Health screening of Japan Eye-catching image

国境を越えて治療を受けるメディカルツーリズム(医療観光)。

日本は近隣するアジア諸国に比べると大きく後れを取ったようですが、少しずつその扉が開かれつつあります。

日本医療が世界に開かれたことで、外国人でも人間ドックを受ける事は可能なのでしょうか?
また、その場合の費用はどれくらいになるのでしょうか?

今回は、日本の人間ドックの外国人への受け入れ状況や費用などをまとめました。

Sponsored Link

日本の人間ドックって外国人も受けられるの?

Woman (6)

一般女性 Aさん
日本の人間ドックって外国人も受けられるのでしょうか?
男性医師
人間ドックは実費で受けるものですので、外国人の方でも問題はありません。

一般的な病気治療を外国人が受ける場合

日本には医療目的で来日する外国人はかなりおり、日本の住民票を取得し国保や社保に加入して病気療養をしていました。

国保や社保は日本に住み続ける人のための制度であり、基本的に健康な人が病気の人の医療費を支払っていますので、外国人が治療の為に保険に入り3割料金だけ払い、病気の治療が終われば帰っていくと、日本側は赤字になってしまいます。

そこで、その対策として日本政府は短期滞在外国人の国民皆保険加入を拒否し、同時に「医療ツーリズム」を提唱して医療滞在ビザを創設しました。
なお現在でもお仕事などで、1年以上滞在することを企業などが保障すれば、外国人の方でも国民皆保険に加入することは可能です。

この医療滞在ビザは2011年に創設され、6ヶ月に一度再入国することで、最大3年間医療目的で滞在することが可能となります。
これは、日本国政府の新成長戦略の一環で、経済産業省による2012年の集計では、中国48%、韓国12%、ロシア11%、米国9%、その他は1%以下ずつになっています。

中国からの医療観光が約半数を占めており、整骨、臓器移植、がん治療、心臓病治療、整形外科などの先進医療に人気が集っているようです。

外国人は保険証を持っていないので、日本人と同じ治療を受けても3倍の費用を請求されますが、それでも特に中国人には人気がある様です。

関連記事)人間ドックで医療費控除は受けられる?重大な疾病とは?

人間ドックの外国人向けの費用は?

Cards

一般女性 Aさん
人間ドックを外国人が受ける場合の費用はどうなりますか?
男性医師
一般的に外国人への費用は高くなります。

日本で医療を受けるのは相当な資産を持っている富裕層が多く、治療内容や料金は一般の日本人より高くなります。

例を挙げますと、中国からの医療観光を受け入れているある総合病院では、1泊2日の人間ドック健康診断が40万円となります。

一般女性 Aさん
外国人が病気治療を受ける場合の費用はどうなりますか?
男性医師
日本の病院は日本人料金と外国人料金を分けて居て、日本人は「1点10円」のところ、保険証を持たない外国人に対しては「1点30円」にする病院が多いようです。つまり保険が効かず全額負担の上に、日本人の3倍の料金を請求されます。

一方労働ビザで来日し保険証を持っている外国人は、日本人と同じ請求金額になります。

保険証はなくとも、同じ治療を受ける費用はアメリカよりは圧倒的に安く、自国よりはかなり高度医療になりますので、日本で治療を受ける事に魅力があるのも頷けます。

Sponsored Link

日本の人間ドックを利用する中国人が多いのは何故?

c5a74d1b7f8b64f3853303fc402246cc_s

一般女性 Aさん
日本の人間ドックを利用する中国人が多いのは何故でしょうか?
男性医師
その一つは、日本政府が成長戦略の一環として、医療ツーリズムを推し進めており、日本国内の医療機関を利用してもらうために主に中国人を招き入れるようとしていることにあります。

日本国内の旅行会社でも、日本への旅行プランの中に日本の医療機関での人間ドックや健康診断を組み入れるケースがあり、来日した中国の観光客は日本国内での観光を楽しむ合間にあらかじめ予約していた人間ドックや健康診断を受けるといるツアーがある様です。

二つ目は、中国医療の質やシステムにある様です。

中国の病院は患者数に比べて受け入側が不足しているので混雑することが大変多く、月曜日に診察を受けるには土曜日から受付に並ぶほどのレベルです。大学病院となると受付までに数日待ちが通常で、しかも治療費は日本の保険証なしと同等の額です。

また、中国では治療と薬の販売がセットとなり、医師が診察しながら患者に薬を売り込むといった日本では考えられないシステムが成り立つているようです。

さらに驚く事に、良い病院に利用するには賄賂が必要な事もあり、緊急な治療を要する場合でも賄賂なしだと半年以上待たされることもある様です。

この様な腐敗した中国の医療システムに懸念を示す中国の富裕層は、外国の病院に高額の治療費を払ってでも訪れようとするようです。

(*ここでご紹介したのはその様な状況も背景にあるという事で、中国全体の医療従事者がそうであると言う事では決してありません。)

 

日本の人間ドックで中国語や英語での対応は可能なの?

Man

一般女性 Aさん
日本の人間ドックで中国語や英語での対応は可能なのでしょうか?
男性医師
一般の病院では外国語が完全に通じる職員は少ないため、外国人の方が英語、または中国語の通訳者を同行させている場合が多いです。

しかし、近年、訪日外国人向けの人間ドックの需要も増えており、それに伴い外国語で対応できる医療機関も増えてきていますので、お受けになりたい病院などに事前に問い合わせることをおすすめします。

以前から旅行代理店と健診機関などが個別に契約し、PET検査を中心として旅行商品として取り扱われていましたが、東京のある会社では、施設の選定、通訳、翻訳、中国語サイトの製作など、全体のアレンジを代行し、利用者は言葉の心配をせずに人間ドックを受診することが可能となるサービスもある様です。

また千葉にある病院では、中国人の看護師も増やし、9月に日本の看護師免許を取得した5人を初めて採用、さらに看護師養成大学でも中国語の授業を設け、中国からの患者に対応できる体制を整えいるようです。

関連記事)人間ドックの結果を即日知りたい!そんなことは可能?

 

最後に

ef384ec7adf00c35693b8b1af6db2dfd_s

人間ドックを実施する医療施設の約1割が国際医療交流(外国人患者の受け入れ)を実施しようとしていますが、その医療内容は、外来部門では人間ドックと検診が多く、また対象とする国を中国とする病院や人間ドック施設が多いようです。

このことから、日本の国際医療交流の主要なものに人間ドックを推し進めるのであれば、人間ドックの国際競争力を十分に見極める必要があります。

また、国際的に高い評価を得ている日本の医療サービスを外国人が安心、そして安全に享受できる体制を進めていく課題もあります。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら