ご存知のように、骨粗鬆症が進行すると、骨折のリスクが高まります

骨折のリスクは骨密度が低い以外にもさまざまなものがあります。
関連記事)骨折のリスクは骨密度だけ?

骨粗鬆症の診断には、リスク因子の評価に加えて客観的なデータが必要です。それが、

  • 骨密度測定
  • X線撮影

です。骨密度では、具体的な%が算出されます。
関連記事)骨密度の検査で何がわかる?YAMって何?

X線ではどういったときに骨粗鬆症の可能性があるのでしょうか?椎体のX線画像を見ながらチェックしてみましょう。

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脊椎X線と骨粗鬆症の関係は?

一般女性
脊椎X線で骨粗鬆症があるかどうかがわかるのですか?
男性医師

脊椎X線では椎体骨折があれば、脆弱性骨折がありと判断され、その時点で骨粗鬆症と診断されます。

椎体骨折がなくても、骨粗鬆症としての変化が強ければ、骨粗鬆症と診断されます。では、その骨粗鬆症としての変化をみていきましょう。

まず正常な人の脊椎の骨を輪切りにするとこのような感じです。

osteoporosis2

そして骨粗鬆症になるとこのようになります。

osteoporosis3

スカスカですね。縦方向へ線が目立つ様子もよくわかると思います。

これを実際のレントゲン写真で見てみるとこのようになります。

osteoporosis1

骨粗鬆症診療vol5,no3;2006より引用。

まず一番左は正常の写真です。ちょっと見えにくいですが、縦と横の骨梁が密に走行しています。骨萎縮なしと判定します。

左から2つ目は、縦の骨梁がやや目立ちます骨萎縮Ⅰ度と判定し、骨粗鬆症の疑いありと判定します。

左から3つ目や4つ目はどうでしょうか?縦の骨梁さえも粗く、不明瞭です。骨萎縮Ⅱ度以上と判定し、骨粗鬆症ありと判定します。

特に左から4つ目(一番右)は明らかに椎体の中央が窪んでおり、骨折を認めます。脆弱性骨折ありと判定し、骨粗鬆症ありと判定します。

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椎体の骨折の判定方法は?

椎体の高さと面積がどの程度減っているかで骨折をグレード分類します。

  • グレード0:正常
  • グレード1:軽度の骨折 (椎体高20-25%低下、椎体面積10-20%減少)
  • グレード2:中等度の骨折(椎体高25-40%低下、椎体面積20-40%減少)
  • グレード3:高度の骨折 (椎体高40%以上低下、椎体面積40%以上減少)
一般女性
新しい骨折かどうかはどうやって判断するのですか?
男性医師
新しい骨折かどうかは、前のレントゲンがないとできません。あるいはMRI検査をすれば新しい骨折かどうかを判定することはできます。

前のレントゲンがある場合、上のグレードが1以上高くなれば新規骨折があると判定されます。

またすでにある骨折の判定や、新しい骨折の判定には以下の定量的方法も用いられます。

osteoporosis4

骨粗鬆症診療vol5,no3;2006より引用。

  • 既存骨折の判定:C/A、C/Pが0.8未満、A/Pが0.75未満、扁平椎では、上位・下位椎体C,A,Pより20%以上現象。
  • 新規骨折の判定:椎体高(C,A,Pいずれか)が15%以上減少かつ、4mm以上減少、ただし臨床的に新鮮な骨折例でX線写真上骨皮質の連続性が断たれたものはよい。

 

最後に

骨粗鬆症の診断には、

  • 骨密度測定
  • X線撮影

で行なわれます。今回はそのX線写真と骨粗鬆症の関係についてまとめました。定量的な方法は特に複雑ですね。

骨折のリスクが高いと判定された人は、定期的な受診をし、必要と判断されれば治療を受けましょう。

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