心臓は成人の場合1分間に20回、1日に約10万回の一定のリズムで拍動するものですが、その
- リズムが狂い崩れた状態を不整脈
といいます。また、中でも高齢になるほど起こりやすい心房細動。
60歳以上から急激に増え、80歳以上は10%以上の確率で起こるといわれ、大変この症状に悩む患者さんは多くなっています。
今回は、心房細動という不整脈について、その種類や症状、原因、検査方法についてご説明したいと思います。
不整脈には種類があるの?
徐脈性不整脈
脈が遅くなる不整脈で、脈が普段から遅くなるものと、しばらく停止を起こすものとがあります。
頻脈性不整脈
脈が速くなる不整脈で、ドクドクドクっという動悸を自覚することが多いのが特徴です。
期外収縮不整脈
脈が飛ぶ不整脈で、これがきっかけになり頻拍になったり、症状が強く出る場合も中にはあります。
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合併症が怖い心房細動、その重症度合とは?
- 初めて起こった心房細動(不整脈)→初発心房細動
- 持続7日以内の心房細動(不整脈)→発作性心房細動
- 持続7日を超える心房細動(不整脈)→持続性心房細動
- 除細動不能なもの(止まらない)心房細動(不整脈)→永続性心房細動
発作が止まらない、長引くほど重症化し、合併症を引き起こす可能性が高まります。
合併症とは?
- 血栓梗塞症
- 心不全
この血栓梗塞症の代表的なものが脳梗塞などです。
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心房細動(不整脈)の原因とは?ストレスでもなるって本当?
心臓に関係するもの
- 高血圧
- 弁膜症
- 狭心症
- 心不全
- 心筋梗塞など
心臓に関係ないもの
- 加齢
- 糖尿病
- 肥満
- 喫煙
- アルコール
- ストレス
- 甲状腺機能亢進症など
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心房細動の自覚症状とは?どういう検査をすれば分かるの?
- 動悸
- 胸苦
- 胸部不快感
- 息切れ
- ふらつき・めまい
- 全身の倦怠感など
特に動悸を訴える人が多くいますが、これらの症状だけで不整脈と判断するのは難しく、こうした症状は他の病気の可能性もあります。
不整脈(心房細動)の検査方法
- 心電図
- 合併症の評価のための検査
検査や診断は、心電図を用いて行います。心電図は症状の出てる時に検査して分かるもので、24時間入院して行うホルター心電図や、ドキドキと動悸を感じた時に行う携帯型心電図というのもあります。
また、不整脈(心房細動)の場合、合併症が怖いので、心臓超音波検査や心臓CT、心臓MRIなどを用いて検査します。
自ら以上を感じて検査する場合もありますが、心電図は健康診断でも行うため、自覚症状がなくても健康診断で見つかったという方も多く、特に60歳以上の方は定期的にこの心電図検査を受けた方が良いでしょう。
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最後に
- 不整脈には、脈が遅くなるもの、速くなるもの、飛ぶものと種類がある
- 心房細動(不整脈)は合併症が怖い
- 心房細動(不整脈)には、心臓に関係のある原因や、心臓に関係ないストレスなどの原因がある
- 動悸という症状が多いが、中には気付かず健康診断で発見される場合もある
- 心電図や合併症評価のための検査を行う
いかがでしたでしょうか?「ちょっと不整脈が出ただけ。すぐおさまる」と軽く考えていたら、合併症を起こす危険性もあるため、病院での定期的な検査が必要となります。また、高齢になると頑固な部分も出てきますので、家族の協力もとても大切になってきます。
まずは検査を受け、適切な治療を受けましょう。