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国境を越えて治療を受けるメディカルツーリズム(医療観光)。

日本は近隣するアジア諸国に比べると大きく後れを取ったようですが、少しずつその扉が開かれつつあります。

日本医療が世界に開かれたことで、人間ドックを外国人が受ける事は可能なのでしょうか?
また、その場合の費用はどれくらいになるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 人間ドックは外国人でも受けられるのか・外国語への対応
  • 人間ドックを外国人が受ける場合の費用
  • 人間ドックを受ける中国人が多いのは何故なのか

以上についてまとめました。

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人間ドックって外国人も受けられるの?

人間ドックって外国人も受けられるのでしょうか?
医師
人間ドックは実費で受けるものですので、外国人の方でも受ける事は可能です。

しかし、人間ドック以外の一般的な病気治療を外国人が受ける場合は異なりますので、以下にご説明します。

一般的な病気治療を外国人が受ける場合

日本には医療目的で来日する外国人はかなりおり、日本の住民票を取得し国保や社保に加入して病気療養をしていました。

ご存知の通り、国保や社保は日本に住み続ける人のための制度で、基本的に健康な人が病気の人の医療費を支払うシステムです。

ですから、外国人が治療の為に保険に入り3割料金だけ払い、病気の治療が終われば帰っていくと、日本側は赤字になってしまいます。

そこで、その対策として日本政府は短期滞在外国人の国民皆保険加入を拒否し、同時に「医療ツーリズム」を提唱して医療滞在ビザを創設しました。

なお現在でもお仕事などで、1年以上滞在することを企業などが保障すれば、外国人の方でも国民皆保険に加入することは可能です。

医療滞在ビザ

日本において治療等を受けることを目的として訪日する外国人患者等(人間ドックの受診者等を含む)及び同伴者に対し発給されるビザとなります。

滞在可能な期間は、90日以内、6か月又は1年となり、滞在期間は、外国人患者等の病態等を踏まえて決定されます。

注意したいのは、滞在予定期間が90日を超える場合は入院が前提となります。

ビザの有効期限は必要に応じ3年となりますが、これも外国人患者等の病態等を踏まえて決定されます。

また、対象分野は医療機関における治療行為のみでなく,人間ドック・健康診断・検診・歯科治療から温泉湯治などの療養までとなります。

参照:Ministry of Foreign Affairs of Japanホームページ

外国語への対応

一般の病院では外国語が完全に通じる職員は少ないため、外国人の方が英語、または中国語の通訳者を同行させている場合が多いです。

しかし、近年、訪日外国人向けの人間ドックの需要も増えており、それに伴い外国語で対応できる医療機関も増えてきています。

ですから、ご利用になる医療機関などに事前に問い合わせることをおすすめします。

また、旅行代理店によっては、施設の選定・通訳・翻訳など、全体のアレンジを代行し、利用者は言葉の心配をせずに人間ドックを受診することが可能となるサービスもある様です。

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人間ドックの外国人向けの費用は?

一般的に外国人への費用は通訳等の関係もあり高くなります。

ただし、通訳にかかる費用以外は日本人と同じ、という施設も中にはありますので、受けようとされる施設に問い合わせてみてください。

日本で医療を受けるのはかなりの資産を持っている富裕層が多く、治療内容に対する料金設定も一般の日本人より高くなっています。

関連記事)人間ドックで1泊2日の検査の料金相場は?日帰りとの違いは?

外国人が一般的な病気治療を受ける場合の費用は?

医師
それでは、外国人が一般的な病気治療を受ける場合の費用についてもご説明します。

日本の病院は日本人料金と外国人料金を分けており、日本人=「1点10円」のところ、保険証を持たない外国人に対して=「1点30円」に設定している病院が多いようです。

ですから、保険が効かず全額負担の上に、日本人の3倍の料金を請求され、実際には日本人の10倍の額を支払うことになります。

それでも、自国よりはかなり高度な医療を受けることができるのは外国人(特に中国人)にとっては魅力となっているようです。

ちなみに、労働ビザで来日し保険証を持っている外国人は、日本人と同じ請求金額になります。

人間ドックを利用する中国人が多いのは何故?

医師
日本の人間ドックを利用する中国人が多い主な理由は以下の通りです。

日本政府の成長戦略の一環として

日本政府が成長戦略の一環として、医療ツーリズムを推し進めており、日本国内の医療機関を利用してもらうために主に中国人を招き入れるようとしていることにあります。

実際、日本国内の旅行会社でも、日本への旅行プランの中に日本の医療機関での人間ドックや健康診断を組み入れるケースがあります。

これは、日本国内での観光を楽しむ合間に、あらかじめ予約していた人間ドックや健康診断を受けるというプランです。

中国医療の質やシステム

中国の病院は患者数に比べて受け入側が不足しているので混雑することが大変多く、診察を受けるには数日前から受付に並ぶことも珍しくない様です。

大学病院となると受付までに数日待ちが通常で、しかも治療費は日本の保険証なしの金額と変わらないようです。

また、中国では治療と薬の販売がセットとなり、医師が診察しながら患者に薬を売り込むといった日本では考えられないシステムが成り立っているようです。

また、

  • 日本の施設は中国の施設よりも、受診者に細かな気配りをしてくれる。
  • 日本の人間ドックは段取りが良い。

という点も人気の理由のようです。

関連記事)中之島クリニック(大阪)は中国人のドック(爆ドック)にも対応。

この様な中国の医療システムが背景にあり特に中国の富裕層は、外国の病院に高額の治療費を払ってでも訪れようとするようです。

医師
ここでご紹介したのはその様なケースもあるという事で、中国全体の医療機関や医療従事者がそうであると言う事では決してありません。

関連記事)

まとめ

医師
今回のポイントのまとめ!
  • 人間ドックは実費で受けるものなので、外国人でも受ける事は可能であるが、その費用は高くなる。
  • 医療滞在ビザとは、日本で治療等を受けることを目的として訪日する外国人患者等及び同伴者に対し発給されるビザである。
  • 外国人が一般的な病気治療を受ける場合の費用は、保険が効かず全額負担の上に、日本人の3倍の料金を請求される。
  • 日本の人間ドックを利用する中国人が多い主な理由は、中国医療の質やシステムなどにある。
  • 一般の病院では外国語が完全に通じる職員は少ないため、外国人の方が英語、または中国語などの通訳者を同行させる場合が多い。

 

人間ドックを実施する医療施設の約1割が国際医療交流(外国人患者の受け入れ)を実施しようとしています。

このように、日本の国際医療交流の主要なものに人間ドックを推進するのであれば、人間ドックの国際競争力を十分に見極める必要があります。

また、国際的に高い評価を得ている日本の医療サービスを外国人が安心、そして安全に受けることができる体制を整えていく事も重要となります。

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