歯並びに悩んでいる人って意外と多いですよね。実は私もそんな1人で、小学生の頃、親から何度も矯正を勧められたんですが、矯正をしてた友達が歯に矯正器具を付けて、食事ごとに矯正器具を掃除する姿を見てたので、どうしても嫌と拒んできたんですが、大人になってから、やっておけばよかったと後悔しています。

そんな私の子も、私と同じように歯がガタガタ。現在矯正を勧められています。

私が小学生だった30年近く前と今とでは、矯正も随分進歩し、歯の裏からつける矯正器具や目立たない矯正器具というのもあります。

  • 歯並びやかみ合わせが悪いと困る障害
  • 矯正の目的
  • 不正咬合にはどんなものがある?
  • 子供と大人の治療法

今回は以上のことについてご説明したいと思います。


歯並び・噛み合わせ異常による障害は?

子供が先日歯科検診の際、矯正を勧められました。歯並びが悪いのも個性かな?と思ってたんですが、歯並び悪いことによる障害って何かあるんですか?
歯並びやかみ合わせにの異常は、見た目だけじゃない障害があるのでご説明します。
  • 虫歯になりやすい
  • 外傷を受けやすい
  • 歯肉が腫れやすい
  • 顎関節症

私も、この歯並びが悪いことで、苦労したのが、尖った八重歯による怪我。転んで顔を打てば八重歯で口の中まで切ってしまったり、思いっきり噛んだ時に口腔内まで噛んで出血してしまったり。また、歯と歯が重なる部分が多く、とにかく虫歯にならないよう歯みがきには注意しました。

hanarabi

矯正歯科治療の目的は?

矯正をすると見た目だけとは別にどんなメリットがあるんでしょうか?
矯正歯科治療にはメリットがたくさんあり、日々の生活の質の向上も図れます。矯正歯科治療の目的についてご説明します。
  • 虫歯や歯槽膿漏の予防
  • 顎の骨の成長発育障害の予防
  • 咀嚼機能の改善と維持
  • 発音機能の改善
  • きれいな歯並びと良い噛み合わせの育成
  • 正常な口腔機能の育成と健康増進

見た目の改善だけでなく歯は一生のものなので、発音や噛み合わせ等の改善は生活するうえでもとても大事なことなんです。

kyousei

不正咬合の種類

不正咬合と言われたんですが、歯がガタガタという以外にどんな種類があるんですか?
不正咬合には大きく分けて5つの種類があるのでご説明します。
  • 上顎前突
  • 下顎前突
  • 乱杭歯
  • 開咬
  • 顎偏位

上顎前突

いわゆる出っ歯で、前歯が飛び出てる状態をいいます。

下顎前突

下顎が前に出た状態で、うけ口のことをいいます。

乱杭歯

歯が本来出る所とは別な場所、別な方角を向いて出ていて、歯がガタガタの状態をいいます。

開咬

上と下の歯がカッチリ合わず隙間があり、前歯で噛み切れない状態をいいます。

顎偏位

顎の歪みなどがある状態をいいます。

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子供と大人では治療法が違うってホント?

大人になってから治療するのでは遅いんでしょうか?
同じ不正咬合でも、子供の成長を利用して行う治療成人して成長が止まってからの治療だと、方法もかかる期間も違います。それぞれの状態に応じた治療法をご説明します。

kyousei

上顎前突

成長期

成長を利用し、夜間使用する装置によって治療することが可能です。1年ほどで随分改善しますが、その後も元に戻らないよう注意深く観察していく必要があります。

成人

上顎小臼歯抜歯による治療で、個人差はありますが2年ほどで随分改善します。

下顎前突

成長期

下顎骨の成長抑制や、上顎骨の成長促進で1年ほどで随分改善しますが、その後も成長を続けるため、もっとフォローしていく必要があり、これで完全に終わりではありません。

成人

非抜歯下でのマルチブランケット治療により針金をつける装置で、2年ほどで改善しますが、抜歯した方がいい場合もあります。

乱杭歯

成長期も成人でも、矯正装置を付け、歯を元の位置に戻す必要があります。また、必要に応じて抜歯をします。これは個人差が大きく治療期間は大人の場合で2年ほどはかかると言われていますが、成長期の子供はもう少し早く済むでしょう。

開咬

舌癖除去、舌を出さないように癖を矯正します。また、矯正装置によって歯の配列も矯正します。これも個人差はありますが、約2年ほどかかると言われています。

顎の偏位

顎位の位置、偏りを矯正する治療を行います。外科的矯正治療をすることが多く、補正が難しい治療なため、早くても3年ほどはかかると言われています。

ありがとうございました。簡単に見た目だけの問題と考えてたんですが、身体にも支障をきたすなんて、歯医者と相談しながら矯正を検討したいと思います。

関連記事)子供の歯が折れたらどうしたらいい?

最後に

  • 歯並びや噛み合わせは見た目の問題だけでなく、虫歯や外傷、歯肉の腫れや顎関節症など、全身の歪みにもつながる
  • 矯正治療をすることで、正常な口腔機能の改善や健康増進にもつながる
  • 不正咬合には、上顎前突、下顎前突、乱杭歯、開咬、顎偏位という5パターンがある
  • 成人になって矯正治療するより、子供の成長を利用して治療した方が短期間で済む

現在小学2年生のうちの子は、既にガタガタで、永久歯が大きく、顎が小さく歯の入るスペースが少ないため、矯正は必須と言われています。今のところまだ奥歯が生え変わってないのでもう少し歯がはえ、治療にも耐えられる年齢になるまで待とうと言われています。

私も、今からでもしたいと思うほどなんですが、期間と費用を考えるとなかなか踏み切れません。

また、うちの母は、顎の偏位で身体にズレまで生じ、様々な支障も出てきたため治療してるんですが、治療すること10年以上・・・やはり年を重ねてからでは、なかなか治療も難しく、いつ治るのか検討もつかないほどです。やはり治療は早い時期、成長期の治療に越したことはないでしょう。




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