女性の尿漏れに悩んでいる人は意外と多いのではないでしょうか?
女性は出産などをきっかけにして尿失禁を起こしやすいのです。
また尿失禁は男性にも起こります。
そこで人には聞けない尿失禁についてのお話しです。
詳しい内容はコチラ!
- 尿失禁の種類と特徴、原因
- 尿失禁の検査って?
- 検査以外の診断方法は?
以上です!それでははじめます!
尿失禁の種類5つとその原因・特徴とは
腹圧性尿失禁
加齢や分娩によって骨盤を支える筋肉の力が低下し、膀胱や尿道が下がってしまうことによって起こります。
加齢や分娩以外にも骨盤の形成異常や骨盤の手術を受けたことが原因で起こることもあります。
症状は以下のものです。
- 咳やくしゃみで尿が漏れる
- 残尿は無い
- 座っている時や就寝時は漏れない
内因性尿道括約筋不全(ISD)
腹圧性尿失禁の一種である内因性尿道括約筋不全(ISD)は以下のようなことが原因で起こります。
- 放射線手術
- 尿失禁手術
- 婦人科系手術
- 特発性
- 委縮性尿道炎
切迫性尿失禁
この尿失禁は尿意が強く、尿が我慢できなくて漏れてしまうものです。
原因は以下のものがあります。
- 脳血管障害
- パーキンソン病
- 多発性硬化症
- 加齢
- 尿路感染
- 特発性
症状は以下のものです。
- 寒さや水仕事、水の音がきっかけとなる
- 頻尿を伴う
溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
この尿失禁は男性に多く見られるもので、自分で尿を出そうとしても出せず、でも尿は少しづつ出てしまうという特徴があります。
溢流性(いつりゅうせい)尿失禁の原因は以下のものです。
- 前立腺肥大
- 膀胱瘤
- 排尿障害
機能性尿失禁
機能性尿失禁は排尿機能は正常です。このタイプの尿失禁の場合、原因は別のところにあります。
例えば身体機能が低下してトイレに間に合わない、認知症でトイレの場所がわからなくなる、などです。
この場合は介護方法の見直しや生活環境を改善するなどの対策が重要になります。
真性尿失禁
真性尿失禁は先天的なものが原因である場合と後天的なものが原因である場合があります。
先天的な原因は以下のものです。
- 尿管が尿道括約筋よりも遠い
後天的な原因は以下のものです。
- 泌尿器系の手術
- 放射線照射
- 長期にわたるカテーテル
手術などによって神経や括約筋を傷つけてしまうことで起こります。
[adsense]
尿失禁の検査はどんなことをする?
- ストレステスト
- Qチップテスト
- 尿失禁定量テスト(パッドテスト)
- ウロダイナミクス検査
- チェーン尿道膀胱造影(CG)
ストレステスト
尿意を感じている状態で咳などをさせ、尿が漏れるか見る検査です。
これが陽性ですと腹圧性尿失禁の疑いがあります。
Qチップテスト
おしりを上げて仰向けになる砕石位の姿勢になって綿棒を尿道に挿入し、尿道を閉めたり開いたりすることで綿棒がどの程度動くか見るテストです。
尿失禁定量テスト(パッドテスト)
パッドを装着して水分を摂り、歩行や階段昇降などの運動を行い、パッドの重さを調べます。
ウロダイナミクス検査
この検査はより正確に病態を知るときに行います。
膀胱内圧、腹腔内圧、排尿筋圧、尿道内圧、尿流波形などを測定します。
チェーン尿道膀胱造影(CG)
尿道に金属の鎖を入れ、膀胱に造影剤を入れて撮影します。
膀胱と尿道の位置関係を知るために行います。
検査以外の診断方法は?
- 排尿日誌
- 国際尿失禁スコア
排尿日誌
排尿日誌は排尿時刻や排尿量、尿失禁の有無などを書いた日誌のことです。
国際尿失禁スコア
世界共通の尿失禁症状、QOL評価の質問票です。
1.どれくらいの頻度で尿が漏れますか? | なし | 0点 |
週1回 | 1点 | |
週2〜3回 | 2点 | |
1日1回 | 3点 | |
1日数回 | 4点 | |
常に | 5点 | |
2.あなたはどれくらいの量の尿漏れがあると思いますか? | なし | 0点 |
少量 | 2点 | |
中等量 | 4点 | |
多量 | 6点 | |
3.全体として、あなたの毎日の生活は尿漏れのためにどれくらい損なわれていますか? (全くないを0点とし、非常にが10点として10段階で点数をつけてください) |
全くない | 0点 |
非常に | 10点 |
4.どんな時に尿が漏れますか? (当てはまるものすべてをチェックしてください) |
なし:尿漏れはない | |
トイレにたどり着く前に漏れる | ||
咳やくしゃみをした時に漏れる | ||
眠っている間に漏れる | ||
体を動かしている時や運動している時に漏れる | ||
排尿を終えて服を着た時に漏れる | ||
理由がわからずに漏れる | ||
常に漏れている |
1〜3の質問の点数を加えて0〜21点で評価します。
点数が高いほど重症となります。
関連記事はコチラ→
参考文献:病気がみえる vol.9:婦人科・乳腺外科 P110
参考文献:婦人科・乳腺外科疾患ビジュアルブック P135
まとめ
- 尿失禁には
- 腹圧性
- 切迫性
- 溢流性(いつりゅうせい)
- 機能性
- 真性がある
- 原因は出産や加齢、手術などの後天的なものから先天的なものまである
- 尿失禁の検査は
- ストレステスト
- Qチップテスト
- 尿失禁定量テスト(パッドテスト)
- ウロダイナミクス検査
- チェーン尿道膀胱造影(CG)がある
- 検査以外には日誌や国際尿失禁スコアがある
いかがでしたか?今回のお話しは尿失禁についてでした。
尿失禁は恥ずかしいものですがもし気になることがありましたら病院で検査を受けてみましょう。