食物アレルギーの中でも多いのが、卵のアレルギー。
離乳食で卵を食べさせるのもドキドキしますよね。
実はうちの次男、赤ちゃんの時に義母が作ってくれた離乳食でブワーっと蕁麻疹が出ました。
元々弱いと感じるところがあり、警戒してまだ卵をあげてなかったので、口のまわりから蕁麻疹が出た時には焦ってしまいました。
そこで今回は、もし卵アレルギーが出たら・・・と心配な方に向け
- 卵アレルギーの症状
- 蕁麻疹が出た時の対処法
- アレルギー検査は必要?
- 卵はいつまであげちゃだめ?
以上のことについて、我が子の体験談と合わせてご説明したいと思います。
これって卵アレルギー?症状を解説
これって卵アレルギーなんでしょうか?
アレルギーは様々な物に対してありますので、それが卵アレルギーであると断定は出来ません。
しかし、直前に卵を食べさせたのであれば疑わしくなります。
- 皮膚の痒み
- 皮膚の赤み
- 蕁麻疹
- 嘔吐
- 下痢
- 呼吸困難
口の周り・胸・腕・脚、背中・お腹・身体の各所に赤みや蕁麻疹として症状が出て、痒みをともないます。
ですが、ひどい場合にはアナフラキシーショックを起こし、呼吸困難になることもあります。
卵アレルギーによる蕁麻疹とアトピー性皮膚炎の違い
卵を食べた時の蕁麻疹とアトピー性皮膚炎の湿疹とは、以下のような違いがあります。
- 卵アレルギーの蕁麻疹→内臓を通じて反応が出る・食べなければ改善する
- アトピー性皮膚炎の湿疹→原因となる物質が外側から肌を刺激・環境が変わると改善することもある
という点です。
(参考書籍:Baby-mo赤ちゃんのアトピー&アレルギー肌ケアがわかる本P24)
症状が出た時はどうしたらいいの?対処法は?
アナフラキシーショックを起こした場合はすぐさま救急車を呼んだり、受診することが大切です。
蕁麻疹が出た時、初めての場合はその症状を小児科や皮膚科、アレルギー科等に見せるようにしましょう。
皮膚に出てる分、内臓系、気管などにも出てることが多くあります。
病院によっては飲み薬や塗り薬等を処方してくれますが、症状が弱い場合には、薬なしの場合もあります。
家で出来る対処法
- 痒みのある部分を冷やす
- 掻きむしらないようにする
- 痒み止めをぬる
痒みは温めると更に痒みを増します。
蕁麻疹が出てる場所を濡れタオルで抑えてやると、痒みが多少落ち着きます。
また、小さな子供の手で掻きむしると傷になるだけでなく、更に痒みもひどくなります。
親がかわりにさすってあげたりし、病院から処方された痒み止めやステロイド剤などがある場合は、塗ってあげましょう。
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卵アレルギーが出たらアレルギー検査は必要?
アレルギー検査が全てではありません。
アレルギー検査で反応があったからといって、実際にはアレルギー症状が出ないものも中にはあります。
また、赤ちゃんの血管は細く脂肪も多く、じっとはしてくれない赤ちゃん・・・。
血液検査も大変で、泣いて暴れるのを押さえつけてしなくてはならず、採血できたからといってもそんなに血液の量がとれるわけではありません。
アレルギー検査ができたとしてもごく一部の代表的な食品のみになります。
パッチテストという方法もありますが、直接皮膚にアレルギー物質を貼り付け症状の出を見るので、症状が出たら痒みが出て、できることなら小さいうちは避けたいですよね。
我が家の場合
うちの場合は、たまたま感染症にかかり、血液検査をしなくてはいけない時があったので、「ついでにアレルギー検査もお願いできますか?」とお願いしました。
検査項目としては、卵の卵白・卵黄の他・・・離乳食として与えることの多い、牛乳・大豆・小麦の検査をしました。
それ以外の検査は2歳くらいになってから、ハウスダスト・ダニ・スギ・ヒノキなどの花粉症になりうる物質の他、ソバ・ピーナッツ・サバなどのアレルギーとして多いものを項目を増やし検査しました。
アレルギー検査は、入園前にするのがオススメです。
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症状が出たら、卵はいつまであげちゃだめ?
