がん検診でPET検査を受ける場合、当然ながら目的はがんがあればそれを見つけることです。
それと同時にがんがないということを確認するのも目的です。
それではPET検診を受けてどれくらいの確率でがんが見つかるのでしょうか?
PET検査を受けてがんが見つかる確率は?
PET検査でがん検診を受けた人の中で、がんが疑わしい人がみつかり、実際にがんであった確率は、施設の間でも多少の差はありますが、通常1~3%と言われています。
つまり、がん検診で100人PET検査を受ければ1人~3人がんが見つかるということです。
え?思ったより少ないですか?たった100人中1-3人と思いますか?しかし、これはあくまで症状がない人を対象としている検査ですので、これでも結構多い方です。
というのは、PET検査以外の一般のがん検診の発見率は、0.1-0.5%程度だからです。ですので、PET検査の検出率は10倍以上ということになります。
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PET検査で光ったら(高集積を示したら)がんなのか?
PET検査を受けてがんが見つかるということは、下のようなPETの画像で異常な集積を見つけるということです。
であり、良性病変や生理的な集積もありますので、当然実際にがんであるものよりも、多くの人をひっかけるということになります。
つまり、がん検診目的のPETで「がんかもしれない」と診断される人は1%よりも多く、5%程度と言われています。
うち4%程度の人は、実際にはがんではなかったということです。
ただし、このサイトで何度も書いているように、PETは万能ではありませんから、PETでがんがないと言われても、他の検査では見つかることもあります。PETが得意ながんと苦手ながんがあるんですね。
最後に
PET検査を受ければ、がん検診終了という考えは誤りです。がん検診は複数の検査を組み合わせて、弱点を補いながら、行うものです。
他の検査と相補的にPET検査を受けるようにしましょう。