ビタミン摂取することは大事と言いますが、そのビタミン不足で異変が出る病気があるってご存知ですか?亜急性脊髄連合変性症(亜急性連合性脊髄変性症)はビタミンB12が欠乏することにより脊髄などに病変を及ぼすという怖いものなんです。

今回は亜急性脊髄連合変性症(亜急性連合性脊髄変性症)について

  • 症状
  • 原因
  • 診断
  • 治療法

を徹底的にまとめました。

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亜急性脊髄連合変性症だとどんな症状が出る?

医師
症状は大きく分けて3つ。

貧血症状・Hunter舌炎・神経症状が起こります。それぞれどんな症状が出るのかご説明します。

貧血症状

  • 頭痛
  • めまい
  • 眼瞼結膜蒼白
  • 動悸
  • 息切れ
  • 疲労感

この不快症状が一時的なものではなく、続くのも特徴です。

また貧血の中でも大球性正色素性貧血が起こり、採血で赤血球指数の一つである平均赤血球容積(MCV)が101以上になることからこの疾患を疑います。

医師
大球性正色素性貧血とは赤血球のサイズが通常より大きい状態での貧血のことです。

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Hunter舌炎

  • 食事中舌がしみる
  • 舌が痛む
  • 舌乳頭萎縮

接触時に感じる舌の症状があります。

神経症状

  • 認知症
  • 四股末梢のしびれ
  • 筋力低下
  • 腱反射
  • 歩行障害
  • 病的反射

運動神経や感覚神経に異変が出て、徐々に症状が悪化します。

また、上記以外にも心理面にも異変が出て、イライラや眠気、無感動や錯乱症状なども症状にあります。症状の始まりは脱力感など、軽い症状として「なんだかおかしいな?」というものが、徐々に様々な症状に広がり悪化していきます。

このような神経症状が起こる原因としてはビタミンB12が不足することにより

  • 脊髄の後索・側索

を中心に障害が起こるためです。

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医師
後策、側策はここです。

亜急性脊髄連合変性症の原因は何?

亜急性脊髄連合変性症はビタミンB12の欠乏により末梢・中枢神経に変性をきたす疾患です。このビタミンB12欠乏に陥る原因としては、ビタミンB12の摂取不足吸収障害が挙げられます。

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医師
摂取不足や吸収障害になるのは以下のような原因があります。
  • 菜食主義
  • 慢性アルコール中毒
  • 胃全摘
  • 悪性貧血
  • blind loop症候群
  • 短腸症候群
  • 広節裂頭条虫症
  • 萎縮性胃炎
  • プロトンポンプ阻害薬の長期服用
  • 過度なダイエット

 

このビタミンB12摂取不足によるものは稀で、胃全摘手術後3年~6年経過した人など、他の疾患が原因となりビタミンB12が欠乏し起こるのが原因です。

好発年齢

通常は40歳以上の人に現れます。また、1万人に1人という珍しい割合で起こります。

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亜急性脊髄連合変性症の診断方法は?

ビタミンB12血中濃度指数をまず調べることになります。組織内欠乏の有無も重要なポイントとなります。

またその他、症状、MRI画像所見から診断に至りますが、他の病気との鑑別をするためには、特徴的な症状を実際に確認します。

特徴的な症状としましては、上記でご説明した症状がありますが、中でも四股末梢のしびれや貧血症状が他の病気との鑑別ポイントとなります。

症例:70代男性 頚椎MRI検査

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(出典:2009年放射線科診断専門医試験問題11番)

胃癌手術後に両手の痺れが現れ来院。

T2WIにてC2-5レベルの脊髄に縦方向に伸びる異常な高信号が認められます。

症例:70代男性 頚椎MRI検査

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ビタミンB12低下を認め、末梢神経障害による感覚障害、萎縮性性胃炎がある。

C6-7レベルを中心に脊髄後索にT2WIにて淡い高信号を認め、症状から診断しても亜急性脊髄連合変性症と言える。

亜急性脊髄連合変性症の治療方法は?

早期治療開始により回復も早くなりますが、その分治療開始が遅れれば治療も困難なものとなります。症状が出始め、数週間以内に治療を開始するのが効果的です。

医師
とにかく、治療は早めに!

ビタミンB12欠乏が原因なため、ビタミンB12投与が効果的ですが、摂取障害が原因の場合、口から摂取しても腸で吸収されないため、注射が効果的です。

最後に

  • 貧血症状・Hunter舌炎・神経症状が起こる
  • 原因はビタミンB12欠乏
  • ビタミンB12欠乏原因は、胃全摘や悪性貧血や疾患による吸収障害や摂取不足がある
  • ビタミンB12血中濃度指数や症状、画像から診断
  • ビタミンB12投与を早急に行えば、回復も早くなる

 

この亜急性脊髄連合変性症は大変珍しい病気ですが、辛い症状を伴います。とにかく早期に原因を突き止め、ビタミンB12を摂取すれば回復は望めます。

ですが、治療が遅れればそれだけ症状も進行し、治療も困難となるので注意が必要です。

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