健康診断の肝機能の項目で「γ-GTPが高い」と言われると、「お酒の飲みすぎかな…」と思う人が多いのではないでしょうか。

たしかにお酒はいちばん多い原因ですが、お酒をあまり飲まない人でも、脂肪肝や薬、胆道の病気でγ-GTPが上がることがあります。

この記事では、γ-GTPの基準値、高くなる原因、下げるための方法、受診の目安をまとめました。

お酒はほとんど飲まないのに、γ-GTPが高いって言われた…

お酒を飲まない人では、脂肪肝がいちばん多い原因です。ほかの肝臓の数値やおなかのエコーとあわせて、原因を確かめましょう。

γ-GTPとは?基準値は?

γ-GTP(γ-GT、ガンマ・ジーティーピー)は、肝臓や胆管にある酵素です。お酒や薬で肝臓が刺激されたり、胆汁の流れが悪くなったりすると、血液中の値が上がります。

多くの医療機関で使われている共用基準範囲(日本臨床検査標準協議会)は次のとおりです。

  • 男性:13〜64 U/L
  • 女性:9〜32 U/L

また、日本人間ドック・予防医療学会の判定区分では、50 U/L以下が異常なし、51〜80が軽度異常、81〜100が要再検査・生活改善、101以上が要精密検査・治療とされています。

γ-GTPの判定区分の表

γ-GTPが高くなるおもな原因

γ-GTPが高くなるおもな原因(お酒・脂肪肝・薬・胆道の病気)

お酒(アルコール)

γ-GTPはお酒の影響をとても受けやすい数値です。毎日飲む習慣のある人では、肝臓にまだ大きな障害がなくても上がることがあります。

飲酒量の目安や肝臓への影響は、アルコール性肝障害とは?飲酒量の目安・症状・検査・治療をわかりやすく解説で解説しています。

脂肪肝

お酒をあまり飲まない人では、食べすぎや運動不足による脂肪肝が多い原因です。ALTも一緒に上がっていることがよくあります。くわしくは健康診断で脂肪肝と言われたらをご覧ください。

薬

てんかんの薬など、一部の薬でγ-GTPが上がることがあります。飲んでいる薬があれば、医師に伝えましょう。

胆道の病気

胆石や胆管の病気などで胆汁の流れが悪くなると、γ-GTPとALPが一緒に上がります。

胆石が見つかったときの考え方は、健康診断で胆石と言われたら?症状がない胆石は様子見でいい?手術の目安と受診のサインで解説しています。

γ-GTPと一緒に上がるALPについては、ALP(アルカリフォスファターゼ)が高い原因は?基準値と受診の目安で解説しています。

γ-GTPを下げるには

  • お酒をやめる・減らす:お酒が原因なら、禁酒すると下がってくることが多いです
  • 体重を減らす:脂肪肝が原因なら、体重を少し減らすだけでも改善が期待できます
  • 食べすぎ・甘いものをひかえる、適度な運動を続ける
健康診断の前の日だけお酒をやめれば、下がるかな?
1日やめただけでは、ほとんど下がりません。それに、数値をよく見せても体の状態は変わりませんよね。ふだんの飲み方を見直すきっかけにしましょう。

麦茶と和食の夕食を楽しむ男性のイラスト

受診の目安

次のような場合は、内科(消化器内科)を受診しましょう。

  • 101 U/L以上、または「要精密検査」と判定された
  • お酒を控えても下がらない
  • AST・ALTやALPなど、ほかの肝臓の数値も高い
  • だるさ、黄疸(皮膚や白目が黄色い)、おなかの痛みがある

病院では、血液検査のくわしい項目や腹部エコーなどで原因を調べます。AST・ALTの見方は健康診断でAST・ALTが高いと言われたらもあわせてご覧ください。

まとめ

  • γ-GTPの共用基準範囲は、男性13〜64、女性9〜32 U/L
  • いちばん多い原因はお酒。飲まない人では脂肪肝が多い
  • 薬や胆道の病気でも上がる
  • 禁酒や体重を減らすことで下がることが多い
  • 101以上やほかの数値も高いときは、早めに受診を

γ-GTPを下げるための食事や生活のコツは、γ-GTPを下げる方法は?食べ物は?もあわせてご覧ください。
※この記事は一般的な情報です。実際の判断は、検査を受けた医療機関の医師にご相談ください。