一生食べられないんですか?
成長と共に内臓系も成長し、体質も変わりアレルギーがなくなることもあります。
なので、一生あげてはいけないというわけではありません。
ただ、もし少量の卵でもアナフラキシーショックを起こしてしまったら・・・
アレルギーを起こさないようにするには、あげないのが1番の治療ともなります。
卵アレルギーが出た場合は、「しばらく卵完全除去しましょう」と医療機関で言われることがほとんどです。
どんなものがあるのかご説明します。
卵アレルギーが出る可能性のあるもの
- 卵料理
- パン
- カステラ
- 卵ボーロ
- マヨネーズ
- カスタード
- ケーキ
- ビスケット
- ドーナツ
- ウインナー
- ベーコン
- ハム
- 天ぷら、フライ
- ちくわ
- かまぼこ
- はんぺん
- プリン
これ以外にも、意外と多い卵が使われたものはたくさんあります。
商品の裏の品質表示を確認することをオススメします。
また、インフルエンザの予防接種も微量の卵成分が使われているので、注意が必要です。
うちの場合は、アレルギー専門病院に転院した際、アレルギー検査でいちいち調べるよりも実際にどれくらい食べられるのかを知った方が良いと負荷テストをすすめられました。
負荷テスト
実際にアレルギー物質となる卵を食べることで、
どれくらい症状がでるのか?
どれくらいまでなら大丈夫なのか?
症状を見ながら進めるもので、病院によっては数時間、医師や看護師の観察のもと過ごしたり、入院して検査する場合があります。
負荷テストの手順
- まずは、身体の状態を隅々医師にチェックしてもらいます(湿疹、赤みがないか)
- 卵の白身を32分の1に切り分け、4回に分け、15分ずつ間隔をあけ、1かけらずつ食べる
- 2をその都度1口食べる度に身体に症状(蕁麻疹)が出てないかチェックします
- 16分の1、8分の1、など、時間の間隔をあけ、少しずつ食べ、その都度医師の診察を受けます
家庭でも同様に、医師に指示されたサイズに卵の白身をカットし、時間をあけ毎日ちょっとずつ食べさせます。
そして身体をチェックし、蕁麻疹が出ていないか、出ていたらどれくらい出たのかを調べます。
もしも激しく蕁麻疹が出た場合やアナフラキシーショックを起こした場合に備えて、薬も処方された上でおこないます。
これを1~2週間続け、卵半分が食べれるようになったら負荷テストクリアとなります。
体調が悪い日は症状が出ても分かりにくくなりますので、検査できません。
検査できない期間が1週間以上あいた場合は、最初の少な目の量に戻してからの検査になります。
最初に病院で検査を行うのは、アナフラキシーショックを起こした場合に対応できるためで、これは必ず自己判断で行わないことが大切です。
しかも、これは調理した卵(ゆで卵)を対象としていて、これをクリアしたからといって生卵はさらに症状が強く出ることがあるので危険です。
卵は大丈夫でも、マヨネーズはまた別で、卵同様少量から検査を行います。
ですが、卵を負荷テストでクリアしてもアレルギー検査で反応が出ないわけではありません。
あくまでも食べられる量、症状を調べるためのもので、卵半量を食べれるようになったら、幼稚園や保育園での給食で卵除去給食にしなくても大丈夫という程度です。
(参考サイト:おかべアレルギークリニック)
子供の成長を待ち、入園前までに食べれるようになればいいなと思いました。
参考になりました。
最後に
- 卵アレルギーの症状は、痒み・赤み・蕁麻疹・嘔吐・下痢・呼吸困難
- 症状が出たら病院で診察を受ける
- 蕁麻疹が出た場合は、患部を軽く冷やしたり、痒み止めを塗ったり、掻きむしらないよう注意
- アレルギーの原因となる卵を除去するのが1番
- アレルギー検査は赤ちゃんに負担となる
- 入園前に負荷テストがおすすめ
3歳になったうちの子は、負荷テストでクリアし、今年から行きだした幼稚園では除去給食にしなくて済みました。
でも、体調の悪い日等に卵を食べると、やっぱり軽い蕁麻疹は出てしまいます。
ですが、卵じたいを食べるのではなく、卵を含む食品には反応しない程度になり、それだけでも随分楽になりました。