再発予防に定期的に検査を受けたり服薬を続けていくことが必要になります。

医師
以上の様に、脳梗塞では入院期間が長くなる可能性もありますので、気になる費用の目安を以下にご紹介します。
入院費用は平均して1日25,000円程度、3割負担であれば7,000円くらいが目安です。

 

健康保険に加入していても、脳梗塞の医療費は平均約2,500,000円と言われており、たとえ3割負担でも脳梗塞の治療で750,000円というかなりの高額になってしまいます。

そのためにある制度が、高額療養費制度です。
この高額療養費とは、同一月に負担した医療費の自己負担額が一定以上の額になったとき、自己負担限度額を超えた分が後で払い戻されるという制度のことです。

本来の治療費の自己負担部分(脳梗塞では750,000円)に対して、患者さんの所得に応じて負担額に制限がかかるというものです。
ちなみに、脳梗塞の場合、所得がない方・低所得の方で、限度額は35,400円となります。

また、脳梗塞は再発率も高く、生活習慣自体を大きく変えていかなければいけない病気でもあり、手術によっては一生薬を飲み続けなければいけないという場合もあります。

それに加え、リハビリに定期的に通う必要があったり、車椅子での生活になった場合には家のリフォームの必要性も出てきますので、治療費以外の費用も考えておく必要があります。

関連記事)脳ドックの料金の相場は?

最後に

脳梗塞は命に関わり、1分1秒に左右される病気です。

多くの高齢者が全く症状のない無症候性脳梗塞であることがMRI検査などで分かっており、高齢者の増加と共に、脳梗塞の発症数も増加しているのが現状です。

脳梗塞には特に予防が重要となります。
予防するには、基礎疾患をきちんと見極める事が大切です。基礎疾患がない場合の脳梗塞は、危険因子がないということで経過観察されることもありますが、基礎疾患がある場合は注意が必要で、高血圧や心臓疾患、糖尿病、高脂血症などがあると動脈硬化を起こす確率も高くなります。

動脈硬化は脳梗塞の一番の原因です。動脈硬化が起こると、脳卒中や脳梗塞が起こりやすくなりますので、基礎疾患をきちんと管理するれば、結果として脳梗塞を予防することにも繋がります。

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