MRI検査の費用はいくらかかる頭部や骨盤などに気になる箇所があり、MRI検査を受けたい場合、気になるのは

いくらくらいかかるのか?

という検査費用ですよね。

同じMRIの検査といっても、使用する装置、造影剤の有無や、撮像する体の部位によって費用も変わってきます。

そこで今回は、部位別

  • 脳MRI
  • 骨盤MRI(子宮、卵巣)
  • 腰椎MRI、頸椎MRI
  • 乳腺MRI
  • 心臓MRI

と分け、MRI検査費用の目安をまとめてみました。

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そもそもMRI検査とは?

磁気共鳴断層撮影のことで、magnetic resonance imaging(マグネティック・リゾナンス・イメージング)の略語でMRIといいます。

体内の水素原子核からの信号を磁気共鳴という現象を応用してとらえ、体内の断面を画像化して病変を発見する手がかりとなる検査です。

mri hp

検査自体は、仰向けに寝て、MRI装置の中にスライドするように入ります。

トンネル内に入るような感じで、痛みもなく、CT検査とは違いX線被曝の心配もないため、妊娠初期以外は検査可能です。

MRIの検査の費用はどのようにして決まる?

MRIの検査は、

  • 撮影するMRI装置(が何T(テスラ)であるか)
  • 造影剤を使用するか否か
  • 使用する造影剤の種類・量
  • 撮影する部位が心臓・乳腺かそれ以外か

などにより決まります。

ですので、厳密には部位は心臓か乳腺かそれ以外かで大きく分けることができるのですが、わかりやすくするためにここでは、部位別に検査費用の目安を解説していきます。

ここでの値段はあくまで目安ですので、詳しい値段については検査を受ける施設にお問い合わせください。

脳のMRIの費用は?

head mri findings

造影剤を用いない単純MRI検査の場合、

  • 保険適用外:18,000円〜26,000円ほど
  • 保険適用:5,400円~7,800円ほど

が料金の目安となります。

人間ドックなどで検査としてMRIを受ける場合保険適用外となります。

一方で、病気を疑っての検査費用の場合は、保険適用になるため3割負担で受けることができます。

脳のMRI検査は通常、造影剤が用いられない単純MRI検査が行われます。

ただし、脳転移などの腫瘍を見たい場合や炎症などを疑う場合などは、造影剤を用いた造影MRI検査が行われます。

造影剤を用いた造影MRI検査の場合、

  • 保険適用外22,000円~42,000円ほど
  • 保険適用6,600円~12,600円ほど

が料金の目安となります。

関連記事)

子宮・卵巣のMRIの費用は?

uterus and ovary mri findings

 

次に、子宮や卵巣を撮影する骨盤MRI検査の場合はどうでしょうか?

骨盤MRIも脳のMRIと検査費用は同じですが、造影剤を使う頻度は特に保険適用内では脳よりも多くなるのが一般です。

造影剤を用いない単純MRI検査の場合、

  • 保険適用外:18,000円〜26,000円ほど
  • 保険適用:5,400円~7,800円ほど

が料金の目安となります。

造影剤を用いた造影MRI検査の場合、

  • 保険適用外22,000円~42,000円ほど
  • 保険適用6,600円~12,600円ほど

が料金の目安となります。

関連記事)子宮や卵巣のMRI検査をする際に造影剤を使うのはどんな場合?

脳のMRIと同様に、人間ドックなどの場合は保険適用外となります。

健診で子宮筋腫を疑われ、MRI検査をすすめられた場合、保険適用になります。

子宮筋腫子宮癌子宮内膜症などの場合、まずやる検査が内診とエコーになり、料金は3,000円程度かかりますが、更に詳しい検査が必要となった場合、MRI検査をします。

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腰・頸(首)のMRIの費用は?

lumbar mri findings

次に、背骨である腰椎(ようつい)や首の骨である頸椎(けいつい)のMRIを撮影する場合はどうでしょうか?

腰椎や頸椎のMRI検査の場合は、通常造影剤を用いない単純撮影が行われますので、

  • 保険適用外:18,000円〜26,000円ほど
  • 保険適用:5,400円~7,800円ほど

が料金の目安となります。

整形外科では、まずレントゲン検査をされますが、ヘルニアなどの検査が必要になった場合MRI検査をすすめられます。

MRIはCTとは異なり、一度に多部位を撮影することができません。

膝も腰も、頸もまとめて撮って欲しいと思うところですが、検査の枠の問題、時間の問題があるので、なかなかそうもいかないのが現状です。

ただし、病院によっては、その日の検査の空き状況や病院の方針によっては、撮影してくれるところもあるかもしれませんので、問い合わせたり、主治医に聞いてみるのも良いでしょう。

乳腺MRIの費用は?

breast mri

乳腺MRIの場合は、ここまでとは異なり、乳房MRI撮影加算が100点加算されます。

また乳腺MRIの検査は造影剤を用いた検査がほとんどであるため、

造影剤を用いた乳腺造影MRI検査の場合、

  • 保険適用外23,000円~43,000円ほど
  • 保険適用6,900円~12,900円ほど

が料金の目安となります。

乳がんの検査法として、乳房触診マンモグラフィ超音波検査があります。

これらの検査で癌が疑わしい場合や、良性か悪性かの判定がわかりにくい場合、乳がんとわかっている場合の病変の広がりを調べたい場合などに、乳腺MRI検査が行われます。

ですので、スクリーニング検査として受ける場合を除いて、通常は保険適用で検査がされることが多いです。

関連記事)乳腺MRIとは?料金は?

心臓MRIの費用は?

heart mri

心臓MRIの場合も、乳腺と同じように他の検査とは異なり、心臓MRI撮影加算として、300点が加算されます。

造影剤を用いた心臓造影MRI検査の場合、

  • 保険適用外25,000円~45,000円ほど
  • 保険適用7,500円~15,000円ほど

が料金の目安となります。

関連記事)心臓MRI検査とは?適応は?メリットは?

MRIの検査の保険点数は?

「検査の費用はどうしてこんなに開きがあるのだろうか?」

このように思われる方もおられると思います。

では、MRIの検査の費用はどのように決まるのでしょうか?

ここは細かい話になりますので、詳しく知りたい方以外は読み飛ばしていただいて結構です。

検査にかかる費用の細かい内訳を見ていきましょう。

  • 磁気共鳴コンピューター断層撮影
  • 特別なMRI撮影
  • 撮影した画像の電子化及び管理・保存
  • コンピューター断層診断料
  • 画像診断管理加算料
  • 造影剤使用
  • 造影剤自体

これらの費用を全て合わせた値段が、これまで示してきた費用となります。

磁気共鳴コンピューター断層撮影にかかる費用

これはMRI装置で撮影すること自体にかかる費用で、撮影する装置によります。

静磁場強度の違いにより、1.5T(テスラ)や3T(テスラ)などがあります。

この数字が大きくなるほど静磁場強度が高くなり、画像情報が多くなります。

簡単に言うと、3T(テスラ)の装置の方がよく見えるし、その分診断能も上がるということです。

そのためこのテスラが大きいものほどかかる費用も高くなります。

  • 3T(テスラ)以上のMRI装置による撮影の場合 1,600点つまり16,000円
    (ただし共同利用施設において行われる場合は、1,620点 つまり16,200円)
  • 1.5T(テスラ)以上3T(テスラ)未満のMRI装置による撮影の場合 1,330点つまり13,300円
  • 1.5T(テスラ)未満のMRI装置による撮影の場合  900点つまり9,000円

特別なMRI撮影をすることにかかる費用

すでに述べたようにMRI検査の中でも、心臓MRIと乳房MRIは撮影加算として

  • 心臓MRI 300点、つまり3,000円
  • 乳房MRI 100点、つまり1,000円

が加算されます。

撮影した画像の電子化及び管理・保存にかかる費用

撮影したMRIの画像を電子化して、管理・保存した場合は、120点つまり、1,200円が加算されます。

コンピューター断層診断料

月に1回、月の初回のCT又はMRIを実施する日にかかる料金で、これが450点、つまり4,500円かかります。

月に1回だけですので、同じ月に2回撮影した場合はこの料金はかかりませんが、月をまたいで2回撮影した場合はこの料金が2回かかることになります。

この辺りにかかる費用は、CTと同じです。
【保存版】CT検査の費用は実際いくらかかる?撮影料以外もかかる?

画像診断管理加算料

これは放射線科の常勤医がいて、一定の基準を満たしている施設である場合にかかる加算料です。

少なくとも常勤医の放射線科医がいないと取れないので、放射線科の常勤医がいない病院ではかかりません。

これも月に1回かかるもので、

  • 画像診断管理加算1の施設の場合は、70点、つまり700円。
  • 画像診断管理加算2の施設の場合は、180点、つまり1,800円。

かかることになります。

当然、加算2の施設の方がより厳しい条件をクリアしているということになります。

造影剤を使用することにかかる費用

造影剤を使って(注射して)MRI撮影をした場合は、造影剤注入手技料を含み、250点つまり2,500円が加算されます。

造影剤自体にかかる費用

造影剤を使用すると、使用した造影剤自体に費用がかかります。

薬を処方されると、薬のお金を払うのと同じです。

この造影剤は種類が多彩で、使用する量によっても値段が異なります。

MRI contrast cost

まずMRIの造影剤は大きく

  • 静脈注射をするガドリニウム造影剤
  • 経口摂取をする消化管造影剤

に分けられます。

ガドリニウム造影剤はさらに

  • 細胞外液分布型
  • 肝特異的

の2種類に分けられます。

それぞれの造影剤の値段(薬価)は上の図にある通りです。
値段に開きがあるのは、投与する造影剤の量によるためです。

保険適用外の場合は、これらの造影剤の値段がそのままかかることになりますが、保険適用内の撮影の場合は、3割負担となります。

参考文献:診療点数早見表 2016年4月版
参考文献:最新 病気の検査がよくわかる医学百科 P150・151

参考文献:改定新版 検査と数値を知る事典P24
参考文献:検査結果なんでも早わかり事典P68・69
参考文献:プレミアム人間ドックP84〜88

最後に

医師
MRI費用の目安は以下の通りです。
  • 造影剤を用いない単純MRI検査の場合、
    • 保険適用外:18,000円〜26,000円ほど
    • 保険適用:5,400円~7,800円ほど
  • 造影剤を用いた造影MRI検査の場合、
    • 保険適用外22,000円~42,000円ほど
    • 保険適用6,600円~12,600円ほど

    が料金の目安となります。

  • ただし、心臓MRI、乳腺MRIはそれぞれ、3,000円、1,000円ずつ値段が上がります。
  • MRI撮影の費用に開きにあるのは、MRI検査装置による開き、造影剤の使用の有無、造影剤の種類や量などにより費用が変わってくるためです。

 

病院の設備や検査方法によって金額が大きく前後する場合があります。

あくまでも目安として考え、受診する際には予め病院に問い合わせるか、余裕を持って受診することをオススメします。

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