Cause of occult blood Eye-catching image

 

赤ちゃんから高齢者まで、年齢問わず行える検査で、痛みも苦痛も感じることのない尿検査。

尿には、体内の様々な成分が含まれており、病気を発見することも可能です。

では、尿検査によって尿潜血が陽性となった場合、どのような病気の可能性があるのでしょう?

今回は、尿潜血(英語表記で「urine occult blood 」)について

  • 基準値
  • 陽性の場合の原因
  • 考えられる病気
  • 注意点

を解説したいと思います。

Sponsored Link

尿潜血とは?

urine occult blood reaction

尿潜血は、尿に血が混じっているかどうかを調べる検査です。

この、尿に含まれる血(尿潜血)は、赤血球のことで、この赤血球の有無を、

  • 試験紙を用いて色の変化で確認する試験紙法という方法(一般的にスクリーニングに用いられる)
  • 顕微鏡を使い観察する尿沈渣という方法(試験紙法で陽性となった場合に精査として用いられる)

とがあります。

urine blood test1

これらの検査では、尿の色の変化により、肉眼的にこの尿潜血を見て確認できることもあります(これを肉眼的血尿と言います)が、検査では肉眼では発見できないレベル(これを顕微鏡的血尿と言います)まで診断することが可能です。

尿潜血の基準値は?

試験紙法では、

  • ヘモグロビン濃度0.015〜0.062mg/dL
  • 非溶赤血球5〜20個/μL

で陽性反応を示します。

検査の結果としては、

  • 陰性(−)
  • 弱陽性(±)
  • 陽性(+)
  • 強陽性(2+以上)

などという結果が出ます。

普通は尿に赤血球が尿に混じることはないため、陰性ならば、尿潜血はないということになりますが、それ以外の場合は、尿潜血があったということになります。

つまり、

  • 尿潜血の基準値(正常値)陰性(−)のみ
  • 尿潜血の異常値はそれ以外の、弱陽性(±)、陽性(+)、強陽性(2+以上)

ということになります。

関連記事)尿沈渣で赤血球が多い!考えられる病気は?

尿潜血が陽性の場合考えられる原因は?

urine occult blood

陽性の場合、尿の通り道(尿路)のどこかに

  • 炎症
  • 腫瘍
  • 結石

などの原因がある可能性があります。

しかし時間の経過した尿では、溶血が原因で反応が出てしまうこともあり(尿沈渣)、原則、新鮮尿を使って検査します。

また、陰性以外は、再検査となりますが、特に強陽性(2+以上)では、すでに障害が起きている恐れがあるため、詳しい検査が必要となります。

Sponsored Link

尿潜血が陽性の場合、どんな病気の可能性がある?

urine occult blood differentiation

尿潜血が陽性の場合、

  • 尿路結石
  • 膀胱炎
  • 腎炎
  • 膀胱腫瘍
  • 腎臓の外傷
  • 腎腫瘍
  • 腎結核

など、腎臓や尿管、膀胱や尿道の異常が考えられます。

しかし、尿潜血が強陽性(2+以上)なのに赤血球が尿沈渣を調べても存在しない場合には、ヘモグロビン尿症やミオグロビン尿症を疑い、鑑別検査を行います。

関連記事)血尿の原因は?男女で異なる?原因不明のことも!

尿潜血の検査を行う上での注意点は?

病気以外でも、ビタミンCの過剰摂取により陽性反応が出ることもあります。

また、女性の場合は、生理中の血液が混入し、尿潜血として反応が出てしまうこともありますので、原則生理中は避けるべきです。

しかし、どうしても検査が必要な場合は、生理中であるということを必ず伝える必要があります。

参考文献:最新 尿検査 その知識と病態の考え方 第2版P68〜71
参考文献:今日の臨床検査 2011ー2012 P34
参考文献:最新 検査のすべてP21
参考文献:よくわかる検査数値の基本としくみP54・56
参考文献:新版 検査と数値を知る辞典P182

最後に

  • 尿に赤血球が混じって出ることを尿潜血という
  • 陰性の場合、正常
  • 陽性の場合、腎臓や尿管、膀胱や尿道の異常が考えられる
  • 生理中の場合は、行わない・もしくは申告する
  • ビタミンCの過剰摂取で陽性になることもある

 

尿潜血で陽性と出た場合には、尿沈渣を調べることになりますが、中には一時的に尿潜血が見られることもあり、再検査で問題がなかった場合でも、定期的に見ていくことも必要となります。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